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長文コメント失礼します すっごく好きです…展示される絵に繋がりがあるのも深いですし、何より狼=月光みたいなイメージを絵画に落とし込んでいるのが天才すぎます。 画家のrbさんがどうしてruさんの入る絵にしか月光に反応する絵具を使ったのかの理由も気になりますし、秘密が隠された絵画の真実を見た後に生前のrbさんの言葉を思い出すruさんが50年間も通い続けて、誰も見たことがないくらいの量の色々なrbさんの絵画を見てきたからこそ楽曲が出来たと言うのが本当にエモいです…大好きです本当に…。 最後にruさんが見るのが、自身が見えなくなった風景画なのがもう…泣 その後に、二人が楽曲を通して繋がるのも、その曲をrbさんが弾くと言うのも感動ですし、rtさんとttさんが最後に手を繋いでいるのが転生を信じていたからまた出会えたのか…!!ってなってもう顔面ボロボロです…素敵な作品をありがとうございました…!!
読了しました。月光に照らされて“最愛”が本当の姿を見せる瞬間、鳥肌が立ちました。50年分の「知らない」が涙とともに溶けていくようで……。最後のコンサート会場で青紫の髪の男性が目に留まる場面も、言葉にできない切なさが残って、胸がぎゅっとなりました。勿忘草の花言葉も含めて、静かに、でも強く心に残るお話です。素敵な作品をありがとうございます。
【知らない君】
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rbru /死ネタ/18無し
天才画家タコのrbと売れない白狼作曲家のruのお話です。
他カプ出てきます(rttt)
もう一度言います。死ネタです。
rbが死んでしまった後のお話です。
他のライバーも出てきます。
(ヒーロー&EN含む)
時代感は少し昔のヨーロッパぐらいの雰囲気で読んでください。
元ネタ(?)としては展覧会の絵というクラシック曲ですが知らなくても必ず読めます。
調子に乗って書きすぎて一万四千字ほどあります。
途中で文の量の多さに気づいてるので後半から話の展開のスピードがリニアです。
テラー🔰の為話コロコロです。
全配信ボイスは追えてません。
口調解釈違い等ありです。
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rb『』
ru「」
tt []
その他キャラやmob{}
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美術館の正面。壁から吊り下げられている4枚のポスター。
そのうち2枚は俺が愛した、そして俺が愛された彼が描いた自画像。
残りの2枚は〈星導ショウ遺作展〉と大きく書かれたポスター。
50年前の今日、不運な交通事故により命を落とした天才画家であり俺の最愛の人でもあった星導ショウ。
今日は彼が死んだ翌年から毎年命日に行われているのは彼が画家として過ごした生涯に描いた数百枚の絵のうち10枚という少ない数を展示している。
たった10枚を1週間展示。だがそれでも人は鬼のように来る。
今ではそのチケットは争奪戦となりトンデモ倍率に勝利した者のみ辿り着ける場所がこの美術館になっている。
俺は一応結婚相手ということで関係者チケットを毎年7枚、きっかり1週間分もらっている。
なので態々俺はそんな何千倍の争いをせずともこの美術館に毎年来ることができるってわけで。
[ あれ、ロウくんじゃーん! ]
ぽけーっ、としてるとイッテツに声をかけられた。
21+∞の彼は今では長寿友達だ。
イッテツにも恋人がいた。
それが宇佐美リトだった。
彼は老衰の為少し前にこの世を後にした。
円満死別って訳らしくイッテツもそこまでクヨクヨしていない。
「 よぉ、イッテツ。 」
[ 最近お店に来ないから心配してたけど元気そうで良かったよ! ]
イッテツはリトと生前にカフェ兼バーのお店を開業しており時々そこに俺と星導は通っていた。
宇佐美も星導もいなくなった今でも無性に誰かと話したくなった時などに行かせてもらっている。
[ いやはや、、やっとるべくんの展覧会のチケット取れたんだよね、、、 ]
「 今年100倍超えたらしいぞ。 」
[ えぐっっつつ!それとれた僕すごくない!?!? ]
なんてぎゃあぎゃあ騒いでるイッテツを横目に流す。
[ でもまぁ、自分の友達が教科書に載る有名人になるとは、、、 ]
そう、星導ショウはその独自の感性と元鑑定士という鋭い眼で物事を正面から醜いところも美しいところも関係なく表現するその作風が画家界隈の中で一風巻き起こし今ではとある国の教科書にも載っている。
「 まぁ、中入るか。あちぃし。 」
[ さんせー ]
[ うわぁ、、久々に来たけどやっぱ美術館って入るだけでワクワクするよね ]
この美術館は彼の生前の意思を尊重して雑談のみ許可されている為少し賑やかだ。
館員{ それではご入場してください。再入場は不可ですのでお気をつけください。 }
館員さんに言われ奥に進むと出てきたのは大きな展示室。
もう49回目だから見慣れてはいるがいつまで経ってもこの迫力と圧迫感は消え去らない。
[ 今年はどんな絵があるんだろー… ]
[ ロウくんは展示される絵が何か知らないの? ]
「 あぁ、絵は殆ど国に取られちまったからな 」
毎年展示される絵が変わるが全てが全て変わるということはない。
てか、星導の絵の殆どは本来俺の手元にあるはずものだった。
にも関わらず何故か国によって貴重な資料ということで保存という名目の没収をされてしまった。
俺のために描いてくれたのに、、、
