テラーノベル
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遠い昔、あるところに一人の少年がいました。
その少年の隣には、
いつまでも美しい少女がいました。
だからこそ、その少年はたくさんの人々から、
忌み嫌われ孤立することに、
なってしまいました。
何故ならそのいつまでも美しい少女は、
その少年を慕う吸血鬼だったからです。
このお話は、
孤独な少女を異端だと知らぬ少年が絆を深め
吸血鬼である彼女を虜にしていく、
そんな物語なのです。
きっかけは、とても些細なことだった。
魔物が産まれ、活性化したこのような世界では
冒険者そして探検家という職業が産まれていく
そんな世界で産まれた彼も、
冒険や探検といった、ものに憧れていった。
そして彼が16才になったその頃
彼は、森のなかにいた。
「ふぅ、依頼完了かな、さて今回の魔物は
珍しく強かったからな、きっと
今回の報酬は、良くなると思うが。」
肌が緑に染まり腐臭を撒き続ける死体を、
片付け帰路にもどる。
「急いで、戻らないと夜になってしまう、
ここら一体には、成り果て、そして、妖怪、が
出てくるという噂がある。」
彼は、幼少期から聞かされていたある話を、
思い出す。
「夜になったら外出るな、
腹を満たさぬ妖怪が、人の子、
鬼の子連れていく
こんな迷信あるわけないのにな、
昔はよく脅かされたものだ。」
昔の自分の姿を、思い出し苦笑する。
「さて、昔の思い出に、フケるのもいいが、
今日は、俺の仲間がランクアップの祝いをして
くれるらしいからな急いで帰ろう。」
ザッ、ザッ、ザッ
土を踏みしめ早足で仲間の作ったパーティー
会場へ向かう。
その時だった・・・
カタカタカタ
「森が揺れてる?」
彼の額から汗がどっと噴き出す、
「これは…まさか転生獣覚醒の前触れか?」
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