テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
すち視点
🍵「偶然だねぇ」
そう笑った瞬間。
胸の奥が、ずきっと痛んだ。
目の前には、並んでクレープを持ってる二人。
こさめちゃんと、
みことくん。
夕焼けの光の中で笑い合ってる姿が、やけに似合って見えた。
……カップルみたい。
そんな言葉が頭をよぎって、自分でびっくりする。
🦈「すっちーもクレープ食べる?」
こさめちゃんが笑う。
口元に少しクリームがついたまま。
かわいい。
でもそのクリーム、さっきみことくんが取ってた。
その場面を想像しただけで、胸がざわつく。
🍵「……んー、俺はいいかな」
うまく笑えた気がしない。
すると、みことくんが静かにこっちを見た。
たぶん。
気づいてる。
俺が今、ちょっと動揺してること。
👑「すちくん、買い物?」
🍵「うん、頼まれもの」
コンビニ袋を軽く持ち上げる。
会話は普通。
いつも通り。
なのに。
なんでこんな苦しいんだろう。
🦈「ねぇすっちー」
こさめちゃんが、急にみことくんの方を見た。
🦈「聞いて聞いて!」
🦈「みこちゃん、最近めっちゃ優しいんだよ!」
どくん。
🍵「へぇ?」
🦈「今日もクレープ奢ってくれたし!」
🍵「それは優しいねぇ」
🦈「でしょ!」
嬉しそうに笑う。
その横で、みことくんも少し照れたみたいに笑っていた。
……あぁ。
ほんとに、似合う。
優しくて、
柔らかくて、
一緒にいる空気まで似てる。
俺なんかよりずっと。
🍵「……」
胸が苦しい。
でもこれ、嫉妬なんだろうか。
分からない。
だって俺が好きなのは、みことくんだ。
そう。
ちゃんと分かってる。
みことくんが笑うだけで嬉しいし、
目が合うだけでどきっとする。
なのに。
みことくんがこさめちゃんの隣にいると、苦しい。
こさめちゃんがみことくんに笑いかけると、変な気持ちになる。
🦈「すっちー?」
はっとする。
こさめちゃんが心配そうに覗き込んでいた。
🦈「ぼーっとしてる」
🍵「……してた?」
🦈「してた」
🍵「ごめんごめん」
笑って誤魔化す。
でもたぶん、全然誤魔化せてない。
その時。
👑「こさめちゃん」
みことくんがふわっと笑った。
👑「そろそろ帰ろっか」
🦈「え、もうそんな時間!?」
自然に並ぶ二人。
その光景に、また胸が痛くなる。
🦈「じゃあすっちーまたね!」
こさめちゃんが手を振る。
👑「また明日」
みことくんも笑う。
二人の背中が並んで離れていく。
夕焼けの中。
その後ろ姿を見ながら、すちは静かに思った。
……もし。
みことくんが、こさめちゃんを好きになったら。
こさめちゃんも、みことくんを好きになったら。
その時俺は、どうするんだろう。
#ご本人様とは一切関係ありません
空彩
309
#梅雨の妖精さん愛され
コメント
1件
うわああ…すちの心情がありありと伝わってきて胸がギュッてなった😭💔 夕焼けの中の二人を見て「カップルみたい」って思っちゃうとこも、自分でびっくりしてるとこも、リアルすぎて泣ける… しかもこさめちゃんが「みこちゃん優しい」って無邪気に言うたびにすちが苦しくなる構造、反則だよ〜😢 最後の「どうするんだろう」、もう次読みたくて仕方ない!!