テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「…」
普段は本を読んでるかメガネ(こいつの推し)に会いにいってるか、テトリスをしているかの三択のルイスが神妙な顔で虚空を見つめている。
どう考えても一個だけ明らかにおかしかったきがするが…
「あれ?。珍しく神妙な顔してるな。どうしたんですかー?」
「何してん」
まぁそんなルイスが気になったのでアリスはガソリンを飲もうとしていたところをやめて(アリスはガソリンは飲み物だって思っている)、ルイスに話しかけた。
そしてついでにキャロルも本を読む手を止めてやってきた。
「私らって人間のことに疎いと思うんだよ」
「あの一括りにしないでもらえます?」
そもそも人型にルイス達二人を作ったのアリスだし、罵倒された気がしてアリスはムカついた。
沸点低い。
「お前と一緒にすんな」
「一緒のタイミングで生まれただろボケが」
どう考えても子供の喧嘩だがいかんせん、口が悪すぎる。
「まぁだから世界を作ってほしいんだ。いや作れ」
ルイスは頼む側の態度ではない言い方でアリスに頼んだ。
「こいつ話聞いてねぇ。ていうか世界を作る?」
こくりとルイスは頷いた。
さも当然みたいに言っているがルイスも創造はできるはずだが。
「そーいうのは…こいっちゃんにもそういう連絡取らなきゃだし、それを無しにすると私たちの他にもう何人か作るくらいしかできねーよ?」
アリスは首をかしげながらルイスに言った。
「おとなしく本読んどくかぷよテトでもしとけよ」
「あの悪魔なら許可するだろ」
キャロルの言い分を無視してアリスに返事を返すルイス。
「周りのこと言ってんだよ話しは最後まで聞けカス」
口が悪い。
本当にこいつら神なのだろうか?。
「えー」
「なんだてめぇ。まぁ連絡するけど…。あー私やっさしい!。なーん優しいんでしょうか!」
「うっせぇ」
「恩着せがまし過ぎる」
数十分後…
「こいっちゃんのところの世界管理してる人に許可貰えました」
何処からともなく出した黒電話の受話器を置きながらアリスは二人に話しかけた。
「おかしくね???」
「自分から言いだした癖に許可されないと思ってたのかコイツ」
キャロルはルイスを呆れた目で見つめた。
「だけど、この世界に行くときには神の力は使えませんよ?」
「知ってる知ってる。だからはよ作れ」
さも当然と言わんばかりにポテトチップスを食べながら生返事を返すルイス。
「人任せなのかよ結局」
「おめーも頑張んだよ!。まぁまずは色々大変なのでもう一人を作りますけど…」
というわけでまずは秩序の神を作ることにしたアリス。
パパッと終わらせたいのでキャロルも手伝ってくれたようだ。
一方ルイスは相変わらずポテトチップスを食べてもう二袋目を開けている。
「とういうわけでカーンセーイ!」
「もろもろカットしやがったよ」
サボっているルイスを尻目に、キャロルは冷たい目でアリスを見た。
「……えなにこれどう言う状況?」
彼女?は明星桜。
秩序の神で権力は他三人より低いが絶対神(そもそも絶対神とは?)だ。
生まれたての秩序の神が誕生したときの第一声がこれだ。
ちなみに。
どうせなら日本名にしようぜ!とルイスがポテトチップスを食べながら提案したので桜は日本名だ。
「カクカクシカジカマルマルウマウマアヤサマカッコイイ」
「おい今変なの混じらなかったか?」
残念、アリスの耳には入らない。
「通常運転だろ」
腕を組みながら遠い目をしながらキャロルは言った。
「OK?」
「OK!」
グッドサインを立てて桜が返事をする。
「なんであの説明で分かんだよ!」
「以心伝心しすぎだろ!」
「それで、一体どんな世界を作るつもり?。生まれたてだから戦力外なんだが?」
ルイスとキャロルのツッコミを華麗にスルーして世界の構築について桜は質問した。
「同じく戦力外!」
堂々と胸を張ってルイスは答えた。
どうか恥を知ってほしい。
「俺も!」
手を挙げて満面の笑みでキャロルはルイスの言葉に同意した。
「まぁだと思ったので天才美少女神であるアリスちゃんの知識で世界は創造しとくので、お前らはぷよテトでもしておくんですね!」
アリス、自己肯定感がとてもすごいのである。
「わーいルイス遊ぼうぜー」
