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ハイキュー!!体調不良短編集

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ハイキュー!!体調不良短編集

2 - 孤爪 研磨・腹痛 ⚠嘔吐表現有⚠

♥

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2025年07月26日

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嘔吐表現があります。

約2,500文字あります。




〚研磨side〛



「んっ……」


朝、腹痛で目が覚めた。

最悪すぎる目覚めだ。

まさか目覚ましよりも前に起きるなんて……


「最悪……」


めちゃくちゃ酷いわけでもない微妙な腹痛のせいで、二度寝も無理そうだ。

キリキリ、ずーんッ…って感じの痛み、分かる人は分かるでしょ。


ゲームをする気にもなれなかった俺は、仕方なく学校の準備をしだした。



準備を終わらせてぼーっとしていると、いつも通りの時間に チャイムが鳴った。

ボーっとしながら待つと、いつも通りの足音が近づいてくる。


“ガチャ”


「研磨ァ、起きろー」


ドアが開くのと同時に、聞き慣れた気だるげな声が飛んでくる。


「うるさい、クロ。もう起きてる」

「おっ、珍し。飯は?」

「食欲ないからいい、」

「そういうわけにはいかねぇだろ。ゼリー持ってくるわ。その間に寝癖直しとけよ。」

「ん、」


クロが部屋から出た隙に、念の為腹痛薬をポケットに忍ばせておく。

多分、ストレスとか疲労とかからくる腹痛だと思う。

今までで何回もあったから、慣れてるんだけどね。


でも、なんとなく今回は、嫌な予感がするから。

俺、悪い勘だけは絶対当たるし。


ちょうど寝癖を直し終わったところに、クロが蒟◯ゼリーを持って来た。

ゼリーを受け取って、休もうか迷いながらも荷物を持って部屋を出る。

まぁ、最悪保健室行けば良いし。

今日は朝練もないから大丈夫でしょ。


そんな事を考えながら、クロと一緒に通学路を歩いた。




“キーンコーンカーンコーン”


「孤爪くん。次部活だけど、まだ休んでく?」


6時間目が終わってHR開始のチャイムが鳴る。


実は、少し腹痛が酷くなったのと授業がめんどくさかったから、昼休みから保健室で休んでいたんだよね。


「大分楽になったので、部活は行きます…」

「そう?お大事にね。」

「…はい、」


まだ少し痛いけど、朝よりも軽いから大丈夫でしょ。

俺は、のそのそと体育館へ向かった。



「おっ、珍しいな。研磨が早いなんて」

「やっくん…クロは?」

「黒尾なら日直だから少し遅れるぞ」

「そう…」

「よっし!先行ってるな!研磨も早くしろよ〜?」

「うん、」


“バタンッ”


「ふぅ………」


着替えが終わっても、まだ誰かが来る気配はない。

今のうちに念の為、薬を飲んでおこう。


さっきよりも痛みが酷くなっているのは、気の所為だよね。




〚黒尾side〛



「それじゃあ5分後から外周5周な、」

「「アッス!」」


部活を始めてから早1時間。

指示を出し終えた俺は、キョロキョロと研磨を探した。


なんとなく顔色が悪かった気がしてな。

朝から少し元気がなかったし…



少し歩くと、見慣れたプリン頭が視界に入る。


(おっ、いたいた)


「研磨ァー」

「……なに、クロ」

「お前、体調悪いんじゃないか?」

「別に…そんなこと無いけど…」

「……なら、良いんだが…」


やっぱり、少し様子がおかしい気がするな…


俺は、もやもやを覚えながらも、外周の時間が迫っていたため、それを隅に追いやった。




「はぁッはぁッ……おつかれ〜、今から15分休憩な、」

「「アッスッ……!」」


外周から戻って休憩に入る。

水分補給もそこそこに、俺は再び研磨を探した。


走ってる時めちゃくちゃ顔色悪かったし、時々腹押さえてた気がするんだよな。

腹痛かはさておいても、体調は崩してるだろう。


倒れる前に、なんとか休ませたいが……


「なぁ、やっくん。研磨知らないか?」

「研磨ならトイレ行くって言ってたぞ」

「サンキュー。ちょっと行ってくるわ」

「行くってどこに…って、おい!黒尾!?」


研磨の居場所を聞いた途端。

俺は、やっくんが叫んでるのを無視して、走り出した。

まずは、一階のトイレを探そう。


(待ってろよ、研磨……!)




〚研磨side〛



「はぁッはぁッ…ぅ゙、」


走り終わってすぐ、俺はトイレに向かった。

治まっていた思っていた腹痛が一気に復活してきて、吐き気もする。


(走らなければ良かった……)


クロに言おうかも迷ったけど、めんどくさかったしそんな余裕なかったから、なにも伝えていない。


「ゔッ…」


(やばっ…は、くッ……!)


「げほッ、ぉ゙え゙ッ……はぁッはぁッ…ゔぇッ…!」


体の奥から苦いものが迫り上がってくる。


(く、るしッ……)


「__まァ!研磨ァ!どこだー!」


一人で吐き気に耐えていると、声が聞こえてきた。


(やばっ、クロ、来るっ!)


“ガタンッ”


「研磨っ!って………」

「く、ろ…っ?……お゙ぇッ…けほッ…」

「辛いよなぁ……落ち着いてな。苦しいの出しちゃえ」


クロが、背中を擦ってくれる。

やめてって思う気持ちと、少しだけうれしい気持ちが混ざって、ぐちゃぐちゃになる。


(もー無理……泣そ、ッ……)



「はぁッ、はぁッ……」

「もう大丈夫そうか?ちょっと待ってろ。水持ってくるな」

「ん………」


疲れた……にがい……気持ち悪い……

こんなんなら、休んどけば良かった……


「研磨。ほれ、水。うがいして、ちゃんと飲めよ。飲めそうなら薬もな、」

「……気づいてたの?」

「ん?あぁ、薄々だけどな。お前、無理はするなとあれほど!」

「……ごめん…」


説教がめんどくさかったのもあるけど……

クロが、悲しそうな、不安そうな顔をしていた。

今回は、さすがに反省かな…


「!………はぁ……まぁ、研磨が無事なら良いんだ…」

「うん……」

「この後どうする?保健室行っとくか?」

「いや、吐いたらスッキリしたし、体育館行く。さすがに見学させてもらうけど」

「りょーかい。それじゃあ行こうぜ、」

「ちょっと、待ってよクロ」


クロには内緒だけど、正直、クロが来てくれて、すごく安心した。

ありがとね、クロ。





んー、びみょー。


また時間があったらリベンジします!


♡やコメント、お待ちしていまーす!

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