[ あぁ、、なんかごめん。折角来たんだから楽しいこと考えたいと思うのに ]
「 いいって別に。もう気にしてねぇーよ笑 」
優しい友人に恵まれたな、とつくづく思う。
星導は外国での後進育成に2年ほど励んでいた。
時々一時帰国も挟んでいたがそう会う回数は少なかったから本音を言うとあの時はかなり寂しかった。
星導に何度もついてきて欲しいと懇願されたが何度も断った。
いつまでも星導を頼ってはいけないから、と自立できるようになろうと考えてだった。
だけど今では後悔しかない。
彼に最後に一時帰国した際、何がなんでも彼の誘いを受けるべきだった。
そしたら事故を防げたのかもしれない。
彼から届いた最後の手紙。
事故に遭う2日前に書いたらしい。
寂しすぎてきっと今にも泣いちゃいそうな小柳君のために絵をまた描いてあげました〜‼︎るべち、今回は中々上手くかけたと思います‼︎次帰国するときに絵を持って帰るから楽しみにしててくださいね〜‼︎
なんていつものノリの手紙が届いたと同時に来たのは彼がこの世を去ったという地獄の連絡。
知らない場所で知らない間に知らぬ事故で愛する人が亡くなる。
こんなことあっていいのか、と思うぐらい辛かった。
最初の一日はひたすら家で泣いていた。泣くことしかできなかった。
次の1週間はとにかく寝た。全てを忘れたかった。夢だと信じたかった。
1ヶ月もすれば徐々に現実を帯びてきてなおさらしんどかった。食欲もなければ眠気もない。人としての生活を辞めかけていた。
全てを受け止めたのは星導が次に帰国すると言っていたあの日。
どれだけ空港で待ってもあの綺麗な紫髪は現れなかった。開港から閉港までずっといて警備員に追い出されそうになった時初めて彼はもうこの世にいないと悟った。
家に帰っても何もせずただ床に座り込んでいた。一日中。
長寿の俺と死ぬことなんかなさそうなアイツ。別れなんて存在しないぐらい長く2人で生きれると思っていたのだから。
座り込んでいたらチャイムが鳴った。
星導の訃報を聞きつけて宇佐美とイッテツが駆けつけてくれた。
そこからはもう何も覚えていない。
ただひたすら彼達が優しく慰めると同時に人間としての生活リズムを取り戻そうとしてくれたことは覚えている。
他にもふとした瞬間に気づいたら自殺しようとしている危なっかしい状態だった俺を根気強く見守ってくれてたのもこの2人だ。
あの時彼らがいなかったらとっくにもうタヒんでいた命だ。感謝してもしきれない。
なんて歩いていると早速1枚目の絵が出てくる。
「 〔友人〕、か 」
〔友人〕と作品名をつけられたこの絵に描かれたのは俺の友人である伊波ライが機械をいじっている水彩画。
かなり高度なメカニックの彼はいつもすごいメカをたくさん見せてくれた。
そんな彼ももうこの世を去っているのはとても悲しいが彼が残したメカは今でもとても沢山使わせてもらっている。
淡い色味を帯びたその絵はライの暖かく優しい性格を表したような雰囲気を持っている。
[ これは、、ライ君? ]
「 あぁ、ライだな。久しぶりにこの絵見たわ。 」
[ そっか、ロウくんは毎年来てるもんね ]
「 暇人だからな、笑 」
説明書きにはこの絵に描かれている人物は本当に実在したのか、なんて俺とイッテツからしてみたら笑ってしまいそうなことが書いてあった。
次の絵に向かって足を進める。
どんな絵が出てくるのかというワクワク感に気持ちを満たされる。
[ ロウくん、ロウくん!これすごいよ! ]
2枚目に出てきた絵を指差しているイッテツ。
〔店〕と題された絵には宇佐美とイッテツが笑いながらカウンターで雑談をしている水彩画がある。
[ これ僕とリトくんだよ〜!? ]
「 おぉ、そうだな笑 」
目を輝かせながら絵を見るイッテツ。
星導の絵も心なしか嬉しそう、、な気がする。
[ ひゃー!!それにしても上手すぎない?僕とリトくんそのまんまだよ!! ]
髪の毛一本一本、肌のシワひとつひとつ精密に丁寧に描かれたそれは本物より本物らしい人物画となっている。
まぁ、アイツの絵が上手いのは今に始まった事ではないが。
問題があるとするならば通り過ぎる人たちがイッテツと絵を交互に見合わせていることだろうか。
説明欄には星導が通い詰めていたお店の店員2人と書かれている。
絵の2人はとても爽やかな笑顔で溢れている。思わずもう居ないはずのリトに話しかけそうになるほど。
見れば見るほど飲み込まれそうなその絵をじっと見つめるイッテツにも思うところがあるのかもしれない。
「 、、イッテツ、、? 」
黙り込んでしまったイッテツ。
今はそっとしておくか、と思い1人で先に進む。
歩く先にあるのはライトに照らされた3枚目と4枚目の絵。
隣同士に並んだ2枚の絵。
左は〔出会い〕と題された絵。
絵の中の3人、ザリ、ベンタ、ウィルソンが微笑み手を振っている。
この絵は星導が外国にいってすぐ描きあげたものだった。
3人は星導が外国で出来た数少ない友だちだ。
一度だけだがこっちに来てくれて俺もご飯を食べたことがある。
言語は違えどかなり楽しい食事会だったのをよく覚えている。
右の絵は〔笑顔の作り手〕という名前のつけられた1人の男が苦笑して頭をかいている絵。
金髪で水色のメッシュの入った綺麗な髪のこの絵に描かれた人物を俺は知らない。
星導に聞いた時には100年ぐらい前の友人、と言われた。
人を笑わすことに生涯を費やして誰よりも人間らしい考えを持っていたり歌がめちゃうまかったりとにかくめちゃいい人、とベタ褒めしたいた。
「 会って、、みたかったな、、 」
この絵の人もだけどザリ達にもう一度会っていっぱい話をするべきだった。
彼らから見た星導はどんな人物だったのだろうか?
