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wrwrd ci×shp
※捏造
わんく
s「…なぁ、ホンマに大丈夫なんかな。」
c「だぁ〜から、平気やって!早よ!」
俺は心配事をポツリと呟けば、彼はお構いなしに自分を急かしてくる。今は深夜、そんな大きな声を出してしまえば近所に迷惑が掛かってしまう。
s「ちょ…っ、声デカいって…!」
c「やべ…、とりま早よ乗れって!」
s「え〜〜…もう…、、一回だけやぞ…。」
そう渋々承諾すれば、俺は彼の乗る自転車のケツに乗った。そして俺は彼の両肩に手を置き、一言声を掛けた。それを合図に、彼は自転車のペダルを漕ぎ始める。
s「ひぇ〜…、、怖ぁ…。」
c「ふぃ〜〜…!!夜風気持ちぃ〜!」
怖気づく俺とは裏腹に、彼は嬉々としてペダルを漕ぎ続ける。一定の速さを保ち、そこら辺の路を進み続ける。
c「ちょっと寄り道しようや、」
s「えぇ〜…まぁええけど…。」
彼はゆっくりとカーブを切れば、そのまま坂を登っていく。電動自転車のお陰か、彼は文句ひとつ漏らさない代わりに
c「やっぱデンチャ便利やな〜…!」
なんて、そんな感心を呟いていた。住んどる場所が田舎やからか、空気も良く虫の鳴き声が聞こえる。時々ガタガタと自転車が揺れれば、俺のケツが少し痛むのを感じる。
s「ぃ゙ってェ…、、尻痛いねんけど…。」
c「んははっwほなちょっと休憩すっかぁ〜。」
そう言って彼は、近場の公園に自転車を停める。そして俺は自転車から降り、近くのベンチに座った。
s「ゔぁー…ケツしぬ…、、」
c「んふふ…wそんな痛いん?」
s「当たり前やろ、本来二人乗り用のヤツちゃうねんから…。」
そんな俺の言葉を聞けば、彼は少し豪快に笑った。そして俺の隣に座れば、空を見上げた。時刻は23時といった所か、辺りは真っ暗で星も何も見えなかった。
c「…なんも見えへんな、」
s「…しゃーない、タイミング悪かったんやろ」
c「んー…、、」
少し名残惜しそうに彼は相槌を打てば、俺の手を優しく握る。俺はそんな彼の手を優しく握り返した。少しして、彼は小さな声を漏らした。それに俺が反応すれば、彼は空を指差した。
c「あそこ、光っとる。」
s「…ほんまや、月灯りか?」
月そのものは見えないものの、大きな雲の後ろで黄色に光るものが見えた。きっと、雲が邪魔をしているんだろう。
c「すっげー…、エモ。」
s「な、エモいな。」
俺はベンチから立ち上がり、少し彼と距離をとって再び空を見上げた。そんな俺を真似するかの様に、俺の隣に立ち空を見上げる。
s「…そろそろ帰るか、」
c「…せやな、帰ろ帰ろ。」
俺が彼に話し掛ければ、彼も俺の言葉に同調する。先程と同様、彼と俺は自転車に跨る。そして俺達は夜風を切りながら、帰路へ着く。その最中、彼が口を開いた。
c「…なぁ、来週また泊まりに来てや。」
s「んー…まぁ、ええけど」
c「…よっしゃ〜、」
そんな他愛もない会話をしていれば、俺達は少し寄り道をしながらも自宅へ戻る。そしてお互い振る話題もなくなり、少し沈黙が走った。すると突然、
c「好きやで、しょっぴ」
そんな事を彼は呟いた。俺は少し間を置いた後、彼に抱き着いて肩に顎を乗せた。そして俺も、彼の耳元で小さく呟く。
s「俺も、好きやで。」
おわり。