頭が痛い、、、
今日は柱合会議だ。
吐き気もするし、体も熱い。
でも行く以外の選択肢なんてなかった。
「ハァッ…ウッ、ハァハァ」
いつもは全く疲れることなく歩ける道も
苦しくてなかなか思うように進めない。
「はぁ、はぁ、着いた…」
もう僕が着いた頃には他の柱は全員揃っていた
「時透が遅ェなんて珍しィな」
と不死川さんが言う。
「ちょっと忙しくてね」
と誤魔化した。
「「お館様のおなりです。」」
ザッッ
お館様:「おはよう皆、今日は熱いね」
煉獄:「お館様に関してもお元気そうで
何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上
げます」
お館様:「ありがとう杏寿郎」
「中は涼しいから皆上がっておいで」
柱:「「「「「「「「御意」」」」」」」」
お館様:「それじゃあ会議を始めようk…」
鎹鴉:「カーーー!!コチョウシノブ!!
チョウヤシキニジュウタイノタイシキンキュウ
ハンソウ!シキュウムカエェ!!」
胡蝶:「申し訳ありません。お館様。
一度蝶屋敷に戻って様子を確認してきても
よろしいでしょうか??」
お館様:「大変だね、すぐ向かってあげて。
他の子供たちで会議を続けようか。」
胡蝶:「ありがとうございます。失礼します」
お館様:「それじゃあ、報告を頼むね。」
不死川:「では、俺の地区の報告をします。
まず先週………」
どうしようどうしよう始まっちゃった
吐きそう…耐えられるかな
でも会議は2.3時間くらいだ。
耐えないと。
僕のせいで会議を抜ける訳にはいかない。
口を抑えている袖は生唾でベタベタに
なっていた。
僕の報告の順番は8番目…いや、
胡蝶さんが居なくなったから7番目か。
耐えないと……
煉獄:「それでは次に俺の地区を!!」
あ…もう不死川さん終わったのか、
話を…聞かなきゃ行けないのに。
嘔吐く時に声を出さないようにすることで
精一杯で、もはや会議どころではなかった。
苦しい…誰か…助けて…
誰かに今すぐ気づいて欲しかったが、
会議が止まればみんなに迷惑がかかる。
耐えるんだ。頑張れ。頑張れ。
しかしその気持ちとは逆に胃の中身は
容赦なく逆流してきて口をいっぱいにさせる。
「ヴゥ…ッエ」
あ…袖に1口分吐いてしまった。
その時。
背中に暖かい手が触れたのを感じた。
振り返ると冨岡が背中を摩ってくれている。
冨岡:「大丈夫か??吐きそうなのか?」
と小声で聞いてきた。
頷こうとしたが、ここで頷くと冨岡さんにも
みんなにも迷惑がかかる。
でももう限界だった。
小さくこくんと頷く。
冨岡:「お館様。少しだけ席を外したいのです
が、よろしいでしょうか?」
悲鳴嶼:「冨岡…会議中に席を外すとは
何故なのか…??」
悲鳴嶼が聞く。
そりゃそうだろう。
お館様:「どうかしたのかな?義勇。」
冨岡:「少し建物内が涼しかったので。
一瞬外に出ても良いでしょうか??」
お館様:「そういうことか。ごめんね。
行ってきていいよ。無理させてごめんね。」
冨岡:「申し訳ありません。
身勝手な行動をお許しください。
時透行くぞ。」
お館様:「あれ?無一郎もかな?
少し寒かったかな。無理しないでね。
他のみんなも、寒かったら外に行ってきて
も大丈夫だからね。私は何も気にしないよ。」
冨岡:「御意。ありがとうございます。」
そして冨岡は無一郎を抱えて外へ出た。
冨岡:「大丈夫か?ここなら誰もいない。
吐いた方が楽になる。」
と言ってくれた。
普段は顔に表情が出ない冨岡だが、
今はとても心配そうな表情になっている。
「ヴゥッッオエエエッエエェェッッハッゲハッゴホッゴホヴッゴホ」
冨岡さんはゆっくり背中を摩ってくれていた。
その頃、屋敷の中では━━━━
宇隨:「なぁ、なんか誰かが吐いてるような
音しねぇか??」
伊黒:「何を言ってるんだ宇隨。
お前の耳が良すぎるだけだ、全くこんなしょう
もない事で会議を中断するなど…」
「ウエエエエエッゲホッヴッゲホッエッハウウウッ」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
不死川:「やっぱ誰か吐いてんじゃねェか?」
甘露寺:「誰だろう??大丈夫かしら…」
宇隨:「お館様、少し様子を伺ってきます。」
お館様:「ありがとう天元。よろしくね。」
どこだ???
耳を澄ませて”音”を聞き取る。
お館様の屋敷の外の丘のところか。
走って見に行く。
「はっ!?!?」
真っ先に目に入ったのは、地面に手を付き
思いっきり吐いてしまっている無一郎の姿と、
その背中をさすってあげている冨岡の姿だった
コメント
3件
大好きです! 投稿頑張ってください\(*⌒0⌒)♪