テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
視点 岩崎 美優
場所 家
4章 問いかけ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
母は声を荒らげた。目には切実で一途な光が
宿っていた。
「私達がどれだけ”導かれてきた”かも知らずに
外側からの正しさを押し付けて来ないでッ!」
「これは”使命”なの、!”正義”なの!美優の為
でも、私達の未来の為でもあるの!!」
父はそんな母を見て言った。
「お前の言う、使命、正義は犯罪なのか..、?」
「…違うだろ、?..はぁもういい寝る」
母は食いついた。
「ふざけるな!これは犯罪じゃない”!!」
父は立ち止まらず寝室へ向かった。母は言う。
「美優…私間違って無いわよね、貴方は私の」
「味方よね、?」
立ったまま私の方に振り向いて顔を観察し、
両手を胸に添える。まるで
自分に言い聞かせるように言った。
視点 葉月 葵
場所 学校
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学校に行き、1人静かに座る。
その時、岩崎さんが堂々と教室に入って来た。
岩崎さんの顔を見ると顔には隈や痣が
出来ていた、だけど、特に気にしなかった。
岩崎さんは私に気づき私の顔を見て、目線を
机に落とした。すると岩崎さんは言う。
「ドリル..見つかったの、」
ただ表情を変えずに声のトーンは少し低く
なっていた。
特別仲良いわけでも特別仲悪い訳でもない。
私も岩崎さんもただ孤立してるだけ。
でも岩崎さんから話しかけて来るのはとても
珍しい事では無かった。
「….見つかったよ。」
なんて答えていいか分からず少し考えてから
言った。
そこから喋る事無く、岩崎さんは自分の席に
向かって行った。
視点 島 優太
場所 学校
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┄┄┄┄┈┈┈┈┈┈┈
教室に入ると、
岩崎さんと葉月さんが喋っていた。
とても不思議に思い、葉月さんに近寄り聞いた
「何話してたの?ドリルの事なんか言われた?」
心当たりのある、ドリルの話題を出した。
葉月さんは顔色変えず口を開いた。
「あー…うん、ドリル見つかったの?だってさ」
それを聞き、また質問する。
「嫌な事言われなかった?大丈夫?」
「大丈夫。」
即答され内心、面倒臭いと思っているのか、と考えながら「良かった」とだけ返事をして
さっさと課題を提出しに行った。
課題を提出する時岩崎さんに出会った。
岩崎さんは俺に聞こえるか聞こえないかの
ギリギリで何か呟いていた。
何一つ聞き取れなかった。顔色を伺うと、
何となく疲れているのだと思う。
すると俺に気付いたのか、話しかけてくる
「何?こっち見ないでよ。」
葉月さんのランドセルに暴言を書いた張本人
そんな人に「こっちを見ないでよ。」と言われたくなかった。見られるような事をしたのだから
そんな事を言えるはず無く。
「あッ…..うん、ごめん。 」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