テラーノベル
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14
#魔入間
シロクロ🖤🎧
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ルーシーの怒号の余韻が残る職員室は、水を打ったように静まり返っていた。真っ二つに割れた机と、そこへポツリと残された、半壊した革の手袋の破片。
カルエゴは、振り払われた自身の右手を凝視したまま、白くなるほど強く拳を握りしめていた。
「……はぁ。カルエゴ先生。」
沈黙を破ったのは、ダリの心底呆れたような、けれどどこか楽しげな声だった。
「今のはちょっと、言葉が足りなすぎるんじゃない? 君が彼女を心配してたのはよく分かるけどさぁ」
「……っ、ダリ先生。少々虫のいどこが悪いのでそれ以上はふざけないてください……」
カルエゴが猛然と睨みつけるが、ダリはひらひらと手を振って受け流す。
「ふざけてないって。なぁ、ロビンくん?」
「はい! カルエゴ先生、さっきルーちゃん先生が一人で突っ走ったって連絡が来た時、顔真っ青にして『あの馬鹿が……ッ!』って飛び出そうとしてましたもんね! 愛ですね!」
「ロビン、貴様は黙れ!!」
職員室にカルエゴの怒声が響くが、いつもの威厳はどこへやら、その耳の裏が微かに赤い。周囲の教師陣からも「あ〜あ……」「またやったよあの不器用」という生暖かい視線が突き刺さる。
「……カルエゴくん、少し落ち着こう」
大きな影が、カルエゴの視界を遮るように割り込んだ。バラムだった。
バラムは床に落ちていた手袋をそっと拾い上げると、カルエゴの肩にぽんと手を置いた。
「ルーシーくんのあの状態は危険だ。破滅の暴走も心配だけど、それ以上に……君に『大嫌い』って言っちゃって、今頃一人で泣いてるかもしれない。家、一緒なんでしょ?」
「シ、シチロウ……ッ!? 貴様まで何を――」
「隠せてると思ってるの、君たちだけだよ」
バラムは、カルエゴの動揺を完全に無視して、フッと優しく笑った。
「君が今行っても、またお互いに棘のある言葉を刺し合っちゃうだけだ。……僕がちょっと様子を見て、ルーシーくんの頭を冷やしてくる。君はその間に、自分の『本当に伝えたかった本音』をどう伝えるか、ちゃんと考えなよ?」
バラムは手袋をポケットに収めると、「じゃあ、行ってくるね」と、足早に職員室を後にした。
残されたカルエゴは、天井を仰いで深く、重い溜息を吐き出す。
いつもなら整然としているはずの職員室で、ダリが「あーあ、夜の仲直り大変だぞこれは〜」とわざとらしく呟く声が聞こえ、カルエゴはさらに眉間へのシワを深くするのだった。
コメント
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うわあああ第2話も最高すぎた…!😭✨ ルーシーちゃんが「大嫌い」って叫んで飛び出してった後の職員室の空気、めっちゃ伝わってくる…カルエゴ先生の握りしめた拳とか耳の裏赤くなってるとことか、もう不器用すぎて愛おしい!!💕 そしてバラム先生の「隠せてると思ってるの君たちだけ」が優しすぎて泣ける…夜の仲直り、個人的に超期待してます…!!(ダリ先生の茶化しもナイスすぎるw)次の話が待ちきれないよ〜!!🌸