土曜日。
jpは昼過ぎに事務所に到着した。
「お待たせー」
「あれ?ttさんは?」
出迎えたurが尋ねる。
「仕事。昨日もうちに来るはずだったんだけど、急遽仕事になったからって自分んちに戻ったみたい」
「土曜勤務とかあるんだな」
「わかんないけど大手だしね、忙しいのは仕方ないよ。 でも寂しい。やる気出ない」
リビングに入るなり床に転がるjp。
スマホを開くがttからの新しい通知はなかった。
〈終わった、今から行くわ〉21:51
『おつかれさまー!待ってる(๑˃̵ᴗ˂̵)♡』21:51
〈すまん 明日も仕事やって 家戻るわ〉22:34
『😭😭 りょうかい!気をつけてね!明日の夜は来れそう?』22:49
『家着いた?今日もお疲れ様!明日も仕事がんばってね!』23:27
『おやすみtt♡』23:27
『おはよう!先にyaくん家行っとくから、来れそうなら来てね!疲れてたら俺ん家で待ってて!』10:24
『愛してるよー!♡』10:25
…
「ttさんも頑張ってるんですから。僕たちでできるとこまでやりましょ」
声をかけるnoに気の抜けた返事をしたjpは重い腰をあげる。
思い出したように、urを見た。
「あ、urりん。前お願いしてたあれ、今日持って帰るから。 まかせちゃってごめんね」
「あ!ほんまや!そういえば来週かー!了解!」
「邪魔しないよう、僕たちは別の機会にですね」
urがjpに親指を立て、noが微笑んだ時、yaがリビングに降りてきた。
「やっぱだめだわ、ちょっと出てくる」
「どこに?」
「サーバーのユニットがおかしいんだよ。修理できそうだからパーツ見に行って来る」
「俺も行く」
jpが手を挙げた。
「いいよ、お前は作業しろって」
「ttが仕事でいないんだよ。やる気出ないから外出たい」
「お前それでも代表かよ、、、」
「なら僕らも出ません?せっかくだしみんなで息抜きしましょ」
noの提案に、4人は揃って家を出た。
…
〈明日も仕事になった〉13:18
窓のないコンクリートの壁に覆われた一室。
ドアに寄りかかり黄色のスマホをいじるユウ。
ふぅ、と一息つくと視線を下に向けた。
「んー!ん!んぉ!」
そこには、口を塞がれ手脚を縛られたttが床に転がっていた。
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