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12月25日
21時
「 ねむーー、 」
『 ねー、寝ないでって 』
「 クリスマスでテンション上がるのは分かるけど、流石に上がりすぎだって、 」
『 んー、 』
『 じゃあイルミネーション見に行こ! 』
「 え、今から? 」
『 え?うん 』
『 目覚めるでしょ 』
「 、たしかに 」
『 じゃあいこ 』
21時
もうすぐクリスマスが終わる
私も正直、終わっては欲しくない
「 ついたー、? 」
『 ついたよ 』
思ってた以上にキラキラしてて、
本当に目が覚めた
とってもキレイだった。
冬って、こんなにキラキラしてるんだ
「 きれー、 」
『 まあ、俺の彼女には負けるけど 』
「 なんかそれ定番過ぎてドキドキ出来ない 」
『 ええ、むずかし 』
「 もっとさ、具体的にドキドキさせてよ 」
『 俺ばかだから分かんない 』
「 しってる、ほんとにばか 」
『 彼女ちゃんに言われたくないなー 』
この時間だけ、寒さも全部忘れてた
イルミネーションに見とれて、
二人並んでベンチで寝ていたら
いつの間にか23時だった事に気付いた
「 ん、ねぇ、 」
『 んー、?どうしたの 』
「 クリスマス終わっちゃうよ 」
『 え、ほんとに? 』
「 ほんと 」
23時30分
所々、イルミネーションが消えていくのを二人で見ていた
「 クリスマス、終わっちゃうね 」
『 寂しい? 』
「 うん、寂しい 」
『 そろそろ帰ろっか、眠いでしょ 』
「 うん、かえる。 」
0:00
「 ちょうど今、クリスマス終わっちゃったね、 」
0:01
その時、手をギュッと握られた。
「 、え? 」
冬の交差点の真ん中で
君が言った。
『 ねぇ、 』
『 これが25時のクリスマスね。 』
ねぇサンタさん。
教えてください。
これはサンタさんからの贈り物ですか?
それともこれは、クリスマスの魔法ですか?
いいや、きっと、違う。
答えなんて、ずっともっと前から分かってた気がする。
「 …来年も、25時まで一緒に居てよ。」
『 俺からの贈り物、受け取ってくれる? 』
「 もちろん笑! 」
私が笑ったら、君も笑った。
それだけで、胸が苦しくなって
こんな気持ち、プレゼントになんかできるわけがなかった
君の暖かい手を離したくなかった
必死に理由を見つけてみたけれど、
私の心臓の方が先に答えを知っていた。
こうして私は
25時のクリスマスに恋をした。_
Merry Christmas _
25時のクリスマス
コメント
6件
最 高 す ぎ た … メ リ ク リ 💕
メリクリー!!
いやもうほんとに、好き🤦🏻♀️