三原色(br+kn×shk)です!
R無
【注意】
最終的に三原色ですが、brnk要素多めです
始めはめちゃめちゃbrshk(knshkはないです)
後半はknshk多め
shkさんはまぁまぁ可哀想
nkさんを悪く見せる描写があるため、不快に思う方は読まないようにしてください
それでも良い方は見てください↓
shkside.
〜電車の中〜
(電車の中は全部小声という前提で話続けます)
「♪♪♪(音楽聴いてます)」
トントン
ん? 誰?
br「やっほ!」
「ぶるーく?!」
br「シャークんどこで降りるの?」
「○○っていうところだけど…」
br「え!僕も一緒!」
「そうなの!?」
br「お互い用事が終わったらぶらぶらしない?」
「するっ!」
〜電車を降りて〜
br「いや〜まさかあんなたまたま会うなんてね〜笑」
「な笑 俺もびっくりした笑」
br「あ、じゃあ12時くらいにあそこのお店で待ち合わせしない?」
「了解!」
br「じゃあね〜」
「また後で!」
____________________
(はぁ〜、、緊張した…)
言い忘れていたが、俺、シャークんはぶるーくのことが好きだ
それも友達としてではなく、恋愛的に
叶わない恋だとは思っている
だって同性同士なんだから
今のこの世界、というかこの日本では同性愛は多くの人に広まってない
だから多分彼に想いを伝えても迷惑だと感じたため、今まで伝えられずにいる
(12時に集まって遊べるのか… 楽しみだな…)
なんてラッキーな日なんだと思いながら12時になるのを待つ
〜12時〜
br「あ!シャークんやっと来た〜」
「ごめんごめん笑 ちょっと用事が長引いちゃって」
br「じゃあここでご飯食べよ!」
「うん!」
____________________
br「〜〜でさ〜笑」
「何それ笑」
br「〜〜だったの!!」
「それは面白いな笑」
あ〜楽しい、ぶるーくと話してると一瞬で時間が進むように感じる
“この時間が一生続けばいいのに”
そんな淡い想いを持ちながら話を続ける
br「あ! そういえば相談したいことあったんだよね…」
ぶるーくが相談なんて珍しい
「どうしたの? 相談って…」
br「それが…」
“ピリッ”
あ、ダメだ、、、なにか嫌な予感がする
空気がひりつく時は大抵嫌な事しか起きない
お願いです、どうか嫌なことじゃありませんように…
br「ひ、引かないで聞いてくれる…?」
「うん、もちろん」
なんて本当は嘘、今はすごく聞きたくない
br「実は僕、男の人が好きなんだよね…」
そ、そうなのか… ぶるーくが…?
結構意外な気がする
、、、
こんな時に俺は”男の人ってことは俺も含まれてる!?“なんて考えるほど馬鹿じゃない
ぶるーくからの視線、対応、雰囲気
全てから結果なんてもうわかっていた
ぶるーくが言っている好きな人は俺じゃない
「そ、そうなんだ…」
br「それでさ、シャークんは同性を好きになるってどう思う…?」
ぶるーくの瞳、かなり不安な目をしている
だから俺が言える言葉はひとつだけ。
「俺はいいと思うよ」
「なんて自分勝手に言っちゃうけど、好きになることに性別なんて関係ないからニコッ」
「ぶるーくはその人の中身を、外見を、全てを好きになったんだろ?」
「じゃあおかしな事なんて何にもないよニコッ」
あぁ俺は今、きちんと笑えていただろうか
元から叶わない恋だとは思っていたけど、どうしても心の奥底には期待があったみたい
願うなら、彼の想い人が俺であって欲しい…
br「ほ、ホントに!!✨」
「うん」
br「ありがとうシャークん!! ギュ—」
やめてよ。
期待させないで。
ハグなんかしないで。
必死に抑えている涙が出てきちゃうから。
「くっつくなって笑」
「それで? 俺に助けが欲しいと?笑」
br「そうなの! いつかシャークんには相談しようと思ってて…」
「なんで俺なんだ?」
「他の人もいただろ?」
br「だって他の人は真面目に聞いてくれなさそうだし…」
「じゃあなかむは? 1番詳しそうだろ?」
br「いや、、それが…」
そういうことか、、案外身近だったんだな
「なかむが好きだから相談できないと?笑」
br「ちょっ! シャークんしーっ!!」
「笑 今ここになかむはいないよ笑」
やだな、、こんなに身内なら俺でもって思ってしまうこんな俺が嫌だ
br「それで、これからアドバイスとか、くっつけるようにとかしてほしいんだけど…」
