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月夜星下の鳴く頃に

28 - 第28話ログバモス

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2022年09月11日

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すべての人々が神聖ログバモスの王宮へ行くことができた。 しかし、それから間もなく後、人々は神聖ログバモスの王国から去ることができなくなってしまったのだ。(この物語はそのことにも関係している) このような事態に陥ったが、それでもなお人々は幸福だった。 その最大の理由は『私は神の子であり、彼らは神の僕である』という思想に基づく信仰だ。 この宗教によれば、人は産まれた時から天使だったのだ。だから人が生まれるのは自然なことであり、神聖ログバモスは人々を人として扱ってきた。そのため、人々は生まれつき神の子として生まれることを感謝しつつも不満を感じてはいなかった。むしろ、自分たちにそのような力が宿っていたことは喜ばしいことだと思っていたからだ。 こうして人々の価値観や意識などが固定化されていった時、初めて人々は自分たちが他の生物とは根本的に違う存在であると自覚した。そこで今度は天使たちの意識改革が必要となった。だが、その意識改革の機会は訪れなかった。なぜならば、天使たちは皆んな同じ姿であったからだ。 これは非常に深刻な問題だと認識された。なぜなら、彼らにとって自分以外の者は人間以外の動物と同じ存在だったからである。つまり、天使にとって人間は人間ではなかったのである。また、この時すでに堕天していた者も多かったため、その傾向は非常に顕著だった

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