コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
阿「えっ、……移動ですか⁇」
突然上司に呼ばれて何だと思ったらまさかの
事務所移動らしい。
理由は他の事務所に所属しているJr.で今勢いのあるグループのマネージャーを務めてほしいとか何とか…
「阿部ならいけると思うんだが、…どうかな」
阿「少し、考えてもいいですか?」
「あぁ、そうしてくれ、あと一応今のグループのメンバーにも伝えといてくれ」
阿「はい、わかりました…」
別に無理にとは言わないと言ってもらえたけど
少し考える時間をいただいてその場を後にした
阿「どうしようかな…」
佐「あっ、あべちゃーん!」
阿「わっ、佐久間さん!もう、マネージャーって呼んでくださいよ」
佐「えーっ、堅苦しいからやだ」
阿「もぉ、…あっ、みなさんもう楽屋に着いてますか?」
佐「およ?うん、みんないるよぉ?」
話すなら今しかない…
そう思った俺は足早に楽屋に向かった。
ガチャッ
阿「おはようございます!」
岩「お、おはよう」
ラ「あ、おはよー!」
目「亮平今日も可愛い、おはよ」
深「おーおー、朝からイチャイチャするなよ?笑」
宮「あれ、俺のリップが消えた」
向「だてのこれちゃうか?」
阿「ちょ、一回皆さん話聞いてもらえませんか?」
えー?なになに?って言いながら俺の周りに
集まって話を聞いてくれる
こんなにもいい人達の元を離れるのは心苦しいけど、伝えなきゃ…
阿「あの、俺…事務所移動する事になったんです…」
向「へぇー、事務所移動…事務所移動⁉︎⁇」
深「えっ、それって確定なの⁉︎」
佐「もう会えないって事⁉︎」
渡「まじかよ、」
岩「…いつ?いつ移動するわけ?」
阿「早くて来月には…、」
目「……無理、断ってきてよ」
阿「…目黒さん、」
目「目黒じゃない、蓮がいい…」
俺の手をギュッと握ったまま離そうとしない蓮
その手は少し震えていて、ずっと下を向いてしまっている
阿「……蓮、」
目「…移動って、亮平じゃなきゃ駄目なの?そりゃ、仕事ってのはわかってるし亮平には沢山の可能性があることもわかってる…でもさ、でもっ、…」
「離れたくない」…本当に耳をすまさなければ
聞こえない声で、消え入りそうな声で必死に
伝えてくれる蓮
阿「蓮…そうだよね、」
渡「でも、行くか行かないかは阿部が決めるんだろ、」
宮「…俺たちは行ってほしくないけどね、」
岩「…マネージャーは、いや…阿部はどうするの?、行くのか、行かないのか」
阿「…正直悩んでる、ここで一発挑戦してみるのもアリかなって思う、でも皆んなと離れたくない…それ以上に蓮と離れたくない」
目「っ、亮平‼︎」
阿「でも、上司がなんて言うか…」
すっごく良くしてもらってる上司だからこそ
なかなか断りづらいんだよね…
んー、断って悲しませたくもないしなぁ、
深「そんなの俺たちが言うよ!」
佐「任せて阿部ちゃん‼︎」
向「阿部ちゃんがどっか行かれるくらいやったら上司でも何でも戦ったるやん‼︎」
阿「えっ、ちょ、え?」
岩「よし、行くか」
宮「俺はとりあえず相手の動き止めるね?」
渡「じゃあ俺は扉壊すわ」
ラ「じゃあ僕は超音波出しとくね!」
阿「待って、待って!本当に行く気⁉︎」
目「そりゃ、亮平のことが大事だからね!」
阿「いやっ、待って!違うから⁉︎」
俺1人の力ではやる気に満ち溢れた8人を止める事ができず惜しくも上司のいる部屋の前まで来てしまった。
阿「うぅ”っ、吐きそう…」
目「俺の手のひらに出していいよ?」
阿「それは、遠慮しとくね…?」
岩「よし、じゃあ行くよ?」
佐「おっし!どっからでもかかって来い‼︎」
皆んなが扉をぶち破りそうな勢いで開けようと
した瞬間ガチャッって音がして扉が開いた。
「うわっ、びっくりした…‼︎」
向「おわぁ!危ない!」
佐「うぉぉ⁉︎」
阿「わっ、すっ、すみません‼︎」
「いや、ちょうど阿部くんのことを呼ぼうと思っていたんだよ、…」
阿「えっ、そうなんですか?」
「事務所移動の話なんだけどね、」
目「連れて行かないでください‼︎」
「えっ、?」
目「マネージャーを、…亮平を連れて行かないでください‼︎」
阿「ちょっ、目黒さん、‼︎」
目「目黒じゃない!蓮!…亮平は、俺たちSnowManのマネージャーなんです!絶対亮平じゃなきゃ駄目なんです‼︎」
岩「俺からもお願いします…‼︎」
深「無茶言ってるのは承知ですが、どうかお願いします‼︎」
阿「……皆んな、」
上司に向かって頭を下げ続けてくれるメンバー
なんて優しい人達なんだろうか…
「…阿部くんはいい人達に巡り会えたんだね」
阿「……はい!」
「そんな阿部くんにはこの話もピッタリかもね…ニコッ」
阿「え?」
上司が言うには俺の移動の話は無くなって、
別の新人の子が向かう事になったそうで、
その話を聞いていたメンバーもみんな安堵の
表情をしており上司は皆んな仲良くねって言いながらその場を後にした
佐「ってことは、阿部ちゃん辞めないってこと⁉︎」
向「やったぁ!良かったわぁ!」
深「いい人で良かったぁ…笑」
渡「俺殴り飛ばす所だった…あぶね」
宮「本当気をつけてよ?ニコッ」
岩「そう言う宮ちゃんの方が1番やりそうだったけどな」
ラ「僕超音波要らなかったみたい」
阿「本当どうなる事かと思った…」
目「亮平、…ギュッ」
目に涙をいっぱい溜めながら抱きしめてる蓮
そうだよね、不安にさせちゃったもんね…
阿「蓮、ごめんね不安にさせちゃって…」
目「ううん、もうどこにも行かないなら大丈夫っ、…」
阿「ふふっ、もう何処にも行かないよ…大丈夫だから」
でも、上司の前で下の名前で呼ぶのだけは
やめてねって笑いながら蓮の腕の中を抜けようとするともう一度強く抱きしめられたと思えば
視界が暗くなり、蓮にキスをされたと理解するのにそうそう時間はかからなかった。
阿「んっ、…ふっ、///」
目「ん、…ふはっ、亮平顔真っ赤可愛い」
阿「なっ、⁉︎///」
深「お2人さんいちゃつくの良いけどするんだったら楽屋にしとけよ⁇」
ラ「ここまだ廊下だよ?笑」
阿「忘れてたっ、!」
目「俺は亮平の事独占できるから別に良いんだけどな…」
佐「いや、駄目だからな⁉︎」
向「俺ら一応アイドルやから!」
渡「マネージャーこれからもよろしくな目黒の世話付きで笑」
阿「えぇっ、⁉︎」
岩「これからも阿部がマネージャーで助かったな」
目「亮平、これからもよろしくねニコッ」
阿「…もぉ、…こちらこそですよ」
まだまだ長い付き合いになりそうな予感がする
けど、これからもみんなと一緒に大きく成長
できるように日々励んで行けたら良いな…‼︎
まぁ、あの時上司に刃向かっていった蓮の姿がカッコ良かったなんて口が裂けても教えてあげないんだからね!
end
………………………………………………………