「恋愛に疎い俺でもいいならいいけど?笑」
やめて、、こんな言葉を軽々しく言わないで
思ってもないことが勝手に出てきちゃうこんな口も嫌だ
br「さすがシャークん!✨ じゃあこれからお願いします!🙏」
「わかったって笑」
____________________
それからというもの、俺は2人をくっつけるために頑張った
企画で車に乗る時も隣にしてあげたり、2ペアになる時に一緒にしてあげたり…
その度に俺の心はすり減っていく
これからは旅行動画を撮りに行く
頑張って部屋分けを2人一緒にしてあげるか…
____________________
nk「じゃあ部屋はどうやって分ける?」
kr「とりあえずグッパじゃね?」
nk「OK! じゃあグッとパーでわかれましょ!」
結果はbrshksm、nkknkrにわかれた
よりにもよって違うのかよ…
しかも俺はぶるーくと一緒だし…
本当はわかれたくないんだけど…
そう思いながらどうやればいいかを必死に考えていた
____________________
夜になり、俺にはいい考えが浮かび上がった
「なぁ、なかむ?」
nk「どうしたの?」
「俺とさ、部屋変わってくんね?」
nk「俺!? なんで俺なの?」
「いやぁ〜、きりやんに編集のこと色々聞かなきゃいけなくて…」
「結構長くなりそうだから変わった方がいいかもって」
こんなのなんて嘘に決まってる
nk「じゃあきんときは?」
「きんときにも企画のことでちょっと…」
これももちろん嘘、2人を一緒にさせるための口実
nk「そっか…いいよ!変わる!」
「ありがとう」
「じゃあ荷物とか色々…」
nk「了解!」
____________________
kr「あれ? シャークん部屋変えたの?」
「あぁちょっとね…」
kn「グッパでわかれた意味なくなっちゃったね笑」
「ごめん…」
kn「ううん、全然いいよ笑」
kn「なかむと変わったんでしょ? じゃあそこのベッドだったからそこでいい?」
「うん…」
部屋に荷物を置き、ぶるーくに連絡を入れる
『なかむと変わっといたよ』
『楽しんで!』
そしたらぶるーくが
br『シャークん神!! ありがとう!!』
なんて目一杯喜んじゃって…
俺だって一緒が良かったのになぁ…
溢れそうな涙を我慢して今日はもう眠りにつく
(明日はいいことあるかな〜…)
そう思いながら眠りについた
____________________
「ふぁ〜、、」
朝になり、いつもより重い体を起こす
クラッ
「あ、あれ…?」
何故だろうか、視界がぐわんぐわんと回っている
しかも心做しか体が熱い
「ね、ねつ…?」
最悪だ
今日だってまだ撮影あんのに…
この後をどうしようか考えているときんときが部屋に入ってきた
kn「シャケ〜? 起きてる〜?」
「ん、、起きてる… 」
kn「もうそろそろ集合の時間だけど…」
あぁホントだ… もう行く時間だ
本当は行きたくないな〜…
どうせ仲がいいところを見せられるだけ
余計辛くなるばかりだ
でも撮影のために行かなくちゃ…
「今から行く… って…」
「きんとき…?」
きんときは俺がなにか変なことに気付いたのかベッドから降りさせようとしてくれない
kn「シャケ熱ない?」
kn「なんかいつもよりほわほわしてるよ…? 」
ほわほわ? ちょっとそこはよく分からないが
気付いてくれて良かった
kn「ちょっと触るよ〜」
おでこにピタッと冷たい手が覆い被さる
「ん…」
kn「やっぱ熱いよ」
kn「今日はもう休む?」
「いやッ、、でも旅行先だし…」
kn「無理しないの! シャケは休んでなね?」
kn「じゃあ俺行ってくるから」
そう言ってきんときが部屋を出ようとした瞬間、無意識で服を掴んでしまった
kn「なに? あ、ちゃんとみんなには伝えとくよ?」
「そうじゃ…なぃ…」
聞こえるか聞こえないかの大きさでそう発した
kn「どうしたの?」
きんときは優しくそう問いただしてくれる
「おれをひとりにしないで…泣」
謎に孤独感を感じてしまい、きんときと一緒にいたいと考えてしまう
kn「ッッ、、わかったよ」
kn「俺もここにいるよ、2人で撮影休もっか」
と優しい声で優しい言葉を言ってくれる
その瞬間、安心感を感じたのか1本の糸が切れるようにプツンと俺の意識が無くなった
____________________
knside.
