テラーノベル
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#独占欲
#ワンナイトラブ
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僕は、彼女の細い体を強く抱きしめた。前より、少しだけ痩せた気がする。
髪からは、ほのかな柑橘の香り。それに混じる彼女自身の甘い匂いが、理性をほどいていく。
彼女は、僕の胸板に手を当てた。鼓動を確かめるように。顔を上げた彼女と、目が合った。
どちらからともなく距離が近づいて、唇が重なった。こうして触れ合うこと自体、久しぶりだった。彼女の唇は、やわらかくて、あたたかい。
彼女を支えながら、畳の上に身を預ける。乱れた髪。少しはだけた浴衣。
窓から差し込む月明かりが、彼女の肌を淡く照らしていた。
首筋に顔を寄せると、彼女が小さく息をのんだ。
「……ねえ、私のこと、好き?」
「……うん」
「……どんなところが?」
彼女の頬に、そっと手を添える。
「目も、好きだし。口も好きだし」
指先で、顔の輪郭をなぞり、唇に触れる。
「こういうとこも……全部綺麗だと思う」
「……ふっ」
身体の曲線をなぞると、彼女がかすかに声を震わせた
「一番好きなのは、中身だよ」
彼女が、少しだけ目を見開く。小さく笑って、でもすぐに真剣な表情になった。
「私ね、陽一さんの全部が好き。だから――」
耳元で、かすれた声が落ちてきた。
「……今日は、全部ちょうだい?」
指先に触れる肌の感触と、その囁きに眩暈がした。
***
「一緒にお風呂入りたいな」
絡めていた脚をほどくと、彼女が言った。二人で入った露天風呂は、思ったよりもずっと狭かった。お湯に浸かると、彼女は背後から僕にぴたりと抱きついた。
「……あったかいね」
背中にダイレクトに伝わる、彼女の柔らかな重み。お湯の熱さとは違う、心臓を直接掴まれるような熱に、身体が疼いた。
「ちょっ……」
「ふふっ。可愛い」
指先で反応を確かめながら、彼女は僕を弄ぶ。
「……誰かに聞こえちゃうかもしれないから、静かにしないとね?」
囁きと同時に、漏れそうになった声をキスで塞がれた。