コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大草原を歩いて数時間。森が出てきて喜んだ郁人は、木を取る為の斧がなく家造りに困難を強いていたのだが……森の後ろを振り向くと、1軒の家が建っていた……
「どういうことだ…今、絶対無いところから家が建ったぞ…?」
頭を抱え、家をガン見する。どこからどう見ても普通の家で、変な所がひとつも無い。
「……入ってみるか。」
玄関の扉を開け中に入る……
そこは、特別何か変わった事があるわけも無い通常的な家だった。
(よし、整理しよう。)
まず、最初。この大草原になぜ現れたか。
答えは現世で死んだから。
次に、なぜ疲労を感じないのか。
それはまだ分からない。が、予想が正しければ『あのこと』が原因になったのだろう。
その次は、森と家。
この海原みたいな大草原に急に現れた森と家。森に対しての違和感。急に建てられた家。
この事象が起きる前に1つ、俺はある事をした。
にしたことが目の前で起きていた。
俺が『森が作られたりすれば』『家を建てるか』と言った言葉を述べたら実現した。
この筋が通っているならば、ここに来る前…前世からも言葉にしたことがここに実現したのだろう。
『疲労がない平和な世界』『異世界』『チート人間』
この3つの単語を実現したのがこの大草原であり、異世界。そして自分というチート人間。
『言葉』にすれば現実にできる。
前世で死ぬ前に『隕石が降ればいい』と言ったことさえも現実になってしまった。
「そうなると…俺って創造神じゃね?」
結論に至り、彼は調子を乗り始める。
「そーかそーか!俺は言えば何でもなるのか!」
そうして色んな言葉を綴り始めた……
「天国と地獄を作り、家を中心に砂漠、森、湖、洞窟、山を作る。」
これで7個。確定して作られる事になった。
「次は、色んな人種を2人作ろう。人間、亜人、魔人を2人ずつ作成。魔物も作ろう。小鬼、悪鬼……悪魔と大悪魔も天使も大天使も作ろう。」
異世界にきた。そしてチート能力を得た。
自分はこれだけ理解したら後はもう、悩むことをやめ、やりたい事をやりたい放題し始めた。
「地方考えるのがめんどくせぇから名前は生まれた子供たちが決めてもらおう。」
そして、『言葉』を放ちに放った郁人は神となり、人間界を眺めどうやって成長していくかをゲームのように今も見ているのだった。
「砂漠戦争後に魔法学園が出来たかぁ。大都市の名前変えるのか?へぇ。そんなこともあるんだな。あ、でもそうか。日本も越前とか尾張とか昔の名前あったけど変わったな。それと同じか。」
何年か経過した世界は魔法が溢れて魔物も多く、色んなことが発展していた。御伽噺が出来たり、古代魔法や魔法の種類が増えたり、国の名前を変えたり、学校が建てられたり……
「日本を見てる神もこんな感じになるのか…なんかいいな。」
上から眺めている郁人は凄く新鮮な気持ちを持って人間界の成長を感じていた。
「にしても最初に作ったキャラから7人の魔法使いと王がいるってスゲェな。三千年生き続けている不老不死。俺よりチートじゃん…あと、なんだ?『7つの秘宝』って?」
郁人が創造した世界は成長し、『大都市・ヴェイルトール(旧名、イングランド)』が中心に世界は栄えていた。
その世界での物語は……また別のお話。