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あの道を進む「私」はいつからあの道を進むようになったんだろう。
◆
「おかーさん、あたし、ピアノ習いたい!」
「あらあら、どうしたの?こんな急に。」
「おかーさんのピアノ聞いてたらおとも弾きたくなったの」
「じゃあ、本当に習う?」
「うん!頑張る!」
そんな言葉から始まった、私の道であった。
◆
私の名前は朋国乙音。ピアノを習っている、小学四年生。まあ、みんなよりちょっとピアノが弾けるどこにでもいるような普通の小学生だ。でもそんなピアノをいつもみんなは
「おとちゃん、ピアノすごい〜!!」
と褒めてくるのである。なぜあんなに褒めてくるのか。不思議なくらいだ。みんなよりちょっとピアノが弾けるくらいなのに。
でも、そんなことが私の自信でもあった。
「おとちゃん、次の発表会なに弾く?」
私は目を輝かせた。なぜなら、発表会は毎年とても楽しくしているからだ。
「じゃあーー」