やっとこそ幕開けだ
ほら寄って集って!お手を拝借!
スタートラインに立った今
そう武装と創と造で登場!
(Mrs.GREEN APPLE StaRt より)
어제도 오늘도 내일도 오모리 모토키입니다
(昨日も 今日も 明日も 大森元貴です)
僕は今部屋で曲を作っています。
“ANTENNA”が完成したので、
ネットに投稿しました。
滉斗にはまだ言ってないんだけど、
僕は作った曲をネットに投稿しています。
…なんか下からギターの音がする。
まさか滉斗…?
でも滉斗からギター弾けるなんて
聞いたことないしな…
リビング行ってみよう…
元貴『| ू’-‘)』
滉斗『…』
滉斗がイヤホンで何か聴いてる…
何聴いてるんだろ…
椅子の隣に置いてあるのは…
ギターだ…!
やっぱりさっきのギターの音は
滉斗が弾いていたんだ…!
僕は思い切って滉斗に声をかけることにした。
元貴『滉斗…!』
僕が滉斗に声をかけると、滉斗は
片方のイヤホンを外して言った。
滉斗『ん?』
元貴『何聴いてるの…?』
僕がそう言うと滉斗が笑って言った。
滉斗『ん、聴く?』
元貴『聴く、!』
有線イヤホンだからか強制的に
距離が近くなる。
…恥ずかしい、///
滉斗のスマホから流れたのは、
僕の作った曲“ANTENNA”だった。
元貴『っ…これっ…!』
僕が滉斗に聞くと滉斗は笑って言った。
滉斗『知ってる?この人の曲好きなんだ…』
“その人僕だよ”なんて言える自信がなかった。
滉斗『なんか親近感があるっていうか、
歌詞がしっかりしてて聴いてて
楽しいんだ』
滉斗が笑顔で僕に言った。
僕が作った曲をそんな風に思ってくれてる
人がいるんだなって思って、
すごい幸せな気持ちになった。
元貴『そ…うなんだ…!』
やばい…嬉しすぎる…!
元貴『なんでギター?』
僕がそういうと滉斗が少し照れたように
頬を赤く染めて言った。
滉斗『この人の曲のギターの部分を耳コピして
弾いてるんだ…!///』
元貴『ほんとに…?』
僕がそう言うと滉斗は少し首を傾げて言った。
滉斗『うん…?//』
元貴『聴かせて、』
僕がそう言うと滉斗は僕の頭を撫でて言った。
滉斗『間違えるかもしれない…笑』
元貴『大丈夫、』
滉斗『よっ…』
そう言うと滉斗が足を組んで弾いた。
滉斗のギターの音はどこか優しくて、
力強くて、聴いていて心地の良い音だった。
元貴『…上手いじゃん、』
僕がそう言うと滉斗は笑って言った。
滉斗『そう?ありがと笑』
元貴『…他に知ってる曲ある、?』
僕がそう言うと滉斗が
興味を示したように言った。
滉斗『めっちゃあるよ!』
元貴『…ほんと?』
滉斗『うん!これとか知ってるよ』
そう言って見せてくれたのは、
“我逢人”だった。
元貴『我逢人…』
滉斗『知ってる?』
なんて言えば良いか分からなくて、
滉斗に言った。
滉斗『弾いてみて、』
僕がそう言うと滉斗は笑って答えた。
滉斗『いいよ笑』
滉斗がサビのギターを楽しそうに弾いていた。
僕はそれに合わせて歌を歌った。
滉斗『っ!』
元貴『貴方の優しさで 救われるような
世界で在ってほしいな』
僕が歌い終わると滉斗が目を輝かせて言った。
滉斗『すご!知ってんじゃん笑』
僕は思い切って打ち明けることにした。
滉斗になら、大丈夫だと。
元貴『あのさ…僕作った曲、投稿してるんだ、』
僕がそう言うと滉斗は目を丸くして言った。
滉斗『まじで?!どれ?』
元貴『…それ、』
滉斗『んぇ?』
元貴『それ、僕のアカウント、』
正直、否定されそうで怖かった。
今まで音楽をしていることを打ち明けた人
には必ずこう言われていた。
“音楽なんて就職ないからやめろ”
“才能ないと出来ないよ”
“馬鹿馬鹿しい”
でも、滉斗は違かった。
滉斗『まじで?!嬉しっ…!』
まるでファンのように言う滉斗。
元貴『否定…しないの、?』
滉斗『しないよ!すごいじゃん!』
そう言って滉斗は僕を抱きしめた。
その時、僕の何かが切れた音がして、
目から涙が溢れた。
滉斗『どうした?』
滉斗の優しい声が静かな部屋に響く。
元貴『っ…グスッ…泣』
滉斗『大丈夫、?』
滉斗が僕を抱きしめたまま、
僕の頭を撫でてくれた。
元貴『…ありがと、泣』
僕が小さな声で言うと、
滉斗は笑って言った。
滉斗『全然!新曲できたら聴かせて!』
僕のトラウマをどんどん壊してくれる滉斗。
僕も、滉斗のトラウマを壊すことが
出来ていたらいいな…
コメント
2件
わぴゅ(?)やべぇですマジ最高…