シャークんが熱なことを知って、みんなに伝えに行こうと思った時に服を掴まれた
シャークん曰く、”1人にしないで”との事
それを聞いた瞬間、なぜだかは分からないが
“可愛い”
と本能的に感じた
今までシャークんは大切な友達で友達として好きだったが今は違う
愛おしいという感情が俺の中を駆け巡る
今までこんなことはなかったのに…
彼を安心させたい。
彼を抱きしめたい。
彼とキスをしたい。
彼とあんなことやこんなことをしたい。
今まで思ってもみなかった感情がぐるぐると巡る
「あ、連絡入れておこう」
そして、俺は携帯を取り出す
『シャークん熱出しちゃった』
『だから撮影出られない』
『俺も看病するから撮影出れない』
『ごめん』
すると
nk『そうなの!? お大事にね!!』
br『僕達4人で何とかしとく! お大事にって言っといて!!』
sm『こっちは心配しなくていいからな、お大事に』
kr『同じ部屋なのに気付けなかった!ごめん!!』
kr『お大事に!!』
と一斉に連絡がくる
「まあきりやん先に出ちゃったし仕方ないよな」
今はシャークんをしっかり見ていないと…
起きた時にはちゃんと看病をしないとね
シャークんの頭をそっと撫でてシャークんが起きるのを待つ
____________________
shkside.
「あれ…」
あ、俺寝ちゃってたんだ…
kn「あ! 起きたの? おはよう!」
「あ、きんとき… 」
きんときには迷惑かけちゃったな…
俺のわがままで1人にしないでなんて…
今思えば凄く恥ずかしい
kn「今一応、風邪薬とかゼリーとか買ってきたけど…」
kn「体調はどう?」
体調か、、、不思議と朝の頃のような気だるさが少ない
「今は大丈夫…」
kn「そっか! まあ一応薬は飲んどこうね!」
「わかった…」
そう言って、貰った薬を口に流し込む
「ゴクッ」
「きんとき… ごめんな…? あんなわがまま…」
少し申し訳なさそうに言うと彼はニコッと笑って
kn「大丈夫だよ笑 むしろ全然頼って?ニコッ」
そう優しく微笑む彼に少しドキッとしてしまった
(きんときってこんな輝いてたんだな…)
(かっこいい… )
なぜこう思うのかは分からない
でも今の俺の瞳にはきんときがそう映って見えた
____________________
knside.
