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2. 伝えたかったこと
※rt 岩本蓮斗
SnowManではありません
SnowMan主役の続きです。
___________________
“ずっとこんな日々が続けばいいのに_”
物語のそんな最後の1文に
堪えていた涙が溢れ出る。
hk 「っ、蓮斗っ、(ポロポロ」
これは蓮斗の創る物語。
現実の蓮斗は1週間前に
病気で無くなった。
原因は聴神経腫瘍と
突発性難聴。
2つとも耳に関する病気だ。
出会ってすぐに突発性難聴になり
少しした頃に聴神経腫瘍と診断される
※【】手話です。
hk 【蓮斗今日から入院な、】
rt 【うん、】
蓮斗はまだ14歳。
出会ってから3年。
まだ未来の長い者たちを
どうして神様は苦しめるのだろうか、
そう胸が苦しくなることは
蓮斗にも辰哉にも内緒。
fk 【準備はどう?】
rt 【できてるよ、行こ】
蓮斗は俺たちに冷たい。
もう少しで3人で暮らし初めて
4年になるのに。
次の日蓮斗の病室に行くと
まだ寝ていた。
すやすやと可愛らしい寝顔で
眠っている。
fk 「まだまだ子供だな、」
辰哉はそう言って、
蓮斗の頬優しくを撫でる
hk 「だな、…もう少し生きている姿を見せくれたらな…」
そんな言葉だけが、
雫のように落ちてゆく。
面会終了時間まで残り10分
蓮斗はまだ眠ったまま。
ただ俺たちは蓮斗を見つめるだけ。
rt 「っ、_はぁ、はぁ、
はぁ、くっ、(パチッ、」
突然呼吸が荒くなり、目を覚ます。
hk 【蓮斗、見える?】
蓮斗は小さく頷きうっすらと
涙を浮かべる。
fk 「ナースコールっ、」
パシッ、(腕掴
fk 【蓮斗、?】
蓮斗はナースコールを呼ぼうとする
辰哉の腕を掴み、
手話ではなく初めて声を発した。
rt 「父さ、んっ、…母、さん…」
“________”
ピーーーーーーーーーーーッ、
一言を発したと同時に
蓮斗は息を息を引きとった。
俺も辰哉も涙が止まるまで
泣き続けた。
その夜、手続きを済ませ
家に帰る。
狭かった蓮斗の部屋は
見違えるほど広くなった。
蓮斗の机を綺麗にしていると
父さん、母さんへ、
と書かれた手紙を見つけた。
父さん、母さんへ、
まずは拾ってくれてありがとう。
耳が聞こえなくで不安だったし
父さんたちの声が聞こえないのが辛かったな。
父さんたちの歌も聴きたかった。
日記を書きながら
物語を書いてみた。
耳が聞こえて、長生きしたら
父さんたちみたいに
人を笑顔にする仕事がしたい。
俺の代わりに叶えてくれる?
大好きだよ。 れんと
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