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霊「さて、着いたはいいけど。誰かいるのかしら。」
温泉に着いたは良いが、私目線。そこに誰かいるようには見えなく、まだ相手いないようだった。
魔「おいおい、ここまで来て骨折り損か?全く鬼達は何をやって…」
?「あら、あんた達来てたのね。」
魔理沙が悪態をつこうとした瞬間、後ろから声が聞こえる。振り向くとそこにはピンク仙人が居た。
魔「なんだ華扇か、お前も手伝っていたんだな。」
魔理沙が肩をすくめる。
華「まあ、手伝えって言われちゃったからね。残念だけど今は全員買い物中だったのよ。」
そう言って華扇が鍵を開ける。
全員で買い物って一体何を買うのよ…
気を取り直して中に入るが、思った以上に絶景だった。
霊「へー!中々良い場所じゃない!」
魔「急な誕生にしちゃ上出来だな!」
中は木製で、広場も広く、ホコリ1つ見えない小綺麗さをしていた。
華「まあ、商売だしね。開始早々おんぼろ屋敷なんて誰も来ないでしょ?」
喋りながら歩いて行く。行先は聞いてないが、多分温泉でしょう。
霊「確かにね、まあ妖怪を招待してる時点で人は来なさそうだけど。」
魔「はは、言えてる。」
華「ここは人と妖怪が肩を並べる事が唯一許される空間さ。鬼を敵に回してまで、数人の妖怪を食べようとする馬鹿なんて居ないだろう。」
魔「それも言えてるな。」
そんなこんなで、歩くこと十数秒。
休憩室に着いた。
華「あと数十分で始まるからゆっくりしてて、言われれば牛乳くらいは出すから。お酒は温泉の中で飲むのをオススメするよ。」
魔「あいよー。」
霊「分かったわ。」
そうして華扇が居なくなる。静かな空間に木製の椅子や、外から手に入ったトランプ?なんて言うカードが置かれてる。
部屋全体は質素だけど、決して悪い訳じゃなく、温泉上がりに休む程度ならこのくらいがベストね。
魔「いやー、思ったより全然良い場所だな。しっかり温泉経営しようって感じある。」
霊「そうね。値段によっちゃ、また来てもいいかも。」
そんな雑談とともに来る時間を待つことした。
パ「さて、そろそろ着くわよ。」
こ「はーい!」
小「了解です!」
あれからなんだかんだ。
ようやく温泉に着きそうなとこまで来た。
歩くのにかなり苦労したが、まあ妖怪が立ち入る建築が人里付近似合っても困るし仕方ないでしょう。
パ「もうちょっとで始まるから、少し急ぐわよ。」
こ「でも1番歩くのが遅いのってパチュリーだよね〜」
パ「余計なことは言わなくていいの。普段外なんてでないから仕方ないのよ。」
こ「はーい。」
小「なんだか他の人と話してるパチュリー様新鮮ですね。」
パ「普段はそんな事ないからね。」
こ「じゃあここで会えたのはラッキーだね!」
パ「フフ、そうかもね。」
そうして私達は目の前となった温泉に向かい、歩を早めた。
輝「なーんで私がこんな羽目に…」
私は今死に損ないの妹紅を担いで飛んでいた。妹紅は衝撃が頭のダメな所に入ったようでノックダウン中。
輝「はぁ、結局お酒も無限にあるから要らないなんて言われちゃったし、ただただ遠回りして妹紅がダウンしただけじゃない。」
なんでこんな目にと思いつつも、そもそも温泉に着いて行ったのも前回の異変
※Underlight参照
の負い目もあるからだし、置いてくにおいてけないしねぇ。まあ、飛べばすぐ着く位置だし、ぱぱっと行っちゃいましょう。
そんなこんなで、もうすぐ温泉に着く距離まで一気に飛んで行った。
萃「よしよし、大体チケットも無くなったし、私もそろそろ戻ろうかな。」
?「おーい!萃香ー!」
本日限定、温泉への無料チケットを配り終えたところで聞き馴染みにある声がする。
萃「勇儀!あんたも人間の里に来てたのか!」
私が居たのは人間の里、鬼は人にバレちゃ厄介だから霧になってて今姿を戻した所だが、勇儀は大丈夫なのか?
勇「実は人間の長?的なやつに直々許可を取りに行っててな。何人かの人間も来るらしい。」
おー!そりゃいい。なんせ今回は温泉という名ばかりの宴にする予定だしね、人も妖怪も妖精も神もその他大勢もいれば居るだけいい。
萃「いいね。それじゃあそろそろ開店時刻だし、向かうか。輪湯嘉に。」
因みに、輪湯嘉とは、廻り巡る幻想郷で1番美しい温泉という意味合いでの名前。
小難しい漢字だが、かなり気に入ってる。
勇「そうだね、そんじゃ少しひとっ飛びしようかな。」
そう言うと勇儀は思いっきり足を曲げ、勢いのままジャンプし、飛び上がっていき、温泉へと移動した。
萃「元気だねー。さて、私も急ぐかな。」
私も身体を霧にし、後を追う。
長かったけどようやく始まりそうだね。
待ちに待った温泉タイムが。