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・🇸🇪総受けです。(微🇷🇺🇸🇪、🇳🇴🇸🇪、🇫🇮🇸🇪)
・BLです。
・濁点、♡喘ぎ注意(性行為などはしてません。)
今回少々過激な描写があるので、一応センシティブをつけておきました。(性行為などはしてません。)(性行為などはしてません。)(性行為などはしてません。)(性行為はしてないってば。)
スウェーデンが猫になった。何を言ってるか分からないと思うが、言葉通りだ。スウェーデンが猫になった。といっても完全に猫、というわけではなく、あくまで猫耳としっぽが生えた程度だ。
「…どうすりゃいいんだ、これ。」
「なあノルウェー、今の俺、最っ高にキュートな姿だろ!」
「あーはいはい、可愛い可愛い。」
一体何が原因でこうなったのだろう。当たり前だがこんなこと事例も無いため、どう対処すれば良いのか分からない。
オーストリアに一応見せたが、特に体は猫耳しっぽが生えている以外はなんの異常もなく、本人もどこか痛がっていたりする様子はないので、放置するしか無くなっている。
「…どうすりゃ良いんだ。」
「わんちゃん寝て起きたら治ってんじゃね?」
「お前は自分のことなのに呑気だなあ。」
「ハハハ、俺は今からバルト三国にこの姿を見せてくる!この姿でいられるうちに色んな国に見せてくるよ。いや〜面白いぞ?これ。」
「体張りすぎだ。…変に騒ぎは立てるなよ。」
止める暇なく、彼はこの部屋を出ていってしまった。つくづく思う。彼はなんてトラブルメーカーなのだろう。
彼が部屋を出ていった数十秒後、何者かがこの部屋のドアを開けた。フィンランドだった。
「あれ、ルオチは?」
「なんか部屋飛び出してった。『この姿でいられるうちに色んな国に見せてくる』って言って。」
「……。」
フィンランドは俺の話を聞いて、なんだか呆れたような顔を浮かべた。彼の右手には大きめの袋がある。何か缶のような物が沢山入っている。
「それ、なんだ?」
「猫缶。食べるかなって。」
「そこまで猫になってはないと思う。」
「まあ食べなかったらデンマークに渡そう。」
「まあアイツならむしゃむしゃ喜んで食いそうだな。」
「怒られるぞあんた。」
「お前が先に言ったんだろ。」
フィンランドは机の上に次々と猫缶を並べていく。はたから見たら非常にシュールな光景だ。
「…変なところほっつき歩かないといいね。見せるとしても欧州内に留めて欲しいよ。」
フィンランドは、大きなため息を吐いて、そう呟いた。
「俺はできることなら北欧内に留めて欲しい。…欧州、あいついるから。」
「……あいつ?…あ、確かに厄介なのがいるね。ものすごく厄介なのが。」
北欧全体で認知されている、代名詞が『あいつ』の国なんて1ヶ国しかいない。ロシア連邦だ。あいつは事ある毎にスウェーデンに付き纏っている。前には嫌がるスウェーデンに求婚していた。
「あの姿のスウェーデンが、あいつに見つかったら大変だぞ。」
「まあ、それはルオチも分かってるんじゃないかな。きっとルオチも気を付けるよ。」
「…そうだといいけどね。」
どことなく嫌な予感が、蛇のように背中を這ってくる。その嫌な予感を具体的に言語化することはできないが…嫌な予感がする。
「(大丈夫だよな?スウェーデン…)」
「え〜っ、超かわいい〜!」
「へへ、だろ?」
エストニアは目を輝かせながら、スウェーデンの猫耳に手を伸ばす。猫耳やしっぽを触られると少しくすぐったくなるのか、スウェーデンは触ろうとしてくるエストニアに苦笑いを浮かべるしかなかった。
