テラーノベル
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入学してから3日目、いつも通り登校したはずだった。
「あれ?私の上履き…」
「あーちゃんどうかした?」
「上履きが無くって」
「えぇ!?」
「おはよー。御神さんどうかしたの?」
クラスの女子が話しかけてきた。会話したことは1度もないけど、探し物は多人数の方が有利だ。
「私の上履き無くなってるんだよね。どこいっちゃったんだろ」
「間違えて違う場所に入れちゃったとかは?」
「ありえそう」
「とりあえず靴箱全部見てみよ」
「ありがとう」
協力的な女子たちに助けられた。上履きは、2年生の下駄箱の私と同じ位置の場所に入っていた。
「見つけてくれてありがとう」
「ううん!困ったことがあったらまた言ってねー」
「あーちゃん見つかってよかったねぇ」
「ほんとだね。感謝感謝」
「っていうか、あーちゃんもボケたよねぇ」
「ボケてないし」
「ボケてるよ〜」
でもたしかに、なんで1年生と2年生を間違えたんだろう。昨日の私は何をしてたんだっけ。あまり覚えてないけど、とりあえず見つかったのでそれ以上は気にしなかった。
でも、その日は失くし物がすごく多かった。筆箱、ノート、教科書、ハンカチ。いつも定位置に置くようにしているから絶対に失くさないのに。
1番気になったのは、毎回見つけてくれたのが、上履きを見つけてくれた時の女の子たちだったということだ。昨日もあの子たちからの目線を感じた。もしかしてとも思ったが、人を疑うより自分を疑った方がいいと思い、物の管理を徹底するように心がけた。
でも、日に日にエスカレートしていき、私はついに人を疑った。
「私の物を隠したり、壊したり、ゴミを入れたり、あなた達の仕業じゃないよね?」
帰りに空き教室であの女の子たちを呼んだ。
「え、私たちを疑うの!?」
「いつも見つけてあげたし、片付けてあげたりしたじゃん!」
「そう、いつもあなた達だった。だから私は疑ってるの」
「ひどーい。恩を仇で返すの?」
これで、確信を得た。この子達が私に嫌がらせをしているのだ。
「こういうこと、不快だからやめてほしい」
「じゃああんたもやめてよ」
「なにを?」
「奏舞くんとか、1組の男子と絡むの」
「…え?」
まさかのことでびっくりした。いや、それは考えてみればつまり…。
「嫉妬?」
スパァンッ
「ッ、…」
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかないよ。ただ、嫌がらせの理由が嫉妬って…聞いた側がふざけないでって言いたいかな」
女の子たちのリーダー的存在であるくるくる髪が私の髪の毛を掴んで言った。
「アンタがそこまで強気に来るなら、私たちだって容赦しない。奏舞くんたちと関わらないって言うまで続けるから」
コメント
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第25話、読み終えました。上履きがなくなった一件から始まって、まさかあの優しかった女の子たちが仕掛け人だったとは…。しかも理由が異性との関わりへの嫉妬って、なんだか生々しいですね。あーちゃんが「嫉妬?」ってストレートに聞いた瞬間の空気が痛いほど伝わってきました。あの平手打ちからの拉致、続きが気になります…!
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