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■ 基本情報
• 本名:アライン・ゼーリヒカイト
Alain Seeligkeit
• 実年齢:52歳(外見年齢:22歳)
• 身長:181cm
• 髪:腰まである黒髪を
緩く一つに三つ編みに纏めている。
• 瞳:冷たく光る〝アースブルー〟
• 外見:細身で中性的な美貌。
柔らかな輪郭と艶のある髪が印象的だが
その眼差しには常に氷のような冷酷さが宿る
ライエルが産まれ直す以前は、壮年の姿。
記憶改竄でライエルの姿に見せていた。
• 出自:記憶を司る魔女の転生者。
• 現在の立場:
・元フリューゲル・スナイダーの頭領
・現在は慈善活動団体
〝ノーブル・ウィル〟の裏の実質的支配者
・表向きの顔はライエル
⸻
■ 能力と武装
記憶改竄能力
• 他者の〝記憶〟を読み取り
書き換えることができる。
• ただし、発動には必ず
〝人間関係の構築〟が必要であり
相手が自分を認識し
信頼・恐怖・好意など
なんらかの関係性を持つことが条件。
• 一度改竄された記憶は自然治癒しない。
だが、齟齬があり過ぎると解除される。
武器
• Gnadenlos
・黒い刀身大太刀。
重厚な刃に冷徹な意志が宿る。
・容赦無く相手を斬り伏せるためのもので
彼の冷酷な人格を象徴する。
• Zwillingsrichter
・双子の裁定者と呼ばれる
パリングダガーの対。
・右手:Schuld──罪
リカッソ部分が広く
攻撃を受け止める盾のような役割を担う。
・左手:Urteil──裁き
刺突用に特化された細身の刃で
急所を狙うことに特化。
・二本を組み合わせて使用し
攻防の緻密なバランスを保つ戦闘術を
得意とする。
⸻
■ 性格の詳細
• 冷酷で計算高い
常に数手先を見据え
他者を〝駒〟として捉える思考の持ち主。
感情による行動はほとんど無く
合理性と目的の達成を最優先に動く。
命の重さに価値を置かず
不要と判断すれば平然と切り捨てる。
• 極端なまでに神経質
人の心の綻びや僅かな嘘、動揺に敏感で
それを許さない。
美しく整った空間と
自分の掌中で動く秩序を好むため
想定外の出来事や感情の乱れに対して
激しい苛立ちを示すこともある。
• 話術に長ける天才的な扇動者
他者の心の機微を読むことに長け
まるで
その者の内側から言葉を紡ぐように語る。
信頼を寄せさせ、安心させ
時に疑念や恐怖を植え付ける──
その話術は、記憶改竄の条件である
〝関係構築〟のために磨かれたもの。
• 美意識の高さと自己演出
自らの姿や声色、所作一つにまで
〝演出〟を施す。
その姿は常に艶やかで
どこか芝居がかった雰囲気を纏っている。
人前では穏やかで優雅な笑みを崩さず
裏では徹底して冷徹な判断を下す
二面性の強い人物。
• 本質的には他者への興味が薄い
利用価値があるか否か
それだけで人間を見る癖がある。
愛や信頼といった概念を信じておらず
すべての関係性は
目的のための〝仮面〟であると
割り切っている。
• 唯一、ライエルの存在には
特別な感情を抱いている
それが友情か、同一性か
あるいは歪な自己投影かは明確でないが
ライエルの存在だけは利用ではなく
「観察」している節がある。
彼の理想主義的な行動を嗤いながらも
どこかで惹かれている。
⸻
月明かりに照らされるその影は
まるで絵画から抜け出たように整っている。
艶のある黒髪を緩く一つに編み束ね
深いアースブルーの瞳が
まるで全てを見透かすように細められる
──アライン・ゼーリヒカイト。
彼は、穏やかな微笑をたたえる。
誰にでも礼儀正しく、声も優しい。
人々はその言葉に安心し
柔らかな物腰に心を許す。
だが、それは仮面だ。
その奥には
冷えきった思考と緻密すぎる計画
人の心を〝構造〟としてしか見ない
観察者の目がある。
かつて、ハンター組織
〝フリューゲル・スナイダー〟を率いた頭領
現在は、その記憶すら抹消し
慈善団体〝ノーブル・ウィル〟という名の
仮面を被る。
そして、表に立つのは
彼の中に宿るもう一人の魂──ライエル。
人々は優しき救世主にすがるが
その背後で糸を引くのは
他でもないアラインである。
彼の能力は〝記憶改竄〟
だがそれは万能ではない。
他者の心に入り込むには
まず関係性を築かなければならない。
信頼でも、憧れでも、恐怖でもいい。
なんであれ、相手が自分を意識し
心を開かなければ記憶は触れない。
だからこそ、彼は言葉にこだわる。
表情を計算し、声の抑揚を整え
相手の心に入り込む隙を探し続ける。
その姿は、詐欺師ではない。
もっと静かで
もっと冷たく
もっと美しい──
彼の戦い方もまた、極めて静謐だ。
背中に携えた大太刀
Gnadenlos──容赦なき者は
名の通り一切の慈悲を拒絶し
両手に構える双剣
Zwillingsrichter──双子の裁定者は
右の刃が〝罪(Schuld)〟を受け止め
左の刃が〝裁き(Urteil)〟を刺し貫く。
彼にとって、戦闘や殺しとは儀式に等しい。
すべてが美しく、正確で、無駄がない。
血飛沫さえも芸術に昇華するような
冷酷なる様式美。
けれど、その男にも唯一──
計算では済まされぬ〝感情〟がある。
櫻塚時也。
神に仕える天使のような男。
狂信を愛と呼ぶにはあまりに純粋で
殺したいほど憎いのに
同じだけ手に入れたい。
その矛盾に気づいたとき
アラインは初めて
心というものに名を与えた。
自らの狂気に、美しさを見い出した。
彼は、狂っている。
だが、その狂気は、誰よりも静かで
誰よりも──冷たく、美しい。
それが、アラインという男だ。