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また……
また言われた
『いつものトントン』
どういう意味なんだ?
俺はみんなの視線をか感じた
少しビクビクしているというか
朝のシャオロンの様子もそうだったが
怯えてないか……?
tn「なんや?
…いつものトントンなんやってどういう意味?」
zm「そのままや
昨日のトントンはじゃあ、なんやったん?」
昨日?
昨日は普通にグルッペンと朝から書類して……
それから
…それから?
tn「待てッ…
今日は何月何日や?」
zm「今日は」
zm「4月3日や」
4月…3日?
待て……
昨日は建国記念日で、町で祭りやってたんじゃなかったんか?
え……?
どう言うことや?
gr「トン氏……
もしかして、覚えていないのか?」
tn「何を?」
gr「昨日、遠い国だが、ひとつの国が滅亡したんだゾ」
tn「滅亡……?」
なんの話や?
やっぱり、1日の記憶がとんでるってことか?
でも……
tn「ッ……(ズキズキ)」
また頭痛や
いつもより痛いし
なんかぐわんぐわんしてるっていうか…
しんどッ
gr「じゃぁ、昨日の記憶はないっていうことなのか?」
tn「そう…みたいだなッ」
gr「そうか……」
みんなはシーンと黙っているようだ
やはり、昨日の俺は何か違うんやったんか?
頭痛が痛すぎて頭バグったんかな?
gr「そうか……まぁいい
会議はこれにて終了する。スパイが死んだこともふまえて少し警戒するように。
エミさんとトントンは残ってくれ。解散ッ!」
グルッペンはそう指示を出した
みんなは各々解散していき、総統室には俺と、グルッペン、エミさんだけが残った
em「なんでしょうか?」
gr「単刀直入に言うが、少しトントンと共に行動をしてくれないか?」
tn「俺と?」
em「その理由は?」
なんで?
俺は、ジッとグルッペンを見つめた
gr「少しな。心配なことがあって…
トントンの行動に、心当たりがあるというかないというか…」
tn「あるんか?」
em「その心当たりと言うのは、危険なものなんですか?
それだったら、私なんかより、強いゾムさんやロボロさんが適任かと思うんですが……」
gr「まぁまぁ、心当たりが本当なのかも曖昧だからな。こちらで調べておく
エミさんを選んだのは、まぁ、なんとなくだゾ」
em「なんとなく!?
どういう意味ですかッ?」
エミさんは、驚いたようにグルッペンに詰め寄る
確かに、エミさんはなんとなくで解決したがらないからな
gr「いや、一番理解が早いのはエミさんだからな
それに、トン氏の力になれそうだ。みなは、少し幼稚な部分があったりするから」
tn「一番幼稚なのは、グルッペンやろ?」
em「ふッ…確かに
グルッペンさんは甘いもの好きですもんね?」
gr「その話はおいておくんだゾ!
とりあえず、エミさんはよろしく頼んだ。解散ッ!」
最後は無理矢理だったよな…
総統室を出て俺はエミさんと共に食堂へ向かう
朝飯、食えてないしな
昨日からなにも食べてないほど、お腹が空いている
なんでだ?
em「トントンさんは、私なんかでいいんでしょうか?
やっぱり、少し心配です」
エミさんはそう呟く
俺は、朝のことを話してみた
tn「なぁ、エミさん
朝、目が覚めたら、俺の服が血まみれやってんけど…なんか関係あると思う?」
em「血…?
衣服にですか?それはどんな感じでした?」
tn「新鮮とはいえへん。
あんまよく覚えてへんけど、付着して、ずいぶん時間がたってたように見えた」
そんな感じやった気がする
脱いだときも、手とかに着かへんかったし
たぶん…そうやと思う
部屋にも違和感数ヶ所あったし…
em「部屋を先に拝見してもいいですか?
気になるので…トントンさんは先に食堂に向かってください」
tn「いや…俺も行くわ
自分のことやしな。エミさんに全部投げるつもりはないで」
em「…わかりました
一緒に来ましょう」