[ ロウくーん! ]
少し小声で俺を呼んだのは先程そっとしておいたイッテツだった。
「 もう大丈夫か? 」
[ あーっとね!なんかるべ君の絵がうますぎてリト君がそこにいるのかと思っちゃって、笑 ]
考え込んじゃった、なんて笑う彼。
円満死別とはいえ愛する人がこの世を去ったというのになぜそこそこに元気なのか単純な疑問として思った。
「 イッテツはさ、タヒのうと思ったことねぇの? 」
[ えっ!?俺!?!? ]
[ まっ、、まさかだけどロウくん、、、また自殺考えてるとか、、、 ]
「 んなわけねーよ。アンケートだよ。普通に。 」
んーー、、、と悩むその姿。あまり考えたことがなさそうだ。
[ いやあるにはあるんだよ。段々老いてるリト君見てたらさ?俺もリト君がタヒんだら一緒にタヒんでやるかーっ!って思ってたんだよね? ]
[ でもさ、リト君がいなくなる直前に言われちゃったんだよね。 ]
[ 〈生まれ変わっても愛しに行くから生きて待っててほしい〉って、 ]
[ そんなこと言われちゃったらもう彼を待つしかないじゃん? ]
ははっ、と違った犬歯を見せて笑うイッテツ。
「 信じてるんだな、転生。 」
[ まぁーね。だって信じてた方が楽しいじゃん。 ]
それに僕にはロウくんいるから1人じゃないしっ!と言って俺の背中をどんっ!と叩くイッテツ。
「 まぁ、お前が生きてるうちは俺も寂しくはねーな。 」
[ ロウくんにそう言われるなんてちょっと恥ずかしいな、 ]
えへへ、と照れるイッテツ。
何度でも思う。こんなに賑やかな友人に恵まれて俺も星導も幸せだ。
歩いていると出てきたのは5枚目の絵。
正方形のキャンパスに描かれた一枚の風景画。
満天の星空と海辺の様子。
彼の顔がひび割れた時に垣間見える宇宙のような、そんな星空。
誰もいない海辺にぽつん、とおかれた一枚のレジャーシート。
しかしそこに座る者はいない。
なぜ誰も描いていないのか尋ねた時に内緒だよっ、と笑われてしまったのを思い出す。
[ るべくんの風景画って、珍しいね ]
「 あんまり風景画好きじゃないらしいしな。 」
時代の進化とともに変わりゆくのが風景。
何十年も前の風景画と描かれたその場所を比べたときに悲しくなるからあまり好まないらしい。
「 俺の知ってる限りだと風景画はそいついれて5枚も無いぐらいじゃね? 」
[ へぇー。勿体無いなぁ。僕はるべくんの風景画結構好きだけどな。 ]
[ リアリティはあるのにどこにも存在しない場所みたいな感じなの良くない? ]
「 当たり前だろ。星導のだし。 」
確かにイッテツの言う通り海辺はとても繊細に描かれているのに星空は綺麗すぎてどこか創作じみている。
[ 多分だけどリト君この絵見たことあるんだよね。るべくんが描いてる時に。 ]
[ めっちゃ綺麗な星空だった、って言ってたから、、、多分この絵のことだと思う。 ]
「 じゃあ、リトにもイッテツにも見てもらえてこの絵は幸せだな。 」
確かにね、なんて笑う彼。
イッテツと宇佐美の記憶にも残ってもらえるなんて贅沢だな。本当に。
歩み進める。
この足を進める時間も徐々に短く感じられる。
まるで星導の絵に取り込まれたかのように。
出てきた6枚目と7枚目。
これは2枚で一つのようになっている。
一枚は三人の男性が赤のスーツに身を纏っている絵。
真ん中は我らが星導くん。腕を組んでカッコよく決めている。
右の男性は杖のようなものを持ち星導に寄りかかり気味のポーズをとっている。顔はピエロのようでガタイも素晴らしく赤のスーツがとてもよく似合っている。
左の男性はバイオリンをかまえて星導に寄りかかり気味。シュっとした顔のラインが凛々しい。ミルクティーのような色と所々入っている赤メッシュも特徴的だ。
全員顔が整っているというのと高身長男性ということも相まってかなり目を惹く一枚だと思う。
隣の一枚は赤色を基調とした衣装に身を纏う三人の女性。
