※kidがngoに恋する話
※そういうシーンは一切ありません
※シリアス(人によってはしんどいかも…?)
※流血表現
苦手な人は自衛お願いします🙇♀️
【第1話】
「甲斐田ぁ〜、長尾ってやつ、どんなやつだった?」
「え?、」
「首席同士で組まされたんだろ?チーム」
「あー、別に普通?」
「てか僕緊張しすぎて…あんまり見れてないかも…というか、なんで?」
「いや、あいつ傭兵部門でもずば抜けたちょー天才って有名じゃん?」
「そうなの…?」
「そーだよ、相変わらず疎いなぁ〜」
代々続く、祓魔師の家系
淡麗な顔立ちに申し分ない実力
誰もが羨む、スペックの高さ
そんな噂が禍祓では流れていたらしい
実際絡んでみると、
「うぉらァ゛っっ!!!!」
「え……」
「すご……」
その通りだった
「僕……いる……?」
「ちょー脳筋で笑っちゃうよね……」
隣に居たのはもう1人のメンバーの弦月藤士郎という人だった
「ま、これから卒業まで、頑張ろうね!」
「うん……」
その後、案外すぐに仲良くなって、僕たちは卒業後も3人で任務に行ったり、プライベートでも会うようになった
「甲斐田ァ〜!!遊びに来たぞー!」
「……アポ取れや」
これほどまでに
そして一緒に過ごしているうちに、僕の中にある気持ちが芽生えていることに気づいた
「甲斐田ァ〜、なんか飯ないー?」
「冷蔵庫に入ってるやつ、適当に食べていいよ」
「やった〜」
「あ゛ーーっ゛!!やべ!こぼした!!」
「お゛ぉい!!!!」
「っじゃ!俺帰るわ!」
「え……泊ま……」
「ん?」
「あ、いや……」
「なんでもない」
「またね」
「おーう!」
あれ……
なんだろ……胸が……
きゅー…って締め付けられて……
「寂しい……?」
長尾景は、やると言ったらやる男だ
「向こうの隊まで助けに入ってたら、僕たちが危ない…ここは一旦引こう」
「んーにゃ、甲斐田は先に行っててくれ」
「は…?まさか…向こうの隊助ける気…?」
「無茶だよ!長尾までやられたら…」
「んーにゃ」
それが最高に
「俺はやられない」
「全部、守る」
かっこよかった
「よっ!」
「すごい……」
「本当に助けられたんだ……」
「ったりめぇ〜よ」
「ちょーっと怪我しちゃったけどな!」
「てか、ここまで迎えに来てくれたんかー?やっさお〜!」
「……っそうだよ!動けなくなったりしてたら困るから…!」
「ありがとな〜!」
……っ
正直、長尾と別れてから、息が止まりそうで、
生きている心地がしなかった
たった数分離れただけなのに
もし、帰って来なかったらって思ったら
あの2人で過ごす時間が、もう二度と訪れないかもって思ったら
僕の足は、自然と長尾の元へ向かっていた
あぁ……僕
「(こいつのこと、好きなんだ……)」
【守ると言ったなら】