テラーノベル
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「宇宙の塵」
恒河沙(ごうがしゃ)の天の川に包まれて
自分を見失いかけても
ここにいるからね
いつでもいるよ
幾十億年
光を旅して
ようやく巡り合えた
僕たちは塵だ
広い宇宙の片隅で
名前さえ持たない
微かな光
「自分なんていなくていい」と
君が俯く暗闇の中で
だけど見てよ
僕たちの衝突が
こんなにも綺麗な
尾を引いている
アンドロメダに手を伸ばして
届かなくて
泣いた夜も
僕らをつなぐ
見えない引力が
孤独を「二人」に
かえてくれたから
阿僧祇(あそうぎ)の天の川に抱かれて
自分が透明に
透けてしまっても
ここにいるからね
隣にいるよ
幾刧(いくごう)億年
宇宙の塵が集まって
ようやく繋がり合えた
僕たちは極微(ごくび)だ
広い銀河の片隅で
存在すら持たない
微かな煌めき
「自分なんかいてもいいのか」と
君が俯く
暗闇の中で
だけど見てよ
僕たちの衝突が
こんなにも眩(まばゆ)い
尾を引いている
ペルセウスに手を伸ばして
届かなくて
諦めた夜も
いつか新しい
星を創るまで
君の「欠片」を
離さないよ
おまけ解説
テーマは「数字」
数字の単位だけで
恋を表現するために作詞しました
恒河沙はインドのガンジス川(恒河)の
砂の数ほど多いことを比喩的に表した
具体的な単位では数えきれない量や
非常に多い様を表した仏教用語です
阿僧祇も同様に
数えることができないという意味を持ち
こちらも仏教用語にあたります
または成仏までにかかる
膨大な時間の単位として用いられます
恒河沙は量
阿僧祇は単位と捉えられ
一般的には10の56乗と考えられています
ただし一説には10の64乗とする
見解もあります
幾刧は非常に長い時間
無限に近い期間を表す言葉
また仏教の時間概念で
天文学的に非常に長い単位
岩が一度ずつ削られるまでの時間を
1刧とするような例えがあり
人間の感覚では計り知れないほどの長さ
または幾つもの刧などの意味も持ちます
それに対して最後に出た 極微は
極めて少ないこと
最小単位
微細な状態を表す名詞・形容動詞です
また仏教や哲学の文脈では
極微は梵語(ぼんご)の和訳で用いられ
物質をさらに分割できない最小単位
これは0よりも下の単位を探して
見つけた言葉です
仏教用語って日常じゃ
あまり聞き慣れない言葉が多いけど
掘り下げてみると結構面白いね
コメント
5件
お
モノクロナツキ
987
#能力
めんだこ
722
285