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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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【2日、蓬は部屋にいましたが、同室の人はいないようです。】

「伊作兄様のように、同室の方はいないのですね。」

「ギャウッギャウッ」

(蓬の声に答えるようにして蒼白は鳴いた。)

「そうですね。あなたがいました😊」

「蒼白。あなたは、ここで留守番しててもらえますか?兄様のところへ行ってくるので。」

「キャウッ!」

「ありがとう。」


コンコンコン(ドアを叩く音)

「伊作兄様。蓬です。」

ガラガラッ(ドアが開く音)

「久しぶり、蓬!」

「はい。お久しゅうございます兄様。お元気そうで何よりです!」

「蓬もね!さぁ。せっかく来てくれたんだから入って入って!」

「で。今日はどんな要件で来たの?」

『流石、兄様ですね。何かの要件で来たのかもお分かりにになるなんて。』

「実は、くノ一の私でも委員会に参加したいと思いまして。無論のこと学園長先生には、許可はもらっております。」

「それで、僕に?」

「はい。6年生の皆さんとは留三郎さんとしか顔合わせしていませんので、兄様から言っていただけるとありがたいのでございます。」

「分かった。6年生と5年生の委員長にも私の妹を見学させてほしいと言っておくよ!」

「本当ですか?ありがとうございます!」

ガラガラッ

「伊作!晩メシ食いに行くぞ!って、蓬じゃねーか!」

(少し、びっくりしたように留三郎は言った。)

「お久しゅうございます留三郎さん!」

「忍術学園に編入して来たことは知ってたが、お前…どうしてココに?」

「あぁ留三郎。理由を説明するよ。」

「実は、〜〜〜なんだ。」

「そうか、伊作の妹だろ!大歓迎だぞ!」

「ありがとうございます!もうそろそろ、私は部屋へ帰ります。」

「じゃあな!」

「……」

(伊作はなぜか黙っていた。)


【部屋に帰ると蒼白を撫でながら独り言を言っていました。】

「蒼白。私は兄様のことが羨ましいのです。」

「ギャウ?」

「なぜって?兄様は、同室の方が居ると、とても楽しそうなのです。」


つづく

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53

コメント

2

ユーザー

私もできれば、蓬ちゃんとせなちゃんを同室にしたい!

ユーザー

確かに楽しそう( ・ω・)フムフム

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