テラーノベル
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彼女とはなかなかすぐには会えなかった
意味もなく彼女を下ろした場所を通ったりもした
迎えの連絡が会って嬉々と向かったが全然違う奴がいてがっかりした
俺は割とすでに彼女に捉われて
俺にまた笑ってほしいって
先輩に会う機会が会ってあの場所で降ろした女のことを聞いた
「肩までの金髪ー?あーあの男の娘??
人気あるんやろあの子
あそこが寮なんちゃう?訳ありっぽい子ね」
「昨日も俺送迎したでー?」
「次お前に回すわ..射程範囲広いなお前
でも手出すなよー笑」
手を出すなはバレるなで先輩は何人も口説いたって教えてくれたが俺はそんな気はないけど
彼女だったら良いかもしれないと
むしろ願ったりだった
仕事が終わり帰路に着く
「お前、一緒にいかない??」
無言で首を振る
部屋の奴らに遊ぼうと誘われたけど
どうもその気にならない
寝ようと思っても寝付けぬし彼女を思って良からぬことに耽ってしまう
週が始まり昼間の仕事の方に新しいバイトの子が入り覚えていく
夜になってまた送迎を繰り返す
夜も更けて仕事の間隔が開き出すと終わりの合図だ
仕事を覚えると毎夜同じことの繰り返しで嫌になりそうだったが
お金のため
借金のため..
どこで誰が作ったのか知れぬ借金なのに
何度も考えた
なんで俺がどうして俺が
逃げようと思えば逃げれるよな
今度は範囲を広げて遠くへ逃げれたら
何回も思った
今やればあの頃の子供頃の俺とは違う制裁が待っているのを知っているから
半殺しかも知れないな
最悪命はないかも
みんなわかっているからここにいて働いているんだ
「ふぅ…」
溜め息が漏れる
シートベルトを閉めて缶コーヒーを啜る
俺は連絡が入った次のホテルへ向かった
彼女だ
ずっと会いたかった
ホテルの前で待っていた
今日は泣いてなかった
スライドドアを開けると彼女が乗り込み前列にまた石鹸の良い匂いが立ち込めた
「ありがとう..」
「この間大丈夫だった?」
「うん」
「この間と同じ場所でいい?」
「うん、お願いします
..あのう..仕事いっぱい詰まってる?」
「ん?どういうこと?次はまだだけど」
「あっいや..すぐに帰りたくないから遠回りしてほしいなって..」
「いいよー任せて」
「嬉しい」
俺も嬉しいよ
時間の限りゆっくり知ってる道を走らせた
途中止めてコンビニに寄る
「いるものある?」
「一緒に行こうかな」
エンジンを切った
缶を掴んで彼女を車から降ろし
初めて横になんで歩いた
俺とそんなに背は変わらなかった
華奢で顔は小さいのに..不思議な感覚だったでも近くで見れたことにまた俺は彼女に惚れていることを自覚した
「好きなもの買って良いよ」
「え、ううん。ないよ」
「なんでーほんとにないの?お酒でもいいよ
俺は何しようかな」
「うーん、いいよ」
「俺が買ってあげたい」
「嬉しい..」
選んでる顔を横から見つめる
可愛いな..
「ねぇ..まだ時間ある?」
見つめてたのがバレそうで慌てて顔を逸らした
「まだいいよ!次の連絡ないから..もしかしたら君で最後の送迎かも..」
1am
本音を言うと俺もまだ一緒にいたいから
「よかったらうちに来ませんか?」
コメント
7件
雰囲気最高です✨ 続きまた楽しみにしています💕