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渡辺side
照の部屋に着き、インターホンを押すが、出てくる気配はない。
しかし、俺は照から合鍵を渡されているからありがたく使わせていただく。
ドアロックがかかっていなくてよかった。
部屋の中に入ると、玄関には雑に脱ぎ捨てられた靴があった。
やっぱり帰ってる。
俺は上がり込み、とりあえずリビングに行ったが、照の姿はない。
じゃああそこか。
俺は寝室に向かった。
俺はこの関係になってから、照は何か嫌なことがあったとき、すぐベッドで眠る癖があることに気付いた。
やっぱり。
寝室の扉を開けると、ベッドの上で毛布に包まれている照がいた。
なべ)………照。
いわ)ビクッ
たぶん照も俺が入ってきたことには気づいていたと思うけど、照の体がビクッと震えた。
なべ)照。
いわ)………………なに、
なべ)…何で逃げたの。
いわ)………逆に何で来たの、
なべ)俺のこと嫌いになった?
そっけなく返事をしてくる照に、俺がそう訊ねると、照はバッと布団から出てきて、泣きながらこちらを睨む。
そんな姿さえ愛おしいと思ってしまった。
いわ)そんなわけないじゃん!!俺は翔太のことが好きなの!!気づいたでしょ!?
なべ)うん。
いわ)家まで追いかけてきちゃってさ……、何がしたいの?
いわ)好きでもないくせに……、
いわ)思わせぶりなことしないで、
いわ)もう……、これ以上、期待…っ、させないでよっ……
照は泣きながらそう訴えてくる。
なべ)かわいいこと言うじゃん。
いわ)思ってもないくせに!
なべ)思ってるよ、本心だよ。
いわ)ウソ!!
なべ)おまっ…いい加減にしろよ、何でそう思うんだよ。
いわ)ビクッ‼︎
ちょっと口調を強くすると、照はまた肩を震わせた。
いわ)……………だって、翔太が俺のこと好きになるわけないもん。翔太は舘さんが好きだから…
なべ)それは勘違いだよ。
いわ)いや、何言ってんの?だって今までさんざん………
なべ)確かに涼太のこと好きだった。でも、俺の気持ちは確実に照に向いてる。
いわ)ウ…ソ、
なべ)嘘じゃない。試してきたから。涼太に近づいても、かわいいとか、ちゅーしたいとか思わなかった。
いわ)………そんなこと、いわれたら…、期待しちゃう、よ…?
なべ)いいよ、俺は照が好き。ずっと俺の相談の、気持ちに寄り添ってくれた、岩本照が好き。今まで、たくさん傷つけたよね、ごめん。俺の、恋人になってくれませんか?
そこまで言うと、照はまた泣き出してしまった。
ただ、さっきまでと違うのは、その涙の意味。
いわ)……ほんとにっ、?あとからっ、どっきりでした、っとか無いよね、?
なべ)うん。俺は照がいいの。
照はまだ現実を受け止めきれていないのか、すごく不安がっている。
ここはこうだろ。
なべ)ほら、おいで?
俺は腕を広げた。
そうすると、照が抱きついてきてくれた。
こういうところ、無意識だとしたら可愛すぎなんだよ。
照はベッドに座ったままだから、俺の目線の方が高い。
なべ)で?返事は?
いわ)………よろしくお願いします
なべ)!!…ありがとう。
いわ)……翔太ぁ……、
なべ)ん?
いわ)大好きぃ////
照が顔をあげて、上目遣いでそう言ってきた。
これだ。
なべ)おまっ、かわいすぎだわ。チュッ、ドサッ
いわ)へっ……、んんっ……んぁっ………///
なべ)俺も大好き。
俺らの、忘れられない夜の始まり________
Fin˖°.☪︎.✧ ݁˖