旅行からしばらくして、俺はよくシャークんを見るようになった
シャークんをよく見ていると、思ったより優しいなとか可愛い行動してるなとか色々気付くようになった
そんな中、もうひとつ気になったのが”視線”だ
彼の視線は常にぶるーくに向いている気がする
なぜかは本人に聞いてみないと分からないが、まるで恋する乙女のような、けどどこか虚しいような、そんな瞳で見ていた
(シャケってぶるーくのこと好きなのかな…)
気がつくと俺の心は嫉妬という感情を覚えていった
____________________
shkside.(ワイテスタジオ)
最近、なかむとぶるーくの様子が変だ
どこか近いというかなんというか…
そろそろ付き合いましたとか言われんのかな…
そしてもうひとつ、きんときの様子も変だ
何がかは分からないが、よく視線が合う時が多くなった
その度に彼は優しく微笑むから毎回俺はドキッとしてしまう
自分はぶるーくのことが好きなはずなのに、どこかできんときが気になっている部分がある
(俺はきんときをどう思ってるんだろ…)
(ぶるーくは好きだけど、ぶるーくは俺の事好きじゃないし…)
(でもきんときにもぶるーくの時と同じような感情が浮かび上がってくる時がある…)
(わかんね〜…)
なんて1人で悶々としているといきなり、
br「皆に言いたいことがあるんだけど、、、いい…?」
kr「おう、そんな改まってどうした?」
sm「珍しいな、ぶるーくからとか」
“ピリッ”
あぁまただ…
またこれだ…
いつも俺を悩ませるこの空気感
あ〜あ、、俺はもうダメなのか…
br「えっと、、なかむと付き合いました!!」
kr「えぇぇぇ!?」
kr「まじで!? まじで言ってんの!?」
nk「ま、まじ…///」
kr「え!?おめでとう!!」
sm「身内でくっつくんだ…意外だな…」
sm「おめでとう」
kn「そ、そうだったんだ… おめでとう」
次々と祝いの言葉が放たれる
俺も言わなきゃ、、
俺”が”言わなきゃ、、
1番近くでぶるーくの恋を知ってたんだ…
だから俺が…
「お、おめでとう!!」
「やっとくっつけたのか〜笑」
br「本当にシャークんありがとね!!」
「ほ、ほんとだよ!笑」
「知ってるか?なかむ?」
「こいつだいぶ前からお前のこと好きだったんだからな!笑」
nk「え!?/// そ、そうだったの…///」
br「ちょ! シャークん!!」
br「言わないでってば〜笑」
「わりぃわりぃ笑」
「でも本当におめでとう! !」
br「うん! ありがとう!!」
あぁ、凄く嬉しそうな顔…
きっと俺だったらこんな顔にすることはできなかったかもね…
かもというかできなかった
これでいいんだ…
これで、、やっと諦めがつくだろ…笑
あーあ、想いも伝えれずに失恋か…
馬鹿だなぁ、、、俺、、、
____________________
knside.
さっきぶるーくから話があった
なかむと付き合ったらしい
1番始めは”え、!?そうなの!?“という感情しか出てこなかった
ぶるーくはなかむのことが好きで、なかむもぶるーくのことが好きだったんだ…
じゃ、じゃあシャークんは…?
シャークんはぶるーくのことが好きだったんじゃないの…?
そう考えてるうちに、みんなから2人へのお祝いの言葉が言われていた
俺も言わなきゃだよな…
「そ、そうだったんだ… おめでとう」
その言葉の次に、シャークんからの言葉もあった
内容を聞いていると元々ぶるーくの恋を知っていたらしい
だからか、、
だから、どこか虚しい瞳をしていたのか…
謎のピースがカチッとハマるように今までのことがすぐに理解出来た
にこやかに話す彼の表情は、普段の表情を見てないと分からないくらい、少しだけ、ほんの少しだけ仮面を被っているように感じた
、、、、
(俺じゃ…ダメなのかな…)
シャークんが失恋してしまった今、彼を慰められるのは俺だけなのでは無いのか?
彼を安心させてあげれるのは俺だけじゃないのか?
なら俺が1番近くで彼を見るべきだろ…
そう思った途端、自分の中のスイッチがひとつ、動いたような気がした
(よし…明日から目一杯シャケに話に行こう!)
(そしていっぱいアタックしよう!!)
俺はそう心に決めたのだった
____________________
shkside.
