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…翌日、この日からホソガがおかしくなり始めた。
まず、頻繁にカトク(カカオトーク)に連絡してきていたのに、それがぱったりとやんだ。
それどころか、あんなに明るかったはずなのに一切喋らなくなり、最近はホソガの笑い声も聞いていない。
話しかけても
「別に…」
の一点張り 。
それから1週間経ったものの、ホソガとは一切言葉を交わしていない。
今日もホソガは僕の家に来なかった。この集まりを1番楽しみにしていたのは彼なのに。
ホソガがいないからだろうか、やけに静かに感じるリビングで皆とまた集まっていた。
🐹「…あれから、ホソガから連絡きた?」
すると、
全員「いや…」
と、予想通りの答えが帰ってくる。
🐨「…はあ…ホソガ…いったいどうしたっていうんだ…?」
ナムジュナは頭を抱えてそう言う 。ナムジュナはホソガとは唯一の同い年だから、多分一番ショックを受けているだろうな…。
🐹「ナムジュナ…お前何か知ってないのか?ホソガに何かあったとか…」
🐨「うーん…それらしきことは…本当に、あの日からガラッと、まるで人が変わったみたいに…」
🐣「…あの…」
と、ジミナが恐る恐る手を挙げる。
🐨「なんだ、ジミナ?」
🐣「今、人が変わったみたいに…っていいましたけど…なんか、似てませんか?
テヒョナの時と…」
…たしかに、言われてみればそうだ。ホソガもテヒョナと同じように、まるで「人が変わったように」おかしくなっていった。
…なんだか背筋がゾッとする。勘違いかもしれないけれど…
そんな事を考えていると、ジミナが震えた声で語り始める
🐣「僕、昔聞いた話なんですけど…
悪魔が人間を誘惑して、取り付くとその人が別人のように変わってしまう、っていう…
あ、悪魔の仕業なんじゃ…ないですか?」
僕はジミンの仮説に耳を疑う。まさか、そんな事があるわけ無い、って。
ナムジュナもそう考えたのだろう。彼はすこし震えた声で
🐨「そ、そんな訳ないだろう…だいたい、悪魔は空想のお話しであって、この世界には存在しないんだから…」
🐣「ま、まぁ…そう言われたらおしまいなんですけど…」
すると、先程から黙って話を聞いていたユンギヤが、ジミナを食い入るように見つめながら
🦊「ジミン…お前、悪魔を信じているのか?悪魔の仕業だと思っているのか?」
と低い声で言う。何故か僕は、ジミナを見つめるユンギヤの目に狂気が宿っているように感じられて、思わず目を逸らす。
🐣「え、はい…そうですけど、 ゆ、ユンギヒョン、どうしたんですか…?」
ジミナの怯えた様子に、ユンギヤははっと気づき、少し笑いながら
🦊「…いや、お前、そういうの信じる方なんだな、って思ってさ。」
と、いつものユンギヤに戻って言う。
🐣「そ、そうですか…?」
…また沈黙が訪れる。
…やっぱりさっきからなにかがおかしい。
言葉では言い表せないけれど、もやもやした気持ち悪いなにかがこの部屋に、僕たちの頭の中に充満している。
すると、隣りに座っていたグギが、僕の手をぎゅっと握りしめて
🐰「…ジンヒョン、皆、どうしちゃったんですか…?怖いです…」
震えた小さな声でそういう。
グギはこの中では一番末っ子のマンネだから、不安になるのは当たり前だ。
…年長の僕が、皆を守らなければ…
僕はグギの頭を撫でて、優しく囁く。
🐹「大丈夫、心配するな、ジンヒョンの手にかかればテヒョナも、ホソガも皆ちゃんと帰ってくるから。」
🐰「本当ですか…? 」
そうやって少し笑ってくれるグギ。
この笑顔を、皆を、僕は守らなければ…。
P.S 展開がきもくなってきましたね…!
どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです!