「80パーセントの決意」
森を出てホテルの庭へ戻ると、建物の明かりが温かく迎えてくれた。
それを見て気が緩んだのか、ふいに小さなくしゃみをしてしまう。
「寒いですか?」
美穂(みほ)が心配そうにこちらを向き、「しまった」と思いつつ、彼女を安心させようと首を横に振った。
「ううん、大丈夫だよ。美穂こそ寒くない?」
本当に寒くはないし、むしろ体の冷たい美穂のほうが心配だ。
「私は大丈夫です。晴(はる)さん、そういえばお風呂もまだでしたよね。ゆっくり入って温まってきてくださいね」
そうだ。そういえば会社に電話をしていて、俺だけ風呂がまだだった。
時刻は午後10時過ぎを指している。
浴場の利用時間は、あと一時間ほどだ。
「うん、わかった。じゃあこれから入るよ」
「はい」
それから一度部屋に戻り、すぐ傍で俺が支度するのを見ている彼女を軽く抱き寄せた。
「行ってく***********
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