あーあ、、、失恋しちゃったな〜
星々が輝く夜空を眺める
何がダメだったんだろう…
なんで俺じゃないんだろう…
俺の方が先に好きになったのに…
好かれていることに気づいてから好きになるなかむがずるい
2人で肩を並べてニコニコしているのもずるい
そういったマイナスのことしか考えられなくなっていた
「こういう所が、、ダメなんだろ〜な〜…泣」
すると突然きんときから連絡が来た
kn『夜遅くのごめんね?』
kn『明日一緒に俺ん家で遊びたいんだけど空いてる?』
急な誘いの連絡に少し戸惑うが、1人でいても心が落ち込むだけなので誘いをOKした
『いいよ、何時から?』
kn『お昼こっちで食べるならお昼前くらいに来てくれてもいいけど…』
『じゃあそうするわ』
kn『おっけー! じゃあ待ってるね!』
『はーい』
明日きんときに会うんだ…
少し複雑な気持ちで、どこかドキドキしていて…
「てかこんな腫れた顔見せられない…」
涙で赤く腫れた目を治すためにすぐに冷たいものに当てた
「この顔治らなかったらやばい…」
別に好きな人に会いに行く訳でもないのにどこか恥ずかしく感じてしまう
「もう寝るか…」
目を冷やしたまんま、俺は眠りについた
____________________
〜次の日〜
あぁ良かった…
目治ってて…
じゃあ準備するか…
____________________
ピンポーン
「きんとき〜?来たよ〜」
kn『今行く〜』
ガチャ
kn「やっほ!」
kn「ご飯作ったからもう食べよっか!」
「ん、ありがと! じゃあお邪魔しまーす」
「わざわざありがとな」
kn「いいんだよ全然笑」
「それよりなんで急に遊ぼうなんて言ってきたんだ?」
kn「それが、、、」
kn「最近のシャケ、どこか落ち込んでるように見えるっていうか、、元気がなさそうだったから…」
よく見てるな〜笑 心配してくれてたのか…
嬉しい…
「まあ確かに元気なかったかもな笑」
kn「それで、、その〜、、」
kn「悩みなら聞こうかなって…」
kn「心配だから、、さ…」
つくづく優しいんだな〜 きんときって笑
言ってしまうべきだろうか…
それとも言わないべきだろうか…
でも悩みは口に出した方がいいって聞くしな〜
それできんときに引かれたらどうしよう…
あ、でもぶるーくとなかむを認めてる時点で平気か
「じ、実は…」
____________________
knside.
やはりそうだったのか…
今さっきシャークんからぶるーくのこと、今までのことについて教えてもらった
「シャケ、、辛かったよね… ナデナデ」
shk「~~~~ッッ… うぅ…泣」
shk「おッ、、おれッ、ずっとくるしかった…泣」
shk「おれだって、、好きなのにって…泣」
「シャケは偉いよ〜よく頑張ったねナデナデ」
shk「うぅ〜泣 きんときぃ〜泣」
あぁ俺は何をしているんだ。
何をわかった気でいるんだ。
彼が感じている辛さなんて知らないくせに。
知ったかぶったような言葉はつらつらと出てくる
俺もここで気持ちを伝えたら楽なのかな…
弱さに漬け込んでるって思われちゃうかな…
でも、伝えないで後悔より伝えて後悔した方がいいよな…
「ねえシャケ…?」
shk「ズビッ、、なにッ…?泣」
「もし俺がさ、シャケを好きだって言ったら…?」
この言葉を発した瞬間、彼の涙が引っ込んでいくのがわかった
shk「きんときが、、おれを、すき…?」
「うん、こんな時に言うのはずるいかもだけどさ…」
shk「い、いまはッ、、ちょっとせいりできない…」
「今じゃなくていいよ」
「俺はいくらでもシャケにこの気持ちを伝えるからニコッ」
shk「…///」
彼の顔がみるみるうちに赤くなっていくのがわかった
shk「ごめッ、、俺かえるッ!///」
「あ、シャケ…」
追いかけようとは思ったが、今は混乱しちゃってるよなと思い、そっとしておくことにした
____________________
それからというもの、俺はことある事にシャークんに気持ちを伝えていた
実写撮影の日、プライベートで会った日、旅行に行った日
シャークんと会った日には必ず”好き”という言葉を伝えていた
(これで彼に気持ちが届くといいけど…)
そういえば最近変に感じることがある
それはぶるーくとなかむについてだ
付き合い始めた頃は常に引っ付いていたというのに、最近はあまり見ない
というか話すところもあまり見ない
どうしたのだろうか…
____________________
brside.
