テラーノベル
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灰色の空間が軋む。
黒い影が、あきの足元から広がっていく。
💛「……遅いのよ。」
その声は震えていた。
でも次の瞬間、瞳が凍る。
💛「今さら優しくしないで。」
闇が爆ぜる。
鏡が一斉に砕け散り、鋭い破片が宙に舞う。
ちぐが息を呑む。
💙「違う、私は——」
💛「違わない!」
叫びと同時に、黒い波が全員を吹き飛ばす。
空間が歪む。
壊れた鏡の中から、無数の“あき”が現れる。
🩶『嫌われ者。』
🩶 『悪役。』
🩶 『必要ない。』
声が重なる。
あとが立ち上がる。
❤️「やめろ!」
剣を構えるが、刃は闇を切れない。
まぜが叫ぶ。
💜「これは防御じゃない、自己否定だ……!」
けちが歯を食いしばる。
足元が飲み込まれそうになる。
ぷりが前に出る。
💚「あき!」
本物のあきが、空中に浮かぶ。
黒いドレスが闇に溶ける。
💛「来ないで。」
その一言で、空気が凍る。
💛「助けてなんて言ってない。」
闇が膨れ上がる。
💛「私を悪役にしたのは、あなたたちでしょう?」
誰も言い返せない。
ちぐが涙をこぼす。
💙「違います……!」
💛「違わない!」
影がちぐへ迫る。
あとが庇う。
衝撃で吹き飛ぶ。
❤️「やめろ、あき!」
💛「正義ぶらないで!」
闇があとを縛る。
💛「あなたは私を嫌った!」
あとが苦しみながら叫ぶ。
❤️「……嫌いじゃない!」
その言葉が、空間に響く。
一瞬だけ、闇が止まる。
でも——
あきは目を閉じる。
💛「そんなの、今さらいらない。」
空間が裂ける。
灰色が黒に染まる。
まぜが叫ぶ。
💜「このままじゃ完全に閉じる!」
けちが前へ出る。
何かを言おうとして——飲み込む。
ぷりが手を伸ばす。
💚「俺は——」
その瞬間、あきの瞳が完全に闇色に染まる。
💛「もう遅い。」
巨大な影が広がる。
全員を飲み込もうとする。
ちぐが叫ぶ。
💙「あきさん!」
返事はない。
ただ、冷たい声が響く。
💛「さよなら。」
闇が閉じる。
視界が真っ黒に染まる——
その直前。
ほんの一瞬だけ。
あきの表情が、泣きそうに見えた。
救いは、届かなかった。
闇はさらに深くなる。
でも、まだ完全ではない。
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