左の女性は髪を綺麗な縦ロールに巻かれて更に金持ちの象徴のでかい赤い帽子もかぶっていていかにもお嬢様って感じだ。
真ん中の女性、、というか少女は幼い顔立ちということもあり衣装もリボンが胸に大きくあったりとかなり可愛らしく仕上がっている。
右の女性は凛々しい顔立ちと長く細い綺麗な足ということもありとてもモデルのような服を着ているが変な感じにはならず逆に本人の元の良さがとても引き立てられている。あと耳としっぽにはツッコミを入れた方がいいのだろうか。
どちらの絵にも小さく《広島公演》と刻まれている。
ヒロシマ、、というと東洋の小さな島国のとある地域らしい。
この絵を描いていた時俺は丁度音楽で留学していた為詳しいことは知らない。
まぁ一言聞かされていたとするのなら『舞台に立った』とだけ…
気にならないこともないが別に詳しく知りたいとも思わない。
別に過去より今を愛してくれた方が俺的には何千倍も嬉しいからな。
{ おっ!イッテツやん!!! }
そうイッテツの名前が呼ばれ振り向けばふわふわの白い髪の毛をした幼い顔立ちの男がいた。
[ あ゛ぁ゛ー!!!カゲツ君じゃーん!!! ]
{ イッテツ声潰れかけてんぞ }
[ てか来るの言ってくれたら一緒に行ったのにー! ]
{ 僕も今回偶々当たっただけなんよ。まぁ念願ではあるな。 }
なんて楽しそうに雑談しているあたりおそらくイッテツのお店の知り合いか?なんて思っていたらこちらを向いてきたイッテツ。
[ 紹介するよ!僕の友達の小柳ロウ君!白狼なんだよ!! ]
「 うっす、 」
{ ほぇー。オオカミなんか!! }
{ 僕カゲツ。叢雲カゲツ!佐伯の店の常連なんやで! }
よろしくなオオカミ!と言って握手を求められた為握り返しておく。
かなり天然というか末っ子パワーみたいなのを感じる。
{ オオカミもチケット当たったん? }
「 いや俺は、、、まぁ関係者、、みたいな? 」
{ はーん?じゃ毎年来てるってワケなん?ええなー!僕星導の絵めっちゃ好きなんよ! }
{ 他の画家より絵が綺麗っていうかめちゃくちゃすきとーってる感じせんへん? }
[ それ僕もわかる!なんか雰囲気が違うよね! ]
{ あんま絵とか詳しくないけど星導の絵がとにかくすごいのだけはよおわかるわ }
「 俺も、、、星導の絵はめちゃ好きやね。 」
{ オオカミもか!!見る目あるなぁ! }
なんて他愛のない雑談をする。
イッテツや宇佐美以外の人とこんなに楽しく話をするのはもう何年ぶりだろうか。
今まで話した人は基本仕事関係ばっかで事務的内容だから新鮮だ。
{ てかオオカミとイッテツ僕も一緒に回らせてくれへん? }
[ あー!僕は全然いいよ! ]
「 俺も全然いいんだけど…もうちょっとゆっくり回るから2人で気にせず行ってきな。 」
じゃ、遠慮なく!と言って2人は先に進む。手を振りかえしておこう。
先ほどのヒロシマの絵を眺める。
知らない人と舞台に立ったという星導。
舞台で歌ったのかバレエみたいに踊ったのか演技したのかすらも知らない。
何も知らない俺は。
彼自身のことも。
彼の周りのことも。
彼の経験してきたことも。
彼の友人たちも。
何にも俺は、、、、、
「 知らなかったんだなぁ、、、、。 」
左頬を一つの涙が濡らす。
大好きな彼のことすら何も知らない俺が毎年彼の元に来て恥ずかしい。
ここにいる人たちの方が星導のことを知ってそうで怖い。
あぁ、恥ずかしい。泣いてしまったことも何も知らなかったことも全部が。
左腕で目を擦る。強く。2度と泣かないように。
「 、、はぁっ、、、 」
小さなため息を漏らす。
ダメだ。泣いてしまってはみっともない。
星導に笑われてしまう。
イッテツと宇佐美に心配をかけてしまう。
足を前に進める。重いけどしっかりした足取りで。
出てきた8枚目。
監獄服を着た男女六人の絵。
ピンク髪の女と白髪よりの女が指ハートを作りその隣で黒髪の女と竹刀袋を背負った男が言い合っている。またその隣で星導と白髪で赤い瞳の男が笑顔で雑談している。