「にしても、なんで急に猫耳としっぽが生えたのかね。」
「さぁーな、分からね。ま、良いじゃん!可愛いし。」
「ああ、本当に可愛い姿だな?」
妙に聞きなれた圧のある声が、スウェーデンの真後ろから聞こえる。振り返ろうとした途端に、スウェーデンは後ろから強く強く抱きしめられた。
「…ろ、ロシア……」
「よお、スウェーデン。随分と、可愛い姿をしているじゃないか。」
「…え、エストニア…助け」
スウェーデンがエストニアに助けを求めた時には、もうそこに彼女の姿はなかった。エストニアはソ連…ロシアの前身であるソビエト連邦を酷く嫌い、恐れている。ロシアを前に凍てつく恐怖に苛まれたエストニアは、スウェーデンの事など考えずにすぐに逃げてしまった。
「(くそ…仕方ない、か……)」
「なあスウェーデン、この猫耳たちは本物か?」
「え、あ、ひゃっ…、さ、触るなっ!」
あからさまに声が震え、すぐにロシアに猫耳としっぽがあまり触られたくない場所だというのが勘づかれてしまった。…それ単体は良いのだ。だが、問題はこの状況だろう。後ろから抱きしめられて離られない、そしてそれにプラスアルファで弱点を知られた。地獄みたいな状況。
「へぇ、弱いんだな、ここ。」
「…っあ、あ”っ♡〜、や、や”めろって…♡」
街にいる者の視線が次々と集まってくる。必死に声を殺そうと奮闘するが、奮闘虚しく声が漏れてしまう。
「(最悪だ。最悪だ。最悪だ…っ♡)」
「ん”、ぅ…っ♡、ぁ”ァ♡、あ、ぁっ♡♡…ぁ♡」
「はは、猫耳だけでこんな感じるのか。」
ロシアはスウェーデンの反応がそこまで面白かったのか、更に激しく耳を弄ってゆく。
「(や、ばいっ…♡、トぶかも、っ♡♡)」
その時だった。
「はい、おにーさん。ちょっとストップ。」
誰かが、ロシアを制止させた。誰が止めたのかを確認できるほどの余裕はなかったが、聞き慣れた声の持ち主が止めてくれた。
「…ノルウェーと、フィンランドじゃねえか。」
「うん。その馬鹿を回収しに来た。」
「……じゃあ、もう少しだけこいつを貸してくれないか?」
「嫌だ。さっさと返せ。」
「…………わーったよ、ほら。」
ロシアはかなり手荒に、スウェーデンをノルウェーとフィンランドに投げるように返した。
「おい、もう少し丁寧に返却しろ。そしてもうちょっと丁寧に扱え。お前のモノじゃねえんだよ。」
「…気絶寸前だ。ルオチ、大丈夫?」
「はいはい、悪かったって。それじゃあ、俺はこれで。」
「去った去った。 」
「……さてと、スウェーデンく〜ん?俺言ったよね?『変に騒ぎは立てるなよ』って。」
いつの間にか、かなりの数の街人が、スウェーデン達を中心に取り囲み、ざわついていた。
「…スウェーデンくん、何か言うことは。」
「……ご、ごめっ…ん、なさい…」
「ノルウェー、一旦ここでのお説教はナシにしよう。周りの目が痛い。」
「…そうだな。よし、スウェーデン、立てるか?」
「……っ、なんとか。」
スウェーデンは産まれたての子鹿のように足をガクガク震わせながら、ノルウェーとフィンランドの腕に必死に強く、しがみつくように掴み、一旦はこれ以上騒ぎを起こす前に撤退して行った。
「…ただいま〜、って言っても誰もいないけどな。」
「……なんだ、あの山の猫缶。」
「食べていいよ。」
「いらねえよ。」
先程より随分と余裕がでてきたスウェーデンは、家に帰ってくるとそうそう「酷い目にあった」と言い、ソファへダイブした。
「………おい、スウェーデン。」
「んぁ?なに、…っあ”♡、おい、何触って、♡」
