現パロ みたいな
クロぺんにみえるような要素が含まれておりますが、クロぺんではないのでご安心
本番はないです、力尽きました
あ、あと前作、♡たくさんありがとうございます。
『 ……キスマークつける練習付き合ってほしい、ねえ、 』
「 そーなんすよ…、こんなのクロノアさんにしか頼めないんで…!!ほんとお願いします、 」
電話越しに悩みからか唸る声が聞こえてくる。
とある昼下がり、俺は自室でクロノアさんに珍しく電話をかけていた。
しかも、その内容が「キスマつける練習させてほしい」だったからか、初めはすごく驚かれた。
けど、俺が真剣だったからか、クロノアさんもしっかりと悩んでくれている。
しばらくすると、電話口からため息が聞こえた。
「 …しょーがないな、いいよ? 」
「 うわまじクロノアさん神…… 」
「 どーいたしまして。あ、でもコレに関して俺は一切責任を負わないからね、? 」
「 責任…? 」
「 いや、こっちの話。それで、いつやるの? できればらっだぁさんが家にいない日がいいけど 」
「 ああ、それなら明日頼んでもいいすか? 」
「 明日?ちょっと待ってね……、うん、明日なら行ける。 」
「 はーい、じゃあ頼みますね 」
それじゃまた明日、といいながら電話を切る。
俺はらっだぁと同棲していて、東京に住んでいるため、クロノアさん含め他の面子も集まりやすい。
ほんとに、同棲してよかった。
そんなことを思いながらぐーっ、と伸びをする。
明日、クロノアさんがきてくれるんだから、今のうちに編集は終わらせてしまおう、と俺は息巻いてパソコンに向かった。
「 んじゃ、俺今日夜まで帰ってこないから、留守番頼んだよ?もしなんかあったらすぐに連絡してね? 」
「 わかったわかった。ほら、いってらっしゃい 」
「 なるべくすぐ帰ってくるから! 」
その言葉を残し、それでも名残惜しそうにらっだぁはコラボ撮影へと出かけに行った。
毎回のことだが、らっだぁはギリギリまで俺の心配をしてから出かける。
そのため、度々遅刻していくようだ。
きっと今日も遅刻コースだろう…
「 っと、そんなことはよくて、 」
クロノアさんに「もう入ってきていいですよ」と軽くLINEをすれば、
数分後、家のチャイムが鳴らされる。
慌てて玄関の扉を開ければ、見慣れた猫耳パーカーが目に入った。
「 クロノアさん! 」
「 お邪魔しまーす…って、酷い顔 」
「 んぇ?そうっすか? 」
開口一番、そう言われてしまった。
確かに昨日、一睡もせず編集をしてたけど。
「 一旦顔洗ってきな?俺も手洗いたいし 」
「 はーい… 」
そんなひどいのか、と若干しょぼんとしながら2人で洗面所へ向かう。
そして、手を洗うクロノアさんを横目に、鏡に目をやれば、やつれた自分の顔が目に入った。
「 うわ、ほんとだ… 」
「 大丈夫?この状態でできる…? 」
「 大丈夫です!できますやれます!! 」
折角の機会を無駄にするもんか!と詰め寄ると、軽く苦笑いしたクロノアさんは諦めたように首を振った。
「 はいはい、わかったよ 」
「 んじゃ、始めていいよ 」
俺の自室まで案内し、ベットに座れば、クロノアさんはそう言ってパーカーを脱いだ。
「 じゃ、失礼しまーす… 」
座り込むクロノアさんの膝の上に乗り、彼の方に顔を埋める。
ふわ、と優しい匂いが鼻腔をくすぐり、思わず眠気に襲われるが、本来の目的を保つため、何とか目を開ける。
彼の肩元に唇を落とし、強く吸ってみる。
「 …今、やってる? 」
「 んぇ、はい 」
「 全然痛くないけど…?多分、ついてないよ? 」
「 え、嘘ですよそれは 」
みてみてよ、と催促され、渋々肩から唇を外してみれば、
そこに赤い花は…なかった。
「 ……これ意外とむずいっすね、 」
「 まあそうだろうね、内出血させなきゃいけないってことだし、相当強く吸わないと 」
例えばこんな風に、と俺の肩に唇をつける。
そして、少しの痛みを感じ、肩を見てみると、そこにはれっきとしたキスマがついていた。
「 クロノアさん上手くない!? 」
「 いやー、うちの猫がよくつけてくるからさ、なんとなくわかるようになったんだよね 」
真似してみて、と優しく教えてくれるクロノアさんに心からの感謝を感じながら、俺は練習に励んでいた。
1時間ほど、練習を続け、わかったことがある。
俺は、キスマークをつけるのが壊滅的に下手だということ。
これ以上練習しても意味ないな、とクロノアさんには帰ってもらった。
迷惑かけたなあ、と思いながら、俺は少し残っていた編集に手をつけ始めた。
「 ただいま〜 」
少し遠いところから、らっだぁの声が聞こえ、ふと時計を見る。