「いいぞスマブラしようぜ!」
コントローラーを二人に投げながらルイスは叫んだ。
「ぷよテトとしろや!」
アリスのツッコミ虚しく、大乱闘ブラザーズが始まった 。
呆れていても仕方がないのでアリスは創造を始めることにした。
「さてと、ベースは現代でいいでしょう。ま、そんなんじゃ面白くないので改変加えるけど。
つかあの馬鹿二人はただ働きさせておいて呑気だな。アリスチャンナグリタクナテキチャッタ」
「おおっといけない」とアリスは咳払いをして「作り終わったらあの馬鹿三人には制裁を加えよう。もちろんです。プロですから」という危険な思考をしながら世界づくりへ意識を向けた。
「そうだ、私の知っているゲームの要素を入れよう(?)」
そう、バカなアリスの手によって少なくとも「グランド・セフト・オート」「R.E.P.O」「The Backrooms」「Core Keeper」「Cult of the Lamb」「クトゥルフ神話シナリオ」などそして尺的に書けないその他諸々も含めて魔境のような世界になってしまった。
どうしてこうなった。
本人は「GTAはアメリカのロサンゼルスとかGTAの年のモデルになった都市の代わりにシリーズの舞台の都市とかが配置されるだけだし日本には関係ない!。R.E.P.Oは普通の人間じゃ無理だし特殊な方法じゃないとそのバイトのことを知りえない!。そしてバックルームは異空間、コアキーパーはとある森である条件を満たさないとは入れない地下世界だから問題は無し!。
カルトはカルト宗教なだけだし、とある森にある宗教戦争と言うだけでいいでしょう!。クトゥルフ神話はクトゥルフ神話だからOK!。というか普通に暮らしてたらちょっとだけしか巻き込まれないはず。他のもいい感じになってるでしょう!」と能天気だが。
「ま、私も行くんですけどね」
自分も行くはずの世界を鬼畜にしてしまう神はここだ。
「あ、できた?」
「速かったね」
「早く行きましょう!」
経験的に二人にボロ負けした桜はそそくさとアリスの傍に近寄った。
「このボタンで行けるのか?」
呪文の詠唱という手も考えたが、めんどくさいので「世界に行けるボタン」をアリスは作っておいたのだ。
「そんなに急いだら…あ」
テレポート!。
ということで移動!。カット!
辺一面無なのでルイスは声を漏らす。
「…どういうことだってばよ」
「まだビックバン起こってないからしばらく虚無を彷徨うだけだって言いたかったのに。ビックバンまであと10億年だけど」
世界を作ってまだ1分もたってないんだから当たり前である。それも現代を基にしているのだから史実を基にしないと文明が作られないのだからなおさらだ。
「早く言えよ!」
逆ギレしてキャロルは地団太を踏んだ。
地面はないが。
「聞かなかったあんたらが悪いでしょうが!。
ついでに言うとビックバン起こっても地球できてないから約46億年待たないといけないよ」
「■■■■ー!!!(放送禁止用語)」
「▲▲▲ー!!!!(放送禁止用語)」
「●●●●●ー!!!(放送禁止用語)」
三人とも一斉に放送禁止用語をアリスに向かって叫んだ。
「黙れ!。…っとあら?」
アリスは叫んだ瞬間に、アリスは自分たち四人以外の気配を感じた 。
「…何見てんのよ!」
「すいませーん、どうして絶対神がもう一人いるんですかー?」
一目見てアリスたちはこいつが同じ絶対神だと気づいた。
理由を上げると、自分たちとほとんど同じオーラを出していたからだ(オーラはまぁ存在感とでも思ってくれれば)。
ついでに桜と同じくらいの時間に誕生していることもわかった。どうしてここにいるんだろう?。
「アリスー、もう一人作ってないよな私ら」
ちゃっかり自分も桜を作ったことにしているルイス。
「おそらく」
桜が腕を組んで頷く。
「だーまらっしゃい!。秩序が生まれたら混沌も生まれるっていうのが筋でしょうが!」
バランスを保つためなので理にかなっている。
見た目に反して教養があるようだ。
生まれたばかりなのは確かなのであまり見た目は関係ないが。
「そうなん?」
「あんたが一番詳しいんだから疑問に思うんじゃないわよ!!。…まぁいいわ。こっちは従者を一人作ってたし?」
混沌の絶対神(仮)は疑問を口にしたアリスに指さして声を上げた。