全員監獄服。もちろん星導も。
これは多分星導が監獄に入れられた時の監獄仲間の絵だと思う。
『タコ食べたら監獄行きになりました〜』なんて呑気に語っていたのも懐かしい。
当時俺は大焦りだが半分ネタみたいなものでとても安心したのを今でもよく覚えている。
この絵に描かれた星導以外の五人は出獄できたのだろうか。
いや、、余計なことを考えたらいけない。
とにかく足を前に進める。
長く止まっているとまた泣きそうになる。
何も知らない自分が腹立たしくなる。
誤魔化すためにも、前へ進む。
でてきた9枚目。
動画勢(爆笑)と題されたそれは俺の友人の赤城ウェンと知り合いの執事をしている榊ネスが笑いながら酒を交わしている絵。
赤城も懐かしいな…もうずっと前に亡くなったからときどき無性に会いたくなる。
またあいつの作った料理食べたい。
特に唐揚げが絶品だったのを今でもとてもよく覚えている。
レシピはマル秘らしいので教えてもらえなかったのが唯一の心残りだ。
あぁ、会いたいなぁ。
榊ともまた話したい。
ウェンの料理がまた食べたい。
またあの海に行きたい。
宇佐美とまた筋トレをしてみたい。
イッテツと宇佐美がまた話してるのを見たい。
星導とまた会いたい。
会いたい、会いたい、会いたい、
どれだけ願っても目の前には現れない彼。
どれだけイッテツやカゲツがいてもこの孤独感は永遠には埋まらない。
星導という鍵を知ってしまった俺の心の扉は星導がいないと開きっぱなしで永遠に中が漏れ出てくる。
早く漏れ出たのを中にしまおうとしてもうまくいかない。
だって鍵が閉められないのだから。
あふれでたナニカの代わりに入ってくるのはひとりぼっちの孤独感。
誰が隣にいても鍵がなければ永遠に孤独感は増すだけだ。
「 なぁ、星導。生き返ってくれてもいいんだぞ。 」
床に向かってポツリと呟いてみる。
もちろん返事はない。
俺の視界に2度とあの薄紫が映ることもない。
足を進める。進める。進める。
一歩、また一歩。
着実に足を前に出す。
最後の絵は知っている。
毎年この絵は必ず最後に飾られている。
ピカソで言うならゲルニカや泣く女。
ダ・ヴィンチでいうなら最後の晩餐やモナリザ。
モネで言うなら睡蓮。
星導で言うならこの絵。
“最愛”と題されたソレ。
俺はこの絵が嫌いだ。
最愛と題されているのにも関わらずその絵は俺ではないただの風景画だ。
月光の差し込む湖。
青青と生い茂る木々が風に靡いてる。
1ミリ単位までこだわったのがよく伝わるほど細かい部分まで丁寧に描き込まれていた。
この絵は星導が手紙で言っていたあの絵だ。
この世を去る直前に書き上げた絵。
やっぱ嫌いだ。
俺は星導が一番大好きだしそれは今も変わらないし変わるつもりもない。
だけど星導にとっては違う。
この絵が何よりの証明だ。
最も愛していたのは小柳ロウではなくこの景色なのだから。
視線を床に落とす。
あぁ、みてられない。
なんで毎年こんな絵を飾るんだ。
さっき引っ込んだばかりの涙がまた出てきた。
頬を静かに伝う涙。いくら拭っても止まることを知らない。
なんでの星導はこんな絵なか描いたんだろう。
そういえば俺って描いてもらったことあったっけ。
あぁ、なんも知らないじゃん、俺。
星導は俺なんかそこまで好きじゃなかったのかもしれない。
きっと俺の好きと彼の好きはイコールで結ばれない。
俺はこんなに大好きでこの50年、あいつのことを忘れた日なんか1日もないと言うのに。
俺ってどーでもいい存在だったのかな。
もうわからない。
なんもわからなければ涙も止まらない。
問い詰めたい大好きな彼もいない。
俺なんで生きてんだろう。
タヒぬのは星導じゃなくて俺であるべきなのに。
教科書にも載るようなすごい画家がタヒぬより全く売れない無名のクラシック音楽家がタヒんだほうがいい。
その方が悲しむ人も少ない。
止まらない涙を必死に拭う。
通りすがる人の視線が痛い。
なんでお前みたいな売れない作曲家ごときが星導の遺作展に毎年きてんの?
