チームスクーデリアに加入したメジロフレイム。
日々トレーニングを重ねていた
そんなある日
「デビュー戦が決まった?」
「そう、いよいよメジロフレイムの長い道が始まるよ」
「あの長旅のやつの名言かよ」
「まぁね」
「フレイム、デビュー戦決まったんだって?!」
「ローマさん、決まりました」
「いよいよ三冠の道が始まる!私楽しみ!!」
「期待に答えられるよう頑張ります!」
「デビュー戦決まったそうですねフレイム」
「噂を知るの早いなアルダンは」
「ふふふ」
「でも、初戦はマイルか、中距離とか長距離とかのレースとか無いんかな」
「初戦ですのでそこまであまりないのかと」
すると
「アルダンさん、隣いいですか?」
「いいですよヤエノさん」
ヤエノムテキ
チヨノオーとアルダンの同級生、共に切磋琢磨し合う仲。自分に威厳があり、「金剛八重垣流」という
「君は…?」
「メジロフレイム、アルダンが世話になってる」
「フレイムさん初めまして、ヤエノムテキです!」
『以外と威厳がある瞳だな』
「何の話をしていたの?」
「フレイムがデビュー戦決まったそうですよ」
「デビュー戦か、楽しみですね!」
「まぁマイルだけどな」
「目標みたいなのはありますか?」
「目標?それはもう決まってる」
「それはなんでしょうか?」
「三冠?!」
「そうさ、メジロは三冠をとったウマ娘はまだいない、だからやってやろうと思ってな」
「三冠はラモーヌさんがとっているのでは?」
「ラモーヌはトリプルティアラだ。クラウンを取りに行く」
「…すごいです、デビュー前から高い目標がある」
「フレイムは闘争心が高く、諦めないところが好きなんです」
「…す…」
「す?」
「好き…なんですか?」
ヤエノは動揺していた。告白と勘違いしているのか?
「なんで急に動揺してんだ?」
「ヤエノさんはあまりこの事は経験ではないので…笑」
「告白してる訳じゃないよ!諦めない気持ちが好きなんだよ!」
「はぁああ!!!」
ダメだ、ついてけね…
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
フレイムはトレーニングを行っていた。
その走りを見ていた三井とローマは見ていた
「懐かしいな」
「ふふ、そうですね」
「あの時の俺はレースを離れてトレーナーになってローマの専属になったもんな」
「その時は三冠目指してたもんね」
「まさかなるとは思わなかったなぁ」
三井とローマの原点とも言ってもいいだろう
2人の戦いはここで始まったレースでもある
「はぁ、はぁ、はぁ、トレーナー!」
「走りに問題はないけど、走る姿勢にブレがあるから直していこう」
「体のブレか」
「トレーナーさん、終わりました!」
「おう、1回休んでまた走ろう」
「「「はい!」」」
「フレイムさんは、ローマさんのこと憧れてます?」
「もちろん、そして俺はメジロ家にふさわしい結果を残したいんだ!」
「すごい!」
「まぁ、マックも同じメジロだし、恥ねぇようにしてるからな、負けてられね!」
「マック?」
「メジロマックイーン、天春2回を制して長距離の得意な子。スイーツになると目が変わるけどな」
「マックイーンさんスイーツ好きなんですね!」
「マックのやつ、人前だと名誉みたいな態度とるからな、おかしな人だよ」
「よし、再開するぞ!」
「「「はい!!」」」
2週間後
デビュー戦当日
「いよいよ本番、気を抜くなよ!」
「分かりました、全力を出し切ります!」
「………..」
「フレイム!」
「マック?!それと…」
「不審者ウマ娘じゃないよ!トウカイテイオーだぞ!」
「それは知ってる、何度も言ってるだろ、子供だな!」
「ボクはまだ子供じゃないもん!」
「冗談」
「いよいよデビューですね!」
「気は抜けられない、必ずラモーヌを超える!」
「それは勝った後で言うのでは?」
「なんだっていいだろ!俺もう行くわ」
「フレイム!」
「何?」
「…頑張って!」
「…..あぁ!」
「いよいよ始まる新馬戦!果たしてクラシックを目指す原石は現れるのか?!」
フレイムは1番人気で出走する
「ふぅぅぅぅぅ!」
「ゲートイン完了、出走準備整いました!」
ガシャコン!
「スタート!各ウマ娘揃って綺麗なスタートを切りました!」
「始まったね!」
「あぁ、頑張れよフレイム!」
「あれ?ローマ!」
「テイオー、マックイーン!」
「教え子が走っていますね」
「気になるんだよねぇ!」
「さぁストレートが終わりコーナーに入って行きます!」
「さてと!」
「おおっと?!メジロフレイムが大外から差して来た!」
「よし、外はいない!俺のスタミナなら行ける!」
「メジロフレイムがトップを捉えた!残り400m!」
「これって!」
「デビューのローマと同じ差し方!!」
フレイムの外差しはローマと似ていた!後継者が来たのか?!
「メジロフレイム!独走状態に入った!完全に入った!後ろとの差を広げる!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「メジロフレイム!余裕のゴールイン!!勝ったのはメジロフレイム!!メジロフレイムです!名門メジロの原石ここに誕生すで!!!!」
ワァァァァァァァァァ
「お疲れ様フレイム!」
「いい走りだったぞ!」
「ありがとうございます!期待に答えられてよかったです!」
「フレイム!おめでとう!」
「ありがとう!」
「メジロが大差でゴールインしたの初めてですわ!」
「これだけのスタミナはマックの遺伝だ、大外から行けた!」
メジロフレイムが大差で勝利した噂は一気に広がっていた
「ふふふ、フレイムの走る姿、かっこいい!」
アルダンは思わず微笑んでしまった
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