「えーと……それ、ホンマ?」
事情を説明されたザックから出た一言に、助手席のルチオは肩をすくめた。
「別に信じなくてもいい。……おい、信号変わってんぞ」
「へ? あっ」
ハンドルを握ったままぽかんとしていたザックは、後ろからクラクションを鳴らされて慌ててアクセルを踏んだ。
「俺だって、いきなりこんな話聞かされたらヤクでもやってんのかと思うからな」
「クスリはやってるけどね! ロメ氏が」
後部座席でハルがにゃははは、と笑う。ザックは何度か瞬いて首を振った。
「あ、いや……確かにぶっとんでるけど、ルチオ君がそんな冗談言うとも思えんし。しかし……それ、ホンマなん?」
「しつけえな。嘘だと思うならロメの脈でも取ってみろ」
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