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蓮 🖤 『こんな俺気持ち悪い?』
翔太くんは首を大きく横に振っている。大粒の涙が流れている。
翔太💙 『信じていいの?』
蓮 🖤 『うん』
翔太💙 『抱きしめて』
頭を撫でて抱きしめる。少し落ち着いたみたいだが何時間も外にいた翔太くんの体は冷え上がっている。
蓮 🖤 『お風呂入れてくるから待ってて』
翔太💙 『嫌だもう離れたくない』
なんて可愛い事言ってくれるんだ。こんな駄々ならいくらでも聞いてあげられる。
蓮 🖤 『じゃっ、お風呂も一緒に入ろう』
そんなつもりで言ったのではないのだろう。目を丸くして驚いている。
そんな事お構いなしに、翔太くんを抱き上げてお風呂場まで行くと、お湯を張り、待っている間に服を脱がせる。
翔太くんにしては珍しく抵抗してこない。少し物足りない気もする。
蓮 🖤 『で?足どうしたの?』
翔太💙 『ライブで捻った。亮平が気付いて、支えてもらいながら何とか持ち堪えた。』
蓮 🖤 『そう』
阿部ちゃんが甲斐甲斐しくしてたのも、イチャイチャして見えたのも合点がいった。
阿部ちゃんの想いは別として・・・
蓮 🖤 『じゃぁどうぞ』
次は俺の番と言うふうに手を広げて待つ。
顔を赤らめ、不器用に脱がせてくる。
〝屈めよ〟 と言って口を尖らせるのも可愛い♡
俺の下着に手をかけ、躊躇している姿も可愛い♡
蓮 🖤 『このままではお風呂に入れないんですが?笑』
更に顔を赤らめてる・・・可愛い♡
目を瞑って遠慮がちに下着を両手で脱がせる・・・可愛い♡
ふたり裸になり恥ずかしくてモジモジしている・・・可愛い♡
〝可愛い選手権〟があれば間違いなく優勝だ。
まぁ翔太くんを晒し者にはしたくはないので、永遠に殿堂入りですけど・・・
よくみると、翔太くんの足の捻挫は素人目にも重傷だ。踝は熱を帯びいつもの2倍は腫れ上がっている。
翔太くんを抱き抱えて風呂釜の縁に座らせた。
頭をシャンプーすると気持ちよさそうに目を瞑っている。
翔太💙 『今度は俺が蓮の頭洗う』
と言ってくれたが、片足に力の入らない翔太君は危なっかしいので、〝足が治ったらお願いね〟と言って断った。
蓮 🖤 『体洗うから、翔太くん立って』
華奢な翔太くんを立たせると泡立てたソープで全身を洗った。吸い付くような白くて綺麗な肌。引き締まったお尻がいかにも男の子だ。2人で湯船に浸かると俺の足の間にすっぽりと収まって縮こまっている。捻挫している右足を掴むとお風呂の縁にあげ、お腹に手を回して引き寄せた。
翔太💙 『なっなに?』
蓮 🖤 『あまり温めない方がいい』
翔太くんの首筋にキスをする。
蓮 🖤 『もう絶対、離さない』
翔太💙 『////んふっ』
早めにお風呂から上がり、アイシングをする。疲れきった翔太くんは髪を乾かしながらウトウトしている。抱き上げてベットまで運んだ。
蓮 🖤 『足が治るまで暫くうちに泊まりな』
おでこにキスを落として〝おやすみ〟と言うとシャツをグイグイ引っ張ってきた。
翔太💙 『蓮・・・』
モジモジして言いずらそうに頰を赤く染めた。
翔太💙 『だっ』
蓮 🖤 『んっ?何どうしたの何処か痛い?』
翔太💙 『俺をだっ・・・抱いて』
枯れたはずの涙がまた湧いている。
蓮 🖤 『翔太くんどうしちゃったの?らしくない』
翔太💙 『ふっ・・・不安。また蓮から嫌われたら、俺生きて行けない。蓮の好きなように抱いていいから』
蓮 🖤 『しょっぴー!一度も嫌いになったりしてないよ?』
翔太💙 『お、俺の事抱けないの?気持ち悪い?』
蓮 🖤 『そんな事思ってない。ふたりの初めては大事にしよう?ゆっくりで大丈夫だから。ちゃんと待つ』
翔太くんが愛おしくてキツく抱きしめた。それに応えるように背中に腕を回した翔太くんはすぐに寝息を立てた。
信頼回復への道のりは険しそうだ。