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※tn×emです。
※私がにやにやするための文章をAIに手伝ってもらいながらつくっています。
※某ゲーム実況者様のお名前をお借りしております。
ご本人様にご迷惑のかかりませんようご配慮お願いいたします。
ー第七章 いらないものはゴミ箱へー
引っ越しの日が近づいてくると、トントンは大量の段ボールと共に、エーミールの家へ侵攻を開始した。
tn「……よし、リビングのもんは片付いたな。次はあっちやな」
em「あ、あの、トントンさん。ここは自分でやりますから……」
tn「あかんて。お前の持ち物、全部把握しておきたいんや」
トントンは迷いのない足取りで、エーミールの撮影部屋兼書斎へと足を踏み入れた。
壁一面の本棚と、雑多に積まれた古本を一瞥し、不敵に笑う。
tn「……へぇ。……相変わらず、よぉ溜め込んどるなぁ。要らんもんは全部処分するからな」
em「うぐっ、……善処します……。大切なものばかり、……のはず、ですから……」
エーミールはトントンの横で必死に整理を手伝いながら、「不要」と判断されないよう弁明して回る羽目になった。
作業が中盤に差し掛かった頃_
トントンは本棚の最下段、奥深くに押し込まれた数冊のノートを引き出した。
tn「……ん? これ、何や」
em「あっ、……それは」
トントンがその中から一冊のノートを開く
そこにあったのは、まだ拙い子どもの文字で、
けれどページを突き破らんばかりの筆圧で埋め尽くされた、膨大な知識の羅列だった。
時折、滲んだ文字と血のような跡が、その異常さを際立たせている。
tn「エミさん、これ。いつの頃のや…」
em「…子供の時のです。懐かしいですね、私、捨ててなかったんですね」
エーミールは自嘲気味に笑い、トントンの隣に腰を下ろした。
em「……トントンさん。あの時、病院で……持病があると私が嘘をついたのを覚えていますか」
トントンの身体が一瞬、強張った。
けれど彼は、ただ静かに耳を傾けている。
em「貴方は、それが嘘だとすぐに気づいていましたよね。お付き合いを始めてからも、一度も触れずにいてくれた。……いつか本当のこと言おうと思っていたのですよ。でもね、トントンさんと過ごす毎日が、あまりにも温かくて……自分が何に囚われているかも忘れてしまっていたんです」
エーミールは困ったように笑い、本当の理由を話し始めた。
em「…あの家で生き残るためには、完璧である必要があったんです。そのために私の脳は、いつの間にか一つの機能を不要と判断したようです」
tn「……不調に気づく機能か?」
em「その通りです。あの頃は父の教えがすべてでした。部屋に監視カメラがあることも、毎日厳しいノルマがあることも、それが『普通』だと思っていました。……幸い、私は学ぶこと自体は嫌いではありませんでしたから、それが唯一の救いだったかもしれません」
淡々と語られる言葉の一つひとつに、トントンは拳を握りしめる。
em「大学進学を機に実家を離れたのが、逃げるきっかけになりました。母は普通の家庭の出でしたから、私が逃げようとしているのを分かっていたのでしょう。父が私を探してこないのは、母のおかげか、あるいは私に興味がなくなったのか……。ただ、あの家を逃げ出してもなお、身体に染み付いた呪いは残り続けてしまいました。……あの時は本当に、気を抜いていたんです」
トントンは何も言わず、ただその凄惨な努力の跡を見つめていた。
そして、重い溜息をついた。
tn「……そのまま忘れておけばいいんや」
トントンはノートを閉じ、床に放り投げた。
そして、逃げ場をなくすようにエーミールを強く抱きしめた。
tn「……お前が自分の不調に気づけへんのやったら、俺がお前を見といたる。お前が『助けて』を言えんのなら、俺が先に手を伸ばしたる。……だから、もう、一人で戦わんでええ」
em「トントン、さん……」
tn「ノートも、嘘も、過去も、全部ここに置いていけ。……新居には、俺に甘え腐った思い出だけ持っていくんやぞ」
それは執着であり、同時に救済の抱擁だった。
エーミールはトントンの胸に顔を埋め、ようやく、深く、重い息を吐き出した。