お前ってただの星導のヒモじゃん。
そんなこと誰も知らないから言うわけないのにそう言ってるように聞こえる。
もう恥ずかしい。
泣いていることも。
生きていることすらも。
{ あの、、、大丈夫ですか、、? }
警備員さんに声をかけられてしまった。
強く頷くと警備員は安堵したように笑う。
胡散臭そうな見た目と声。
薄青の髪と黄色の瞳が綺麗な高身長男性だ。
{ 毎年この遺作展来てくれてますよね、?もしかして関係者ですか? }
また頷き返す。
かろうじでの頷きに彼は少し悩んだ後なにか閃いたように話す。
{ あなたもしかして小柳ロウさんですか? }
「 え゛っ゛、? 」
{ あぁ、えーっと決して怪しい者ではございません。ミランと申します。今はここの警備員兼館長を務めています。 }
「 みらん、、? 」
{ 少しお話ししたいことがあるのでバックヤードに来てもらえますか? }
彼にとにかくついて行ってみることにした。
怪しくて胡散臭い。だけど何処か信頼できてしまう、そんな人だなぁと感じる。
どうぞ、とエスコートされて入った部屋は管理室のようで書類や写真などで溢れている。
{ その椅子に座ってください。後よければこれも。 }
そう言って目の前の机に水が注がれたコップを差し出された。
遠慮なく椅子に座って水も飲むと少し感情が落ち着いて涙も出てこなくなった。
{ えーっと、小柳ロウさん、、長いからぎろろ君でいっか。ぎろろ君であってますよね? }
「 まぁ、はい。合ってます。 」
{ よかったよかった。話したいことについてなんですけど。 }
なんて言えばいいかなーっ、と悩んでるそぶりを見せるミラン。
{ まず私時の魔導士も兼任しているので歳をとりません。なので一度だけですが星導さんにお会いしたことがあって。 }
{ その時にこの遺作展を毎年開いてほしい事と毎年必ず“最愛”を最後に展示すると言うことを約束しました。 }
話の内容がよく掴めない。
それは俺と、、、関係あるのか、、?
{ 本当は墓場まで持っていく予定だったんですがパートナーさんがいるなら話は別です。 }
そういうとミランはとある鍵束を渡してきた。
{ 今日の夜は晴れるらしいですよ。よければもう一度絵を見に来てください。 }
つまりこれは美術館の鍵達と言うことだろうか。
{ 午後9時から午前5時までならいつでもどうぞ。きっといいものが見えます。 }
その後ミランに丁寧にお辞儀をして俺は美術館を一度後にした。
その日の10時過ぎにとりあえず美術館の前に来てみたはいいものの、、
「 いやこれ、、入っていいん? 」
普段人が特に多い時期にしかこの美術館に来ないということも相まって人が周りに誰もいないこの光景が少し怖くなる。
恐る恐る鍵を差し込んで扉を開ければ真っ暗だけど昼にみたまんまの状態だった。
念の為持ってきておいた懐中電灯を使うが天井がガラス張りということもあるので月光が差し込むお陰でそこまで暗くはない。
歩き進める。
”友人”の伊波ライ。
”店”の佐伯イッテツと宇佐美リト。
”出会い”のベンタクロウブランガーとユーQウィルソンにザリバンテージ。
”笑顔の作り手”の名も知らなゆ笑わせの達人。
そこで俺の足は一度止まった。
順当にいけば次は”海辺”があるはずだ。
いやあるにはある。
だけどそれは俺が何度も見てきた海辺ではなかった。
風景画ではなかった。
満天の星空の下、砂浜の上にレジャーシートが敷かれている。
これはお昼と同じ光景。
決定的に違ったのはそのレジャーシートの上に誰かが座っていた。
風貌からして俺と星導なのだろうか。
雑談を交わしているようなそんな構図になっている。
なにが、、起きてるんだ、、?
昼とは違う絵になっている?
考えていると突然星導と俺が絵から消え始めた。
それと同時に館内が暗くなる。
何かが引っ掛かる…
暗くなった館内。それと同時にあの一部が消える。そしてミランの言っていた今日は晴れるという言葉…
あぁ!わかった!
海辺をじっと見つめる。
よく見ると俺と星導を描いたような絵の具の跡がある。
おそらくこの絵の具は月光にだけ反応するようになっている。
だから館内を照らしていた月光が雲で隠れると同時にこの絵に描かれた俺と星導も消えたんだ。
そんな絵の具存在するのか?と思うかもしれない。
だけど不可能を可能にする人がいる。
それがライだ。
メカニックが本業ではあるが彼に頼めば月光に反応する絵の具も作れるのではないだろうか?