僕には今困っていることがある
それはなかむとシャークんについてだ
まずなかむの話をすると、付き合ってから意外となかむと合わないなというように感じてきた
付き合う前はどの行動も、言葉も”可愛らしい”、そう思っていたのに、付き合って同棲をしてからはそれがきつく感じてきた
いつもならなんとも思わなかった彼の怒り、わがまま
それが今は十分のストレスとなってしまっている
僕としては十分彼に良くしてきたつもりだった
けど彼にはそれが届いてなかった
僕が作るのが当たり前だと思っている料理。
散らかったままの部屋。
僕が全てやる家事。
付き合う前はこんなんだとは思わなかったな〜と少し後悔する
それと反対シャークんの良さについて気付かされた
彼は僕のために一生懸命で、細かいことにも気づいてくれる
そして何より優しかった
なかむと付き合う前だってそうだ
僕たちがくっつくように沢山の努力をしてくれていた
それなのに僕はただただシャークんが言ってくれたことをするだけ
自分からの行動なんて片手の指に収まりきる程だ
なかむと付き合う前は普通に友達として楽しく接していたが、僕たちが付き合ってから話す機会が少なくなっていった
そしてその時にシャークんがいなくなったことの寂しさに気付いた
いつしか僕は、なかむと話す時よりも付き合う前にシャークんと話してた時の方が楽しかったと感じるようになった
今からなんて遅いと思っている
それでもシャークんは凄く魅力のある人だということに気付いてしまった
もう一度彼と話せないかと思った時には遅かった
その時には彼の隣にはきんときが常にいるようになっていた
始めの頃は僕もなかむと仲良くやってたからただ急に珍しいなと思ってるだけだった
けどなかむに対してのストレスが溜まってきた頃、どこかきんときに嫉妬をしていた
彼の隣が僕だったら。
今一緒に笑いあえてるのが僕だったら。
そんなことばかり考えるようになっていた
考えていくうちになかむへの気持ちは段々と薄まっていき、逆にシャークんへの気持ちが大きくなってきていた
だから僕はなかむに別れを切り出した
始めこそ驚いていたなかむだったが、次第にどうでも良くなったのか、”そっか”と言ってこの会話が終わった
だから今から皆にそのことを伝えに行かなくては…
僕が勝手に始めて、僕が終わらせるのもなんだけど…
この事を伝えたら彼の視線はちょっとは僕に向くのかな…
そうだったら嬉しいなという思いで皆に伝える
____________________
shkside.
今日は皆で集まりがある日だ
きんときからまた言われるのかと思うと少し気が引ける
会いたくない訳では無いのだが、恥ずかしい
そして何より変に意識してしまう
彼に”好き”という言葉を言われ続けてから結構経ったが、未だに顔の火照りが止まらない
それどころか悪化する一方だ
そして最近気づいてきた
もしかして俺ってきんときが好きになってるんじゃないかって
ぶるーくのことを完全に振り切れたかと言われるとそうでも無い
けど、、やはりきんときの方が気になってしまう…
まあとりあえず行くか…
____________________
ずっと考えていたせいで、着くのが遅くなってしまった
俺が着く頃にはもう皆集まっていた
「ごめん、、俺最後…」
kn「大丈夫だよ、俺もさっききたばっかだから」
こんなのが嘘だなんて気づいている
こんな些細なことだけど、彼は俺のために嘘をついてくれている
その事実を知るだけで少し嬉しくなる
ほわほわした気持ちでいると、突然ぶるーくが口を開く
br「あのさ、、皆、、」
br「ちょっと伝えたいことがあるんだけど…」
伝えたいこと…? なんだろうか…
今は不思議と空気がピリッとしていない
珍しいなと思っていると
br「実は僕となかむ別れたんだよね…」
と、衝撃な言葉を言われる
kr「別れた!?」
kr「あんなに上手くいってたのに!?」
sm「ちょっと待て、理解が追いつかない」
え、え、、? 別れた…?
だってこの間まで仲良かったじゃないか!!
しかも俺あんなにすり減る心に我慢して頑張ったのに…
kn「ど、どういうこと…?」
br「それが、、実際付き合ってみたら合わなかったっていうか、、違ったっていうか…」
kr「そ、そうだったの!?」
sm「なかむはどうなんだ?」
nk「俺? 俺はまぁ、、ぶるーくに別れを告げられたから頷いただけだけど…」
kn「なんでうなずけたの? 好きじゃなかったの?」
nk「いや、好きだったよ?」
nk「好きだったけど… 日に日に気持ちが薄れていちゃって…」
そうだったのか…
てか別れた今、俺はどうするべきなんだ…
俺は今誰のことが好きなんだ…?
ぶるーくは諦められてるのか…?
きんときの全てを好きになれたのか…?
