コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大学の生活はまあまあ楽しかった。術師と大学生の両立にも慣れてきた。今はお昼を取りながらゼロとヒロにLINEしている。
【どうだ?大学生生活は】
【楽しいよ。ただ、張り合える奴がいない】
【セリも一位なの?】
【うん】
【凄いね!】
【ありがとう】
【だから言ったろ?こっちにこればよかったんだ】
【うーん、そうね】
今日は図書室で勉強でもしようかな。
「わあっ」
鈍臭そうな男が手元から資料を零している。丁度通ろうとしていた所だ。
「はあ。しゃーない」
私はオタオタしている男に手を貸す。
「はい。これで全部」
「あ、ありがとうございます」
「いーえ」
よし、勉強するか。
一通り終わり次の講義に向かう。
「ほら!あれ!法学部のマドンナ!!」
「綺麗だなー」
「お近づきになりてー」
「しかも今んとこ首席!」
「はー、完璧かよ」
「美しいなあ」
最初、こそこそ話されていることに気付いた。悪口か面倒だなって思っていたが、耳を呪力で強化してみれば大した内容じゃ無かったので放っといている。講義が始まるまで時間あるな。
【バイトしてるのか?】
【してるよ】
【え!どんな?】
はは。馬鹿正直に、呪術師やってますなんて言えねー。
【家庭教師】
【へえ】
そんな話をしているとあっという間に講義が始まり、終わった。内容は簡単なもので特にこれと言って印象に残るものはない。てきとーにレポート書くか。