絵の具を作る代償に”友人”を描く約束をしたのなら辻褄が合う。
気づいたら俺は走っていた。
この絵の具があるのなら。
もしこの絵の具が答えだというのなら。
もちろん行き着く先は最後の絵“最愛”。
絵の前に行くと同時に雲が消えたのか館内が月光の淡い光で満たされた。
俺の考えが正しいのなら星導はこの絵の具を作ってもらってすぐにこの美術館がガラス張りなのに目をつけた。
もし星導に何かあった時、この月光が一番よく当たりそうな出口近くに“最愛”を置くことでこの絵の本来の価値を見出せるようにするつもりだったんだ。
でもミランはそれを隠した。
きっとそれは彼も違和感を感じたのだろう。
“最愛”の題名に相応しくないこの風景画に。
だからミランは五十年間探し続けた。
星導の本当の“最愛”を。
そして本当の最愛にこの絵の価値を見出させると。
月光が絵に当たる。
出てきたのは湖が隠れ大きな俺の顔。
微笑みながら片手に二輪の花を持つ。
あぁ、なんで綺麗なんだ。
自惚れてる奴みたいなことを思うがきっと誰が見てもそう思うはずだ。
綺麗。俺だけじゃない。花だけじゃない。
全てだ。間違いない。
右頬が濡れたと気づいて涙を拭う。
だけど左も濡れてきた。
拭っても拭ってもたまらない涙。
もう泣くの今日で何回目だよ。
でも仕方ないよな。こんな絵を見せられたら。
絵の中の俺と目が合う。
自分で言うのもなんだがかなり整った顔で微笑をして勿忘草を二輪握る俺。
50年通い詰めた甲斐があったな、って。
そして俺は一つ決めた。
曲を作る。この遺作展そのものを曲に落とし込む。
生前星導は『ながーい間小柳君といられるなら一回ぐらい小柳君の作った曲弾いてみたいですね。有名な曲の一つぐらい作ってくださいね。』なんて言っていたのを思い出した。
もう前半の演奏したいと言う夢自体は叶わない。
だけど後半の有名な曲を作ることは今からでもできる。
いや、星導の絵を曲にするのだから必ず大曲に仕上げなげればならない。
俺は走って一度家に荷物を取りに帰える。
主旋律はもう決まっている。
本当の姿の“最愛”をみた時に思いついた。
オーケストラ編成の大曲を。
ベートーヴェンよりも、
モーツァルトよりも、
バッハよりも、
有名な音楽家の曲よりも有名な曲を。
小柳ロウの名前は認知されなくてもいい。
曲さえ認知されればなんでもいい。
走る。走る。走る。
とにかく走る。
この降りてきたメロディの一音一音を忘れて取りこぼしてしまわぬように。
俺は家に帰って2つだけ荷物を取った。
一つ目はまだ五線譜しか書かれていない状態の楽譜。
二つ目は紫色の万年筆。楽譜に文字を書くためだ。
三つ目はタイプライター。しかし少し特殊な物だ。
ライに作ってもらった楽譜を短時間で書き上げるための音符を打ち込むことだけに特化したタイプライター。
もちろんミスをしたらそのページは丸々書き直しだ。
だけど不思議とミスをする気がしなかった。
今ならもう何を書いても絶対成功する自信があった。
とりあえずでタイプライターに紙をセットする。
早速“友人”に相応しい主旋律から、、と思ったが一度止まる。
俺はこの遺作展の全てを曲に落とし込むんだよな、?
この美術館に入った時一番最初に経験したのは“友人”を見たことだったか?
、、、いや違う。
歩き始めが最初だ。
絵を見る前、前の絵と後の絵を俺の足が、観客の足が繋げている。
なら曲の始まりは絵から始めるべきではない。
歩き始め、、プロムナードで一つ一つの絵を繋げればいいんだ!!
だか曲の始めはプロムナードから入ることでなんの絵が出てくるかなワクワク感を出せばいいんだ。
あの時どう思った?
音に例えるならどんな音だ?
一つ一つを紐解いていく。
一つ一つ音を打ち込んでいく。
カタカタとタイプライターの音だけが館内に響く。
そこには誰もいない。
そこからこの遺作展が終わるまでの毎晩美術館へ通ってはタイプライターと向き合っていた。
そして今日がこの遺作展の最終日。
書き終えた時にはもう朝日が差し込もうとしていた。
この書き上げた曲、、“展覧会の絵”は必ず後世に残さなければいけない。
無名の音楽家が書いた曲がそうそう人気が出るわけじゃないのは嫌と言うほどわかる。
だから俺は一つトリック残すことにした。
星導が月光に反応する絵の具を使うように俺は煙草の葉を使う。
星導に会いにいくことにしたのだ。
無名の音楽家でもこれならきっと曲の注目度が上がる。
“作曲家突如美術館で自殺をする!最後に書き上げた曲の真相とは?”
いかにも新聞紙が好きそうな表題じゃないか?
この曲はまだ完成していない。
俺のタヒによって話題性が生まれることで初めて完成する。
瓶に詰めた煙草の葉を手に出す。
勢いよく飲み込もうとした瞬間思いとどまる。
頭に星導の顔がよぎった。
よぎったなら尚更早くタヒねばいいだけの話。
そう思うのに手は動かない。
俺は手に出した煙草の葉を床に撒き散らして瓶を思い切り床へと叩きつけた。
瓶の割れる音がする。
へたり込んでしまう俺。
「 どこまでも、、惨めだな、、 」
なぁ星導くんよ。
君は何を思ってこの絵を描いたんだ?
何を思って俺を好きになってくれたんだ?
知らない君が怖いんだ。
いろんな絵を見れば見るほど知らない君が見えてきて怖いんだ。
だから君のこともっと知ろうと思う。
今はただ、生きる理由なんかそれだけで十分だろ?
へたり込んだまま動かない惨めな俺だけどさ。
でも知ろうと思う。
全部。君の隅から隅まで。
全部わかった時やっとこの50年が報われる気がするんだ。
なぁそうだろう?
