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傷だらけの手で、私達は

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傷だらけの手で、私達は

2 - 傷だらけの手で、私達は 4話

♥

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2025年02月23日

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神山高校 屋上


💜_瑞希と連絡がとれない……ですか


🥞……はい


文化祭の日に……その……ちょっと、話をしたんですけど……それ以来……


💜……なるほど……


🥞でも……白石さんとは連絡とれてるなら、やっぱり、私と話したくないってことですし_


……こうやって走り回ってるのも、きっと瑞希は、望んでないんだろうな


💜……


🥞だけど、このままじゃ……駄目な気がするんです


💜……駄目、というと


🥞このままだと、瑞希が……


どこからも、いなくなっちゃうような……そんな気がするから


だから_話したいんです


💜……なるほど


難しいですね


僕には、東雲さんの背中を押すことも、引き止めることもすべきではないように思えます


だからこれは……ただの、僕自身の話です


🥞え……


💜……僕には、少し似た経験がありまして


もうこれまでだと_離れようとした相手から、強引に壁を突破されたことが


それを迷惑だと思ったこともありましたが……結果、僕は今、彼と同じ道を歩めている_


そう考えると、あの強引さは、僕にとって必要なものだったんだと思います


🥞そう、なんですか……


💜はい。当時は、なんて強引なんだろうと思いましたけどね


ただ、これはあくまで僕の話です。東雲さんと瑞希にとっては、また違うのかもしれません


🥞……


💜特に_昔の瑞希であれば『もう構わないでくれ』と、完全に関わりを断とうとするでしょうし


🥞え……瑞希が……?


💜はい


本当は_勝手に話すべきではないと思うのですが


昔の……僕が出会った頃の瑞希は、ずっとひとりでいました


🥞ずっと……ひとりで……?


💜はい。僕と瑞希は、中学時代……こんな風に、学校の屋上で出会いました


かくいう僕も、長らくひとりだったんですけどね。いつも周りとうまくやれなくて……


そして_それは瑞希も、同じようでした


あの頃の瑞希は、今と違って周りを拒絶するような……他を寄せ付けない雰囲気を持っていました


僕らは屋上で出会うたびにぽつぽつと言葉を交わしたのですが_


そこでなんとなく感じたんです


ああ、きっと僕らは似た者同士なのだな、と


_どこにいても心の内で、孤独を抱えているのだな、と


🥞瑞希が……孤独を……


⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡


君も男だったりする感じ?


⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡


🥞(もしも_)


(瑞希が、昔から、ああいう目を向けられてたら……)


(周りからひどい態度をとられて、あんな言葉を投げかけられてたら_)


……どんなに……瑞希は……


💜……


きっと、あの頃の瑞希ならば強引に向かって行っても、どうにもならなかったと思います


ですが……今は、僕からは”わからない”ように見えます


🥞え……


💜瑞希は、皆さんと出会ったことで変わっていった


諦めたように笑うのではなく、屈託なく笑うようになった


そして……瑞希は、僕に言っていたんです


一緒にいたいと思えるような人達を_居場所を見つけられたと


🥞…………!


💜きっと、瑞希は_


皆さんといる未来を、望んでいた


🥞……


⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·


❤️ 少なくとも、瑞希はこんな結末は望んでいなかったはずよ


⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·


🥞…………っ


💜その願いが、もう過去のことなのか、今も続いているのかは、僕にはわかりません


それでも、僕は……


友人として、瑞希が前向きに生きられる未来を願いたいです


だから……東雲さんの勇気と、瑞希への想いを_


そしてなにより、瑞希自身が、まだ願いを手放していないことを……僕は信じたい


🥞あ……


(まだ……終わってないのかな……)


(どこかで、まだ、重なってる部分があるなら……)


(このまま……終わりになんてしたくない_!)


(瑞希と、友達でいたいから_!)





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