いつのまにからっだぁが帰ってくる時間になっていたようだ。
重たい体を引き摺りながら玄関へと向かう。
「 おかえり〜… 」
そして声をかけると、いつものように抱きしめようとしたのか、手を伸ばしたらっだぁは途中で驚いたように目を見開く。
そして、俺の右肩をありえない力で掴み、凝視していた。
「 あ?この痕なに?俺ここにはつけてないけど、誰? 」
そういえば、クロノアさんにお手本って言ってつけてもらってたわ…、
ど、どーしよ…
「 い、いや、それは…その、 」
「 はっきり言って?何?これ 」
ここまでのことを言いたくもなくて、でも何か言い訳しようと口を開いた時、
らっだぁに首を掴まれ、そのまま力を加えられる。
唐突に息が吸えなくなり、視界が狭まりかける。
「 かハッ、…!?ら、だぁ…ッ、 」
「 言って?ほら 」
あ、これマジのやつだ。
光のない目に睨まれぞっ、と鳥肌が立ち、俺は諦めて白状することにした。
「 くろのあさんに、ッ、れんしゅ、手伝ってもらってたの、 」
クロノアさん、と言う単語が出た瞬間、困惑からか込められた力が弱まり、眉が顰められる。
「 …練習って、なんの? 」
「 きすまーく、つけるれんしゅ、 」
「 ……誰に 」
「 らだ、しかいないでしょ、 」
「 ………はぁぁぁぁああ… 」
そんな盛大なため息と共に手が離される。
今度は逆に唐突に息が吸えるようになり、焦って何度も咳き込んでしまった。
「 …ごめん、ぺいんと。大丈夫? 」
「 ん、だいじょーぶ… 」
「 ならよかった。でもまだ、事情聴取終わってないからね?きちんと、丁寧に説明して 」
「 はい… 」
そのあと、らっだぁの自室に連れて行かれた俺は、
不機嫌そうにベッドに座る眼下で正座をしながら、
らっだぁにキスマークをつけたくて、その練習をクロノアさんに付き合ってもらってたこと、
その際にキスマークを例として付けてもらったこと、
そして、結果的に俺はキスマークをつけることができなかったこと。
この三つを丁寧に説明する羽目になった。
説明さえ済ませれば、不機嫌は治ると思ったが、そんなことはなかったようで、未だ納得いかなそうな顔をしていた。
そんな顔のまま、らっだぁは突然俺の手を取り、引っ張り上げ膝の上に乗せてきた。
「 え、何…? 」
そして、らっだぁはマフラーを脱ぎ、シャツのボタンを外して肩を曝け出した。
自身の肩を指差し、こちらを見詰める姿で、なんとなく何をさせたいのか察したけど。
「 ほら、ここにつけてよ、キスマ 」
「 だ、だから俺つけれなくて諦めたって、 」
「 知ってるけど。でもやって欲しいじゃん。クロノアさんだけの特権にしたくないから 」
「 ……はあ、わかったよ、どーせつかないけど 」
絶対に曲げない、そう言わんばかりの強い目に負け、諦めて膝の上に乗る。
そして、肩に軽く口をつけ、さっきの練習を思い出しながら強く吸ってみる、が…
「 …ん、ほら、つかないでしょ 」
結果は変わらず、痕などどこにも見えなかった。
その事実にらっだぁはしょぼくれることもなく、なぜか飄々と…嬉しそうに口を開く。
「 そーだね、もっかいやって? 」
「 ぇぇ…… 」
はあ、とこれみよがしにため息をついてみせ、再開をした時、
すり、とお尻に手が添えられ撫でられる。
それだけで調教された自身の身体は反応してしまい、びく、と揺れてしまう。
「 ん、♡ ら、 」
声も漏れてしまい、思わず口を離す。
しかし、らっだぁはそれをみて不満そうに催促する。
「 はーい口離さない、まだついてないでしょー? 」
こうなれば言うこと聞くしかない。
「 ん、♡ っぅ♡ 」
「 かわいーね、ぺんちゃん 」
「 んッ♡!? ま、って 」
「 待たないよ?さっきからずっとつけられるの待ってんだから 」
「 ん、っ♡んン…♡ 」
「 んッ、ん~~ッッ♡♡♡ は、っ♡ 」
「 ぃた~……、ついたんじゃない?これ 」
そう言われ、肩を見ればそこにはちゃんと赤い花が咲いていた。
でもさあ、つけられたいからってここまですんの、最低すぎない?
そんな恨みがましい気持ちを込めて、きっ、とらっだぁを睨む。
「 …さいてー、 」
「 ンなこと言って、俺のこと好きなくせに 」
そう耳元で囁いたと思えば、ベットに押し倒される。
少し熱った、鋭い目をしたらっだぁと視線を絡めれば、ゾクッとしてしまう。
「 ゃ、ヤるの…? 」
「 そりゃ勿論。俺もお礼にたくさんつけてあげなきゃでしょ? 」
「 み、見えないとこだけで… 」
「 やだ 」
コメント
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これkrが密かにpnに思いよせてたら最高だな