「あれ気になる発言しなかったこいつ?」キャロルはひそかにそう思った。
「この人ヒステリックなんですかね?」
桜が小声でルイスに耳打ちをしていた。
初対面の人に対する態度ではない。
「PTSDよ」
あっけらかんと混沌の絶対神は腕を組みながら答えた。
「言うんかい!。てか聞こえてたのかよ!」
そして本人からのまさかのカミングアウトにルイスはツッコんだ。
「まぁそうかっかしないで、年取るわよ?」
「余計なお世話じゃ!」
「なんだかこの混沌の絶対神(そういえば名前聞いてない)、私たちと同じボケもツッコミも両立できる匂いがするなぁ…」アリスはそう思った。
「ついでに従者は魔王よ」
「ついでに従者は魔王よ!?」
「あ、やっと従者に関する話題に触れた」
爆弾発言に桜はまだ宇宙は誕生してないけれども、一瞬宇宙が見えた。
それじゃあなんで桜は宇宙が見えたのだろう?。
そしてずっと気になっていたキャロルは相手からその話題を口にしたことで「やっぱりつくってたよな」と勝手に納得していた。
「その従者って神?」
「アザトース様は意思がないから手なずけられない限り無理。ヨグ様は多分まだ誕生してない」
クトゥルフに詳しいアリスはルイスの疑問に答えた。
「ほぼアザトースと同じタイミングで作ったからアザトースと同い年よ」
「やべぇな」
何がヤバいのかわからないが、この会話に飽きてきたルイスは生返事をした。
「そういえば…誰だお前は!?」
「え今聞くの!?」
やつは驚きつつも、自己紹介をした。
「アルテ、アルテ・キルシュバウムよ。一応混沌担当。アストラちゃんは仕事」
早速自己紹介をしたアルテ。
そしてそっとおそらく魔王のブラックな職場を見せつけた。
「え混沌担当とかあったんですか?」
バカ三人の方を向いて桜は疑問を口にした。
「知らん」
「分からん」
「ナニソレ」
三馬鹿、撃沈。
「だめだこいつら…早く…何とかしないと…」
桜はノートに名前でも書きそうな勢いでトリプルバカと真反対の方を向いた。
「で、何億年も待っておくわけ?。できるの?」
アルテはジトッとこちらを見て指を指した。
「舐めるんじゃねぇぞ!」
うがーっと威嚇でもしそうな勢いでルイスは叫んだ。
「で本音は?」
「退屈で死ぬと思う」
うんうん頷きながらキャロルは腕を組んだ。
「ダメじゃん」
「最初から期待したのが間違いだった」
あきれた視線でトリプルバカを見る二人にルイスとキャロルは耐えきれなくなったのか、スッと視線をずらした。
いつの間にか正座している。
「しょうがないので56億年スキップするボタンを作ってきましたよ。私優しいので!!」
スッとボタンを取り出すアリス。
「いつの間に!?」
「姿が見えなかった…!」
「どこに行ったんだ!」
「どこにいるんだ…!」
各々の意見を口にする馬鹿ども。
「ねぇこの一瞬で老眼になった人が二人もいるんだけど」
「さぁ誰だろうね」
「おとなしく出てきなさい!」
「いやお前らだよ」
ドン引きした目でキャロルとアルテを見つめるルイス。
「言ってなかったけど、ちゃんと人間になるかんね。だからバラバラだよ」
と、だれがボタンを押すかバカ4人が乱闘をしていたところでアリスが呟いた。
全員、乱闘の手を止める。
「そ、そ、それって?」
顔を引きつらせるルイス。
「二年後!、どこかの学校で!。ということに」
何当たり前のことを聞いてんだという目でルイスを見つめるアリス。
「いや早い早い。まだ二歳児よ!?」
こめかみを押さえるアルテ。
「サラッとワンピースの名シーンを汚すんじゃないよ!」
「まぁ人間に転生という形が近いのかな。ちゃんと神のままだけど」
アリスは流れるように持っていたボタンを掲げる。
「それじゃあまた二年後に!」
そしてポチっとボタンを押した
コメント
1件
いやー、この神様たち、口が悪すぎて笑った(笑)。特に「話は最後まで聞けカス」とか連発されると、本当に神なのか疑いたくなるよね。でも、そのぶん賑やかで楽しい! 世界にGTAやバックルームの要素をぶち込むアリスのセンスもぶっ飛んでて好き。「どうしてこうなった」って正直思ったけど、それも含めてこの混沌とした空気がクセになりそう。2年後、学校でどんな再会を果たすのか、続きが気になるなあ。