『一章 キボウの学級裁判』
お茶会は特にアクシデントはなく、始まった
ア「紅茶注ぎまース!」
ポットを持ったアグネスがこちらへやって来た
秘「紅茶なんて本格的だな」
荒「だよな!紅茶なんて午後ティーしか飲んだことないから楽しみだ!」
ア「じゃあ!アグネス、いっきまーす!」
そういい、熱々の紅茶をカップに注いだ
荒「ありがとうな!」
ア「お茶会楽しんでくださいネ!」
ちょうどスープも届いた時だった
荒「…紅茶美味しいな!」
秘「だな、意外と飲みやすい」
蛇「これはアールグレイですね。お二人は砂糖いりませんか?」
秘「砂糖?俺はいらないかな」
荒「吾郎は砂糖入れるのか?」
蛇「はい、少々甘党なもので…」
意外と甘党なんだな、吾郎って
紅「これを入れたのは誰ですの!?私の執事にしてあげましょう!」
美麗が声高々に叫んだ
猪「執事ってなんだよ…、アグネスがいれたんだ」
紅「あぁ、あの娘ね。やっぱりやめとくわ」
猪「なんでだよ!アグネスかわいいだろ!」
紅「うるさい馬鹿は嫌いですの」
猪「あのなぁ…」
紅「あら、あなたはストレートでいかないですのね」
猪「紅茶のことか?苦いから無理に決まってんだろ!」
紅「はぁ、あなたは全てが汚らしいわね。そのスープだって三杯も食べちゃって」
猪「いいだろ!そんぐらい」
こんな一連の流れを見ていた瑞稀がつぶやいた
荒「…スープってガブガブ食べちゃダメなのか」
秘「好きならいいんじゃないか?」
荒「もう…五杯目でさ」
秘「…この後、肉も来るんだぞ」
荒「やめられないんだ…美味しくて」
秘「そ、そうか…」
割と五杯もスープを飲んだ瑞稀にドン引きしている
エソラの言うとおり、大量のスープを作っておいてよかったかもしれない
お茶会は中盤になり、全員が席について食事をしていた
その時だった
ア「…っ!ゲホッ!ゲホっ!」
何かを床に打ち付ける音が聞こえた
猪「アグネス、一気飲みのしすぎじゃ…は?」
羽「ど、どうしたの!?」
秘「何があったんだ?」
アグネスの方へと駆け寄り、床を見ると
目を大きく見開いたまま、アグネスは動かなくなっていた
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