ノルウェーはスウェーデンの猫耳の中に指を突っ込み、優しく優しく掻き立て始めた。
「『騒ぎは立てるな』って、俺言ったろ。それなのにアレはどういうことだ?あ?」
「ちょ、っ♡、ぁ、っ、〜〜っ♡」
「…少しお仕置されても、文句言えねえんじゃねえの?」
「あ♡、あ”〜ッ、あ”ァあ〜〜〜ッ♡♡、あっ、♡」
濁点混じりの色気溢れた喘ぎ声を発するスウェーデンに、ノルウェーの加虐心がくすぐられる。
あのスウェーデンが、自身の手で快楽に踊らされ、乱されている。そう考えると、ノルウェーの心の中で込み上げてくる『なにか』があった。
「(わんちゃん今なら抱き潰しても『誘われたから』って言えるんじゃねえかな。)」
なんてことを考えながら、ノルウェーは容赦なくスウェーデンの猫耳を弄くり回す。先程の優しい弄りはどこへやら。
スウェーデンは今すぐ逃げようとするが、ノルウェーに拘束されているため、上手く動けない。
「あ”っ、あぁ”ァッ♡♡、あ”ー〜〜ー♡あ”、あっあ”ァ♡♡ま、待っ、て”♡、しぬ、しぬ”ッ♡♡♡あ”ぁああ”ぁっ♡♡あ、〜〜〜っ♡♡」
「…ねえ、ノルウェー。これ大丈夫?ルオチ、快楽死とかしないよね?」
「そう簡単にはしねえよ。…なあ、フィンランド。俺が血迷ってこいつをブチ犯しそうになったら、お前が止めてくれ。」
「……分かった。」
「ひぐッ♡、あ”っ、あ”〜ッ♡、あ”ぁァ〜〜ーー〜ッ♡♡し、しぬっ♡♡しんじゃ、う、あ”ッ♡♡あぁあ”〜っ…♡♡」
「……」
「ノルウェー、だめだよ。」
「わーってるよ…」
ノルウェーは休むことなく、スウェーデンの猫耳の中に指を入れ、容赦なく掻き立て、弄っている。スウェーデンの体も休むことなくビクビクしており、いつ意識がとんでもおかしくないだろう。
スウェーデンはしっぽをパタパタと動かしながら、やめてくれというように必死にノルウェーにしがみついている。
どう考えても、やめてと懇願した程度でやめてくれる相手ではないのに。
「あ、あ”っ♡♡、あ”ァぁ〜〜♡あ”、ぁ…っ♡」
「…ごめん、フィンランド。あとは任せていいか。頭冷やしてくる。」
「ああ…大丈夫?」
「大丈夫。なんか、このままだと本当に抱き潰しちゃいそうな気がしてな。」
「そう、分かった。あとは任せて。」
まだ快楽の余韻が残っているのか、スウェーデンはピクピクと体を震わしながら、ノルウェーの拘束が解かれたその体で思い切りソファにもたれかかった。
「…ルオチ、大丈夫?」
「…、っ?♡、ぁ、♡♡……っ?♡♡」
「だいじょばないな、これは。可哀想に…」
スウェーデンは頬を赤らめ、涙目になり、息を荒くして自身にしがみついている。そんな事実を前に、フィンランドの興奮せざるを得なかった。
フィンランドは優しくスウェーデンを抱きしめ、優しく彼のしっぽの付け根を中心的に撫で始めた。
「…ぁ、?…♡♡、っ、…」
「(確か猫はしっぽでフェロモンを感じるはず。)」
「ぁ、あっ、あ〜っ…♡♡、ん、んぅ…♡♡」
「…っ♡、ふぃ、ん……ら、んど、ぉ…っ♡♡」
「ん、どうしたの?ルオチ。」
スウェーデンは何も言わずに、フィンランドにしがみつきながら、彼の唇に自身の唇を重ねた。フィンランドは少々驚いたように目を見開いたが、直ぐに順応し、更にキスを深いところまで行う。
互いの舌と舌が絡まり合い、触れ合う、濃厚なディープキス。
「(可愛い。ベットに押し倒したい。鳴かしたい。ぐちょぐちょになるまで犯したい。)」
また先程のような淫らなスウェーデンの声が聞きたい。そんな衝動に一瞬駆られたが、すぐにその思いを殺し、スウェーデンとのキスに集中する。