分からない、、
どうしたらいいかも分からない…
br「それでさ、、後でシャークんに用があるんだけど…」
「お、俺…?!」
br「うん、撮影終わったあとちょっと話さない?」
「い、いいけど…」
突然の事で驚いてしまった
なぜ俺にだけ話があるのだろうか…
____________________
ぶるーくに告げられていた言葉のせいで、今日の撮影はあまり上手くいかなかった
というかずっとうわの空だった
何を言われるんだろう、とか
どうしたんだろう、とかで頭がいっぱいだった
それよりも、撮影が終わったから早くぶるーくのところに行かないと…
br「シャークん?」
br「ちょっとあっちの部屋来て欲しくて…」
「わ、わかった 今行く」
____________________
br「あの さ、、、話したいことなんだけど… 」
「うん、どうしたの?」
br「僕ね、なかむと付き合ってから気付いたんだ…」
br「シャークんの良さに…」
俺の良さ…?
br「それでね、こんな事本当は良くないんだけど…」
br「僕、シャークんの事が好きだって気づいたの」
「、、、、え!?」
ぶるーくが!? 俺のことを好き!?
なにかの夢なのか…?
でもなんで急に…
br「それでね、最近きんときに色々と言われてるのもわかってる」
br「きんときがシャークんのこと好きなのもわかってる」
br「でも、、そんなきんときに嫉妬しちゃったんだ」
br「だから僕のことを好きになってとは言わない」
br「ただ、僕のことも少し視野に入れてほしいなって…」
「ちょ、、っとまって…」
色々とキャパオーバーすぎてどうすればいいのかわかんない
俺は元々ぶるーくのことが好きで…?
でもきんときの優しさに気付いて気になり始めて…?
ぶるーくがなかむと付き合ったから頑張って諦めようとして…
でも今ぶるーくは付き合ってないわけで…
やばい、、わかんない…
「う、ぁ、、おれ……泣」
br「シャークん?!」
br「泣かないd…」
ガチャ
kn「急にごめん… 皆帰ったy…」
kn「ってシャケ!?」
「ぁ、、うぅ… 泣」
kn「大丈夫…?! ギュッ」
kn「落ち着いて…トントン(背中を)」
「ぅあッ、、きんときッ、、ポロポロ」
br「、、、、、ッッッ…」
kn「な、何があったの…?」
「え、、っと… 俺が… えっと…泣」
br「僕が説明するね」
br「今さっきシャークんに僕の思いを伝えたの」
br「シャークんが好きだってね」
kn「!?」
kn「なんでッ、、この間までなかむと付き合ってたんじゃないのかよ!!」
kn「なかむが好きだったんじゃないのかよ !!」
br「そうだよ、、でも僕はシャークんが好きなことに気づいちゃったの…」
kn「だからってそんな自分勝手なッ!!」
kn「シャケの気持ちも知らないでッ、、」
kn「シャケがどんだけお前のために頑張っt」
「きんときッ、、、」
「それ以上言わないで…」
kn「ご、ごめん、、つい…」
「そのことはまだ言ってないの…」
br「そ、そのこと…?」
もう言っちゃった方が楽なのかな…
「俺ね…? ずっと、ずーーっとぶるーくのことが好きだったんだよ?泣」
br「 ッッ…!」
「でもぶるーくは違った…」
「いつもいつもなかむばかり見てて…」
「本当はね…?手伝ってる時すごく苦しかったんだよ?泣」
br「、、、ごめッ、、」
「そんな時に、きんときが俺を慰めてくれた」
「好きになってくれた」
「だからきんときを意識し始めた」
「なのにぶるーくがなかむと別れたって…」
「しかも俺のことが好きって…」
「もう俺どうしたらいいかわかんなくて…泣」
頭がぐちゃぐちゃになる…
こんなことになるなら恋なんてしない方が良かったのかな…
もう俺わかんn…
「バタッ(倒れる)」
kn「シャケ…!!」
br「シ、、クん!?」
____________________
brside.
