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ツノ太郎事件

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ツノ太郎事件

1 - 第1話

♥

1,201

2022年08月01日

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「あ、おーい!ツノ太郎ーーーー!!」

「人の子」


ドンガラガッシャーン!と周りから食器等が落ちる音が聞こえる。いつも賑わっているはずの食堂は食器の落ちる音だけが響く空間とかした。いつもなら周りが静かな事に気付いていただどろうが、監督生は久しぶりに友達に会えた!と言う気持ちでいっぱいで周りのこの状況に気づいてない。人の子と返事を返したツノ太郎こと、マレウス・ドラコニアは顔は無表情のままだが雰囲気は花が飛んでいる幻覚が見えそうな程ほわほわしている。あ、訂正します。実際に花が飛んでます。


「久しぶりー!なんで最近来てくれなかったの?寂しかったんだからなー!」


バシッとマレウスの背中を(軽く)叩く監督生に「そうか、寂しかったのか、ふふふ」と笑っているマレウス。どこかで人が倒れる音がしたが、その音に2人は気付いていない。


「そだ、一緒に食べない?久しぶりに話そーよ!それとももう違う人と約束しちゃったてる?なら違う時に食べる?」

「良い、特にそういった約束はしていない。僕と一緒に食事を取る事を許そう」

「あははっ、相変わらずの上から目線だね。ツノ太郎らしくて良いけどね!」

「エデュ、グリムー!ジャックもエペルもセベクもごめんね!また今度一緒に食べよ」


監督生は顔の前で手を合わせてゴメン!と謝る。固まってたマブ達だったが、あ、うん、わかった…?と反射的に返事をする。その返事に監督生はホントごめんね、じゃあまた後で!と申し訳なさそうな顔をした後にすぐパッと笑って返した。いつもならマブ達の異変に気付けるのだが、浮かれに浮かれた監督生は周りがあまり見えてなかった。


「あ、前美味しそうなアイス買ったんだよね。ツノ太郎と一緒に食べようかと思って!今度オンボロ寮来る?」

「氷菓子か、良いだろう。なら僕は茶葉でも持っていくとしよう」

「あ、いーね!プチお茶会的な?ツノ太郎なんか品?があるから紅茶とか飲んでると貴族に見えそう!」

「ふふ、そうか?」

「そーだよ!それにツノ太郎めっちゃ顔良いから余計よね。ツノ太郎だけじゃなくてここの学校顔面偏差値クッッソ高いけど。僕に少し分けて欲しいくらい」

空いている席を見つけ、椅子に腰を下ろし仲良く話す2人。ようやく冷凍が溶けたのか、セベクがわなわなと震え、叫んだ


「人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!間!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


獣人は死んだ。人魚もほぼ死。人間は瀕死。監督生は耳を手で押さえつけギュッと目を瞑ってその騒音に耐えた。


「セベクうるさい。静かにしないか」


せっかく人の子と話していたのにと少々ムスッとした顔で言うマレウス


「びっっ…くりした!急になんだよセベク!?」

「なんだはこっちのセリフだ!!!!!若様をつ、つの、つつつつつの太郎呼ばわりとは!!不敬だぞ!!!???あまつさえ若様の背中を叩くなど!!!!!!!」


落ち着け、気持ちは分かる。だが声のボリュームを下げてくれ鼓膜破れる!!と獣人言った。そんな獣人達に「これが落ち着いていられるか!!!!!!!!」と10セベクくらいの勢いで言った。勘弁してくれ…獣人族全員そう思ったのだった。




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コメント

3

ユーザー

可哀想すぎる

ユーザー

ありがてぇ(*꒦ິ³꒦ີ) 有難う御座います┏○ペコッ

ユーザー

面白いですね!いいね100にしときました

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