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、 、 、 カンカンカンカンカン
暑い夏の日 、 君は
生きたいという本能の儘に
踏切へ飛び出した 。
君が大好きだ 。 ずっと前から 。
でも君は私だけを 見てくれない 。
ねえ 、 如何したら 私だけを見てくれる?
9月のスタートを告げるチャイム 。
私は朝早く教室に向かい 、友達と机に落書きを始めた 。 そして 、 最後に花瓶を机の上に置いた 。
その数分後 、 机の持ち主が教室に来た 。
その子はいつも通り元気な声で笑顔で
「 おはよう ! 」
そう言ってきた 。 そしてその子は机を見て 絶望したような顔をした 。
ああ 。 可哀想に 。 でも 、
君が悪いんだよ 。
私だけを見ていてよ 。
そう 、 君が悪いんだ 。 私は 絶望してる 「 レイ 」に近付き 、 抱きしめ 、
「 大丈夫 。 私が居るよ 」
そう笑顔で言った 。
レイは 私を抱き返し 、 子供のように泣いたんだ 。
「 〜〜〜〜 笑 」 「 〜〜〜〜!! 」
次の日から いじめ は悪化していった 。
私が机に落書きをした後の数ヶ月 、レイは
私と居ることが増えた 。
そうだよ 。 最初から私だけを見ていたら
こんなことにはならなかったのに 。
君には私が居なきゃ 、 居場所なんてないでしょう 。
そして私は 、 また レイへ いじめをするんだ 。
、 、 、 カンカンカンカンカンカン!
「 ねえ 、 レイは私のナニ ? 」
君は にこりと 笑って 、 踏切へ飛びだした 。
そして 嫌がらせ のように 、
「 君は友達 」
そう言った 。
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
ギキィ ーーーーー ッ !
その数秒後 、 私の親友は目の前で 肉の破片になって 死んだ 。
私は絶望に堕ちた 。
嘘だ 。 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
嘘だ !!!
すると目の前に レイとおそろいで 付けていたキーホルダーが 落ちていた 。その時
ああ 、 レイを殺してしまった 。
そう実感したのだった 。
ねえ 、 レイ 。
私は数年間 、 君に取り憑かれているようだよ 。
色白で綺麗な君は 、 夏の日に
私が殺してしまった 。
レイ 、 お願い 。 私を許して 。
本当は私が 、
君が居なきゃ 居場所なんてなかった 。
私側 / end