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氷の王子と太陽の少女

第18話 - 仮面被り

2025年11月06日

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# しろ

彼はすぐに我に返り、ふっと息を吐き出すと、いつもの冷徹な仮面を取り戻した。

「馬鹿げている」

自分に言い聞かせるように呟き、彼は生徒会長として次の公務、全校集会へと向かった。

講堂は静寂に包まれ、何千もの生徒の視線が壇上の彼に注がれている。

冷酷で完璧な生徒会長、隷。

誰もが畏怖と尊敬の念を抱くその存在は、今、極度の緊張感を纏っていた。

「次に、先日行われた魔法実技の模範結果について、総評を行う」

彼の声は低く、講堂に響き渡った。

内容は淡々と、厳格な生徒会長の職務を遂行するものだった。

模範結果の分析、今後の課題、そして規律の徹底。

生徒たちは背筋を伸ばし、一言も聞き漏らさないように集中している。

その時、講堂の扉が僅かに開き、一人の生徒がそっと入ってきた。

氷の王子と太陽の少女

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# しろ

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