「ん、…っ、〜〜〜っ、っあ、はぁっ…ぁ”、♡」
「…っ、…ルオチは良い子だね。」
「いい、こ…っ、あ”っ、ぁ…♡♡…んぁ、ぅ…♡♡」
「…〜っ♡、…ぅ、んぁっ♡♡〜、♡…っ♡」
スウェーデンは、肉食的な瞳を浮かべ、自身の奥を突けと言わんばかりに、フィンランドに腰振っている。無意識なのだろうか。どちらにせよ、フィンランドの興奮に更に火をつけるガソリンにしかならない。
「…ド変態め。」
「〜〜っ、♡…ぁ、♡ん”っ、んぁ…♡ 」
…もう我慢ならない、と、フィンランドがスウェーデンの服を脱がそうとした時、何者かによって部屋のドアが開けられた。 「ギィィ」という笑い声のような音が鳴り響く。
ドアを開けたのは、デンマークだった。
「ただいまー、スウェーデンの猫化のやつの対処……」
「「…」」
「…そういうのはラブホでやってね。」
「違う。違うんだ。」
「何も違わないでしょ。 別に君達のセックスを否定してる訳じゃないよ。だけど、皆共通で使うソファの上はやめてね。」
「それは…ごめんなさい。」
いつの間にか、スウェーデンが座っているソファは、汗でビッシャリになっていた。
「…どんな媚薬持ったらこんなんになるの?…男同士のセックスでもゴムはつけなさい。中出しは普通にお腹壊すから。」
「いや、ヤらないから!さっきのはちょっと血迷っただけで…」
先程血迷って、スウェーデンを抱こうとしていたのは否めない。だがいつでもどこでもスウェーデンを抱こうと狙っているわけではない。それだけはわかっていて欲しい。
「いつか抱く機会があるかもじゃないですか。」
「あってたまるか、そんな機会。…とにかく、さっきのは血迷っただけ!」
「はいはい。…それじゃあ、スウェーデン。ちょっとこっちにおいで。猫化を治せるかもしれないお薬をもらってきたの。」
デンマークがそう言うと、スウェーデンは今さっきまで項垂れていたにも関わらず飛び起き、弱々しく震えた足で立ち上がった。
「大丈夫?持ってきてあげるから、動かないでいいよ。」
デンマークは気味が悪いほど優しい声でそう言い、スウェーデンに薬と水の入ったコップを渡した。
「即効性があるわけでもないし、絶対に猫化が治るって訳でもない。もしかしたらってだけ。一応飲んでおきな。」
「…、あり、が…と。」
「…全く、フィンランド。スウェーデンをいじめるのも大概にしなさい。」
「えっ、僕??」
「こんなにスウェーデンをボロボロにしたのは貴方じゃないの?」
「いや…僕も確かに無関係では無いけど…」
半分以上ノルウェーの仕業…フィンランドはそう言おうとしたが、その言葉は出さずに飲み込んだ。
「…いや、ごめんなさい。」
「よろしい。…スウェーデン、お薬は飲んだ?飲んだなら今日はもう寝なさい。」
「……はい。」
スウェーデンはやる気のなさそうな不貞腐れた声でそう返事をした。全く、今日は大変な1日だった。
「(あ、猫缶…せっかく買ったのに。)」
「……まあ、いいか。おやすみ、ルオチ。」
オマケ
好評であればデンマークがドアを開けなかった世界線も書こうかなと思っております。
コメント
5件
めちゃくちゃ感動した。スウェ受け大好きなもんで…
スウェーデン受け凄く好きなので小説を拝見させて頂いて感動しました…😭✨️
うわっ神様発見ッッ!! 初めて描くそっち系でこのクオリティは神すぎますね、はい(?) デンマークさんは大人しくデンマ持って参戦しなさいよ(??)オマケであのクオリティの絵出すのはやばいですってもう()