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家出した私と余命一年の君。
君と居れば私は幸せだった。
辛い事があっても君と居たら幸せだった。
そんな彼は私の生きる理由。
逝きたい私と生きたい君のお話。
第一章 「私の残酷な日々」
目の前にある目覚まし時計がピピピっと音を立てて鳴り出した、私は布団の中でモゾモゾしながら手を伸ばし、目覚ましをきった、今日も学校、毎日同じことばっか、何も楽しくない、虐められてもないし何かあるわけでもない、でも何か辛くて逝きたくなるんだ。
そんなことを思いながら私は学校に行く準備をする、寝起きに制服を着てリボンを結ぶのは時間がかかる、こんなとき私はお母さんに頼んでしまう。
「お母さん、結んで」
お母さんは、はあ、と呆れながら私の目の前に来る。
「自分で出来るようにしなさいよ」
お母さんは私の愚痴を言いながら結ぶ、そして私のリボンの上をポンと叩きお母さんは元に居た場所に戻った、ありがたいけどグチグチ言うのは辞めてほしい。
私はそう思いながらご飯を食べた、納豆と醤油を混ぜ合わせご飯の上にのせた、私は納豆が大好きだ、まわりのみんなは納豆嫌いな人が多いがなぜだろう、まあ人の好みはそれぞれだが、私は食べ終わったあと、食器がキュキュっと音を立てるまでよく洗い、水分を拭き取って食器棚にしまった。
そして荷物を背負って靴を履き、扉を開けた、外には草がたくさん生えており邪魔だった。
歩く場所にはもちろん良いものはなく、草だらけで公園は滑り台だけ、楽しくない道だ。
『こんな人生の何処が楽しいのだろうか』