主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
「まあさ?これからどうする?」
「え…どうしようか?」
「庭園とか参道を歩いてみない?
草履、大丈夫?」
「うん、ありがとう♡大丈夫♡
ひかるは?」
「ありがとう♡俺も大丈夫♡」
「じゃあ、歩いてみよっか♡」
「私達は少し離れてついて参ります」
「「はい!お願いいたします!」」
この日の予定を私に合わせて
くれていたのは、笑顔がかわいい
素敵な彼だった
-うれしいな~
ひかるとずっと一緒なんて♡
ホントにあたたかい気持ちになる…
「へへ~♡」
「ん~?」
「うれしいな~ひかると一緒♡」
「へへ、俺も♡」
さりげなく恋人繋ぎ
たくさんの参拝者を気にせず
2人の世界にはいる
「もうすぐ、試験日だな~」
「そうだね~緊張する?」
「いや~芸能科は倍率低いから
面接もないし…」
「ああ~3教科だしね…りょうへい、
特進とかに行きたかっただろうけど
芸能活動禁止だし…」
「持ちあがり組は試験別だしな…」
「ああ…そうだね」
「りょうへい、すげえよ」
「だよね…頑張ってる…
ひかるの今年の目標は?」
「先ずは、舞台の成功に携わりたい
後は、固定のグループになって、名前が
ついて、やっぱりデビュー!まあ、
その先も、まだまだ高い志はあるけどね!」
「そうか…先ずは…だよね…高い志か…」
-うらやましい…高い志…私にはないもの…
「まあさは、やってみたい役とか舞台とか
ないの?憧れの人とか?」
「あ…うん…いるよ…憧れの女優さん…
きたがわけいこさん…そんでね…同じ
役をやってみたい…セーラー服の」
「ああ~うさぎちゃんじゃなくてね…」
「そう!かあさまが原作読んでて
自分もハマって…舞台見たかった~」
「まあさなら、できるんじゃないの?
ドラマは、今回3度目だろうけど
CMも出てるし…」
「そんな甘い世界ではないよ…
我こそはって思っている人達が
たくさんいるんだもの…」
「いや!夢はみるものではない!
叶えるものだ!頑張ろう!」
「おう!」
-自分の時間を過ごすためにも
頑張ろう!
hi-…お嬢様がなにをしゃべっている
のか、真剣に聞いてるんだ…まあさ
やりたい役があったんだ…驚き
たろう…辛いだろうな…
亡くなって間もないし、12才の時から
愛していて、自分の父親まで騙して
手にいれたかった人だもんな…
そりゃ…簡単に忘れるわけない…
「私に気持ちが残ってるのか?」
「ハハ、まさか…あんな用意周到なこと
までしておいて…まあさは、だいぶ
ショック受けてたぞ」
「だからこそだろ?」
「まあね…さすがだな…ゆうぎりさん
大事にしろよ?俺みたいに…いや違うな
どっちが先だ…あれもお前が仕組んだ
んだろ?」
「ハハ、そうだな…ゆうぎりは…私の高い
能力に惹かれているだけだ…それを愛情
と呼ぶのかはわからない…さくやと私の
関係とは違う」
「…そんなにさくやさんのことを…
なんか悪かったな…告白しなきゃ良かった」
「…私のパートナーでなければ、お嬢様は
あんなに気を許したりはしなかっただろう
優しくて寛大な心…まあ母親のような感情が
お嬢様には必要だったのは確かだ…その
ような存在を探していた訳ではないが…」
「…女性が良かったんじゃないのか?」
「私は人間の女は好かん!魔女達のあの
いやらしさに嫌気がさしていたからな…
それに…まあさは、すっかり人間の女が
怖くなってしまっていたし…生来の
嫉妬深さで、自分の男達の側に…例え
私のパートナーと言えども、人間の女が
いたら壊れてしまうだろう…」
「…参謀みたいだな」
「ハハ…これくらい…我が君は…昔から…
高い能力がゆえに、駆け引きが苦手で
直情的……そして壊れやすい…いやでも
こうなる…お前もたろうではない私を
好きになったんだろ?」
「…だろうな…それにとにかくカッコいい
からな…ハハ、昔の写真とは大違いだ…
やっぱりベール様が好きだったんだ
ろうな…」
「…ひであき?」
「ん?」
「…キス…しないか?」
「はあ?嫌だよ!」
「させてくれ…お願いだ…」
「…どうして?」
-こいつは…そんな顔…俺だって
できないよ笑
「さあな…ただの心残りだろ…チュ」
「嫌だ!俺を試してるな?まあさと
交わる前なら未だしも、今、ここで
お前とキスしてみろ?一瞬で彼女を
失うだろう!このお…お前は…特にその
声だ!その声で、誰もがお前の思い
通りに動いてしまう!…いつからか
わかるようになったんだ!
馬鹿にするな!」
「アハハハハ、いいぞ!お前も
我が君に愛されてる…安心した」
「…りょうへいもか?お前…まあさは
あいつらをちゃんと愛してるだろう?」
「ああ…わかってるさ…私の能力を
退けてもらわないと…私の気が変わった
時に思い通りに動かしかねないからな
考えていたんだが…お前を抱かなく
なったのではなく…抱けなくなったんだ」
「え?」
「我が君が、私達にお前らをオモチャに
されないように…まあ…心を…身体を開かせ
ないように守りをかけてるんだ…
最近までわからなかったが…ご自分のもの
だと認識されたら、私達が無意識に
でもお前らに何かするのがお嫌なんだよ…
まあ…我が君のことだからご自分でも気が
つかれてなかったかもな」
「そんなこと…だってまあさが主人
なんだろ?」
「ハハ…人間だって…主人を裏切る
だろう?…私達は…裏切るなんて日常だ
我が君は…それを理解しづらい個体なんだ
だから、いつも不安で怯えてる…
私達を側に置いても、心をくれないのは
そのせいだ…高い能力に惹かれているだけ
とも思っているしな」
「…俺らのどこに惹かれたんだろうな…」
「優しさだろう…我が君は自分を
思いやってくれることに喜びを
感じやすいからな」
「まあさを見たら誰でも優しくするだろ?」
「…我が君だけに優しい男達か?」
「……違うな…」
「後輩思い、先輩思い、メンバー思い
親兄弟思い…スタッフ思い、きりがないが
優しい男達ばかりだ…」
「押しに弱いわけじゃないのか…」
「お前らはすぐにそれを言うが…押され
たから全員好きになっているわけではない
お前は、お嬢様と現場に同行したことが
ないからな…ハハ」
「え?」
「酷いもんだ、口には出さぬが
欲情的な視線は日常だし、立場がある
ものは大っぴらには、誘ってこないが…
あの手この手でな…今どき手紙などと
呆れるが1番多いな…」
「は?メッセージがあるだろう?」
「まあさは、連絡先をすぐに教える
タイプではない…おそらく教えたら
側においたのと同然だ」
「リビングで手紙なんて見たことないぞ」
「…まず受け取らないが、荷物などに
入っていた場合は…おまけ付きで送り
返す…スタッフ経由で届けられた場合は
帰りの車内で、自分で消してしまって
いるからな…事務所宛にはそういう部類
のものは届かないようにしてある…」
「へえ…」
「仕事絡みで、誘いがあっても平気で
断るし、飲み物などに何か入っていても
まあ、大抵口をつける前にわかるが、
毒物耐性もあるし、もしも実力行使
されようものなら…ひであきは、まあさが
怒っているところを見たことがないのか…
ハハ、楽しみだな…とにかく気にならない
人間にはまず、しゃべらないからな」
「舞台…大丈夫かな」
「さあな…」
「協力してくれよ!」
「…お嬢様の願いを叶えてくれたら
協力しよう!」
「ハハハ、そうだろうと思った!」
・・・
庭園を抜けて参道へ
たくさんの出店が並ぶ
食べ物の良いにおいが
そこら中から漂っている
「良いにおい~お腹すいたな…」
i「なにか…食べる?でも着物だから
座らないとな…あっあそこは
テーブル出てる!」
店先にテラス席のように
並んでいる
「うん!行ってみよう!」
黄色い短冊に様々なメニューが
書かれていて、お店の中は
ごった返している
t「私が購入して参りますので
ご注文を承ります」
「ええ~じゃあ、おでんとたこや…
おでんで!」
i「まあさ?俺もたこ焼き食べたい!
後は焼きそばと甘酒を、たろうさん
お願いします」
「ひかる♡ありがとう♡」
i「どういたしまして♡」
hi-仲良しだな…微笑ましい
「ひであきは?なにが食べたいの?」
hi「そうだな…焼きそばかな…」
t「承りました、こちらに
いてくださいね!」
「「はい!」」
-皆がいてくれるからか
このメイクなのかわからないけど
誰からも声をかけられない…有難い
ひかる…さっきからずっと
私の顔…違うな…かあさまに似た
メイクの顔をみてる…
i「まあさ?確かに、お母さんに
似てるね…どんな声だったの?」
hi「確かに似てる」
「…うん…そうかな…ちょっと高めだった…
いわもと君、いつもうちの
まあさがお世話になっております」
「さくや?…さくや!」
「ええ…ふじいさん?」
流れている人通りから自分の
父親だと思っていた人から
声をかけられた
続く
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!