「シャークん!?」
シャークんがこんなに思い詰めてたなんて…
kn「とりあえずシャケベッドに運ばないと!!」
kn「話は後でッ!!」
「う、うん…」
〜運び終わり〜
kn「あの、、さ… 」
「ごめんッ!!」
「僕2人に迷惑かけてたっ…」
「自分勝手でシャークんをこんなに困らせて…」
kn「ごめんを言うならシャケが起きてからね…?」
kn「俺よりもシャケの方が何倍も、何百倍も大変だったんだから…」
「そ、そうだよね…」
kn「てかこれからどうしようかね〜…」
「ぼ、僕たちライバルってこと…?」
kn「まあそうなるけど…」
kn「シャケが2人から1人選ぶっていうのもまた困っちゃうだろうし…」
「じゃあどうするの…?」
kn「俺にいい案があるんだけど?」
____________________
shkside.
「パチッ」
「あれ、、ここ…」
あ、そうだ… 俺頭こんがらがって…
「よいしょ…って重っ!」
気が付くと俺の上には2人、ぶるーくときんときが寝ていた
「あ、そっか2人もいたんだった…」
俺は結局どっちが好きなんだろうか…
どうすればいいのだろうか…
kn「ん、、あれ…シャケ起きたんだ…」
「あ、うん、、今さっき…」
kn「そっか…ニコッ」
「ドキッ///」
kn「ぶるーく! シャケ起きたよ!」
br「んぇ…? あ、シャークん〜 ギュ-」
「ちょっ…」
やめてドキドキしちゃうから…
kn「ねぇシャケさ、、俺にも気があるって言ったよね?」
「うん…」
kn「それでぶるーくのことも諦めきれてないんだよね?」
「う、、うん…」
kn「シャケはさ、どっちと付き合いたいとかある?」
そう優しい声で言ってくれる
「お、俺は…」
どっちなんだろう…
わ、わからない…
kn「それでさ俺いいこと思いついたんだけどさ」
kn「3人で付き合うってのはどう?」
さ、3人で?!
br「僕たち考えたんだよね」
br「どうすれば皆で幸せになれるか」
br「まあ僕が言えた話じゃないんだけど…」
kn「シャケも決められないって言ったでしょ?」
kn「だから3人ならって…」
kn「どう?」
3人…
世間的にはこんなの許されないけど…
これが一番の最善案だよね…
この3人で付き合ったらしい皆幸せのなれるんだよね…?
「い、いいよ」
「俺ッ、、2人と付き合うッ、!!」
br「本当に!?」
kn「いいの!? シャケ!」
「うん、、! だってこれで皆幸せでしょ…?ニコッ」
kn「ありがとうシャケ…泣」
「わっ、、泣かないで💦アワアワ」
br「ありがとうシャークん〜 ギュ—ッ」
kn「ん、、俺も…ギュッ」
「んへへ…///」
kn「てか俺はまだぶるーくを完全に許した訳じゃないからな」
br「ご、ごめんって〜…」
「んふふ笑」
あ〜、幸せだな…
もうこれで苦しい思いをしなくて済む…
見たくない過去を振り返るより、自分で作り上げてく未来、そして今を大事にした方がいいよね…!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ふとした時の思いつきで書いたらこんな長くなっちゃいました笑
現在の文字数約14000文字です
過去最多の文字数です
最近投稿しすぎて疲れたのでしばらく休みます
たくさんのいいね、コメントが頂けると嬉しいです!!
ではばいコン!
コメント
17件
読むの遅れてしまった……ごめん!! もう、やばいよコンちゃん!!読んでて涙止まらなかった〜!! shkさん良い子すぎて最初っから涙ボロボロwほんとにshkさんいい子だ〜!!😭😭 brさんも色々あったんだよね!!私はbrさんは悪くないと思う!!(だからどうした) ていうか、knさんイケメンすぎな?!ほんとに惚れてしまう……💘💘そして彼も良い子すぎ😭😭 ほんとにすごいお話だった!!コンちゃん天才!神様ー! 文字数すごかったねwお疲れ様です!
こりゃあ天才すぎですわ... 私そんなストーリー考えれないからほんとに尊敬します!!!
めちゃめちゃによかったよ…😇✨なんでこんな良いストーリーを思いつくことができるのか…ほんとにすごい…😭🥹 文字数ほんとに見た時びっくりしたわwお疲れ様👍 (ちなみに続きが見たすぎるのでいっぱい休んだあとに、出来たらかいてくれると嬉しいなって思ってます)