もうただの風景画に戻ってしまった絵に問いかける。
眩しいほど輝く朝日が差し込んだ美術館に静寂だけが響き渡っていた。
⁇⁇side
{ 皆様先程演奏されましたピアノ協奏曲はいかがでしたでしょうか?誰もが一度は聞いたことがあるあの旋律がとても素敵でしたね! }
{ クラシック初心者向けのコンサートということで今回特別に司会がいる!ということで普段と違う構成でクラシック玄人様も新鮮な感覚だと思います。 }
{ さて、感想を言うのも程々にしまして本日最後の曲へと参りたいと思います。 }
{ 本日最後の曲はRou Koyanagi作曲の“展覧会の絵”をお送りいたします }
{ この曲はロウさんのパートナーであったとされる皆様もちろんご存知画家の星導ショウの49回目の遺作展そのものを音楽に落とし込んだとされるクラシックを代表する曲となっています! }
{ この曲は何より絵と絵を繋げるプロムナードと呼ばれる旋律がとても有名ですよね。 }
{ それではここで〇〇フィルオーケストラを統率するコンサートマスターのショウさんからお話を伺いたいと思います!この曲について何かありますか? }
『 えー、めちゃ雑に話をふられました。コンサートマスターのショウです。 』
『 実はこの曲自体かなり謎に包まれているのをご存知の方は少ないかな、と思います。 』
『 ロウさんは毎年星導ショウの遺作展に行っていたとされますが五十年間も美術館に通った割には当時撮ったとされる写真は50歳超えとは思えない若々しさですし、、 』
『 そもそもこんな大曲を1週間で、それも手書きで終えるとか何か機械が、、それこそパソコンとかタイプライターとか使わないとありえないんですけどこの時代ではがくふにうちこむよう楽譜に打ちこめるタイプライターはないと言われてますし、、 』
『 画家の星導さんの方も謎に包まれていますよね。 』
『 代表作の“最愛”は昼間はただの風景画ですが月光を浴びることでロウさんが浮かび上がってくる…と言うことがつい先日発見されましたよね。その月光に反応する絵の具を星導さんの生きてた時代に作る技術はなかったとされていますし、、 』
『 彼らはそもそも人間だったのでしょうかね。 』
{ 実に興味深い2人ですよね。 }
『 えぇ、星導さんの方は確実に事故でなくなっていますがロウさんの方はこの展覧会の絵を書き上げた直後姿を消しただけなのでもしかすると、、今日この観客席に座っていたりするかもしれませんね、笑 』
{ 作曲家本人に聞いてもらえる可能性のある曲ってなんだかロマンを感じますね!それではそんな不思議に包まれた“展覧会の絵”をお送りいたします。指揮は〜〜 }
終演後。観客たちは笑顔で出口へ向かう。
俺はこの時間が好きだ。
俺たちの演奏でこんなに笑顔になってもらえたと肌で実感できるから。
観客を見送っている時、三人組とすれ違う。
すれ違った瞬間、周りの時間が突然スローモーションのように感じる。
眩しくなるような蛍光オレンジと水色の髪の毛の身長も高くガタイのいい高校生ぐらいの少年が肌が真っ白で少し茶色がかった髪を揺らす男子大学生ぐらいの手を握っていた。
その後ろを1人の男性が歩く。
なぜかその男性から俺は目が離せない。
やれやれ、とでもいいたそうな顔で微笑む霞んだ青紫の髪を持つその人。
手に握られたパンフレットにはびっしりと今日の曲の感想文かなにかが書いてある。
『 あっ、、あの!! 』
思わず話しかけてしまった。
青紫の人と目が合う。
「 な、、んですか、? 」
驚きながらも真摯に返事をしてくれたその人。
『 今日、来てくれてありがとうございました!!また来てください!! 』
そうお礼を伝えると彼はすっごく嬉しそうな顔をして答える。
「 えぇ、勿論。 」
[ ロウくんなにしてんのー? ]
男子大学生に呼ばれたのか軽くお辞儀をして去っていく。
彼の背中が徐々に遠ざかる。
心なしか満たされた気持ちになった。
まるで生まれてきて良かったと思えるほど。
何故だか全くわからないし心当たりもないがどうしてか『忘れられてなくてよかった』と思った。
今日初めて会った相手なのに。
控え室に向けて足を進める。
月光がロビーに差し込む。
1人になったロビー。
静寂に包まれるロビー。
そんなロビーで1人何を思うのだろうか。
終。ーーー
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いかがでしたでしょうか??
個人的にはかなりお気に入りの話です!
長ったらしくわかりにくい文で申し訳ないです👉👈
ちなみ勿忘草の花言葉は【私を忘れないで】らしいです。
このお話は雑談の方にまた何か書くかも、、?です。
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良ければ次回作も見ていただけたらとてもとても嬉しいです🙌
最後に明言していない出てきたライバーをまとめておきます。
[笑顔の作り手]
(漫才師)
↪︎ 緋八マナ
[ヒロシマ1]
(にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow!広島公演)
↪︎ ジョー・力一
セラフ・ダズルガーデン
[ヒロシマ2]
(上記と同じく)
↪︎ 壱百満天原サロメ
周央サンゴ
栞葉るり
[監獄]
(cellmates)
↪︎ 笹木咲
椎名唯華
月ノ美兎
剣持刀也
葛葉
それではまた次回作で。
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