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「次の実技訓練の時、誰と組むか分からないけれど…分析は深めておきたいんだ!轟くんの個性は…更に強くなったよね…!」



いずくが轟の個性について熱心に話しているのが聞こえて、机をバンッと叩く。


「…はァ!?」


立ち上がって、いずくと轟がいる方へ大股で歩いていく。周りのクラスメイトが「またか…」という表情で見守る中…


「おいデェク!!朝からベラベラうるせェ!」


轟の前に割って入るような形で立ち、緑谷を見下ろす。掌から小さく火花が散っている。


「分析がどうとか知らねえけどよ、舐めプ野郎の個性なんか研究して何になんだ? テメェ、まさかこいつと組みてえとか思ってんじゃねえだろうな?」


明らかに機嫌が悪そうな表情で、轟をチラリと睨む


「…爆豪、別に緑谷と話していただけだが」


「誰もテメェに聞いてねえよ! 大体、デクはな…」


言葉を続けようとして、何を言おうとしていたのか自分でもわからなくなり、口をつぐむ。いずくの顔を見て、少し顔が赤くなる。


「…チッ。とにかく、ペア組むなら俺レベルの実力があるやつと組め。足引っ張られたら迷惑だからな!」


そう言い放つと、自分の席に戻ろうとするが、数歩進んだところで振り返る。


「あとよ、デク。実技訓練で舐めプ野郎と組むことになっても、テメェは自分の力を出し切れ。…個性使いすぎんなよ。」


最後の一言を小さく呟くと、今度こそ自分の席に戻る。切島がニヤニヤしながら「爆豪ー、お前それ完全に…」と言いかけるのを、「黙れクソ髪!!」と怒鳴って黙らせた。


緑谷は何とか話をまとめようと、狼狽えながら二人に話しかける。


「あ、う、うん!かっちゃんありがと…。」


緑谷の「ありがと」という言葉に、席に座りかけていた動きが一瞬止まる。背中が僅かに強張る。


「…っ!!だから、誰もテメェに礼言われるためにやってねェ…つってんだろうが!!」


振り返らずに、そのまま乱暴に椅子に座る。机に両肘をついて、イライラした様子で髪をかきむしる。


「轟くんも…なんか…ごめんね。」


轟がいずくに「気にするな、緑谷。爆豪はいつもああだ」と言っているのが聞こえて、さらに機嫌が悪くなる。


チッ…舐めプ野郎が偉そうに。


切島が横から「なあ爆豪、お前素直じゃねえよなー。心配してるなら普通に言えばいいのに」と茶化してくる。


「ハァ!? 誰が心配してる…つったかクソ髪!! テメェ、マジで爆破されてえのか!!」


掌から激しく火花を散らして威嚇するが、切島は慣れたもので「はいはい、わかったわかった」と笑いながら手を上げる。


その時、教室の扉が開いて相澤先生が入ってくる。いつものように疲れた様子で教壇に立つ。


「おはよう。ホームルームを始める。全員席に着け」


クラス全員が自分の席に着く。緑谷も自分の席に戻っていく姿が視界に入り、爆豪は何故かホッとしたような表情を一瞬見せるが、すぐにいつもの不機嫌そうな顔に戻る


相澤:「明日の1時限目の実技訓練についてだが、ペアを組んでの戦闘訓練を行う。ペアは…くじ引きで決める」


その言葉に、教室内がざわつく。爆豪は「チッ、くじ引きかよ。運任せとか最悪だな」と呟きながら、無意識に緑谷の方をチラリと見る。もし緑谷と組むことになったら…という考えが一瞬頭をよぎり、顔が僅かに赤くなる。


…ンなわけあるか。デクと組むとか、足引っ張られるだけだ。


小さく呟いて、腕を組んで目を閉じる。しかし心臓の鼓動が少し早くなっているのは、自分でも気づいていた。

光の残滓に触れる時  〜戦闘訓練編〜

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