恋に溺れる
死ネタ
突然、『海に行こう』と言われてそのままついて行った。
海に着くと彼は靴と靴下を脱ぐ。
『お前も脱げよ。』
そう言われ俺も靴と靴下を脱いだ。
すると彼は俺の服の袖を掴んで海の方へ引っ張る。
足にヒヤリと海の温度が伝わる。
このヒヤリとした感覚は膝まで感じている。
俺は黙って着いていく。
そろそろ、足を止めてくれと。願うばかり。
「……」
『…』
彼は少し立ち止まり俺の袖ではなく手を握った。
握り直すとまたゆっくり足を進める。
もう下半身が全て海に浸かった時俺は彼の手を離した。
「…、」
『やっぱりお前は俺と1つにはなれないんだな。』
そう言って彼は虚しく微笑んだ。
彼はまた足を進める。
俺は黙っていられなくなって彼の後ろに続いた。
『俺達は1つにはなれないんじゃないのか?』
「なれる。」
『…バカ。』
もう胸まで海は浸かっている。
あと少し歩けば崖がありそこに落ちればこの世とおさらばだ。
『俺を選んでくれてありがとう。俺と相棒になってくれてありがとう。最後のお願い聞いてくれるか?』
「あぁ。」
『来世では俺と結婚してください。』
「もちろん。ずっと一緒だ。」
『せーので逝こう。』
「あぁ。」
『逝くまで離すなよ。』
「離さない。絶対に。」
『じゃあ行くぞ。』
『せーの』
最後に彼の唇にキスを落として離さないように強く握って意識が離れるのを待っていた。
END
来世ver.も書く予定なので是非🙌🏻
おつたに
コメント
3件
めちゃくちゃよすぎる…!!! 〇ネタって悲しい感じあるけどこういうのあんま見た事ないからすっごく新鮮でいいな!w
(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコスコスコ