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私達の新学期が始まった。
何も無い日常、孤独で過ごす毎日。
でもそんな日常が変わろうとした。
赤葦「天宮、一緒に昼ご飯食べない?」
瑠璃「……ぇ?私?」
赤葦「うん」
誰も居ない屋上でお昼を過ごそうと準備していた時、隣の席になった赤葦京治が話しかけて来た。
瑠璃「他の人と食べたらいいじゃん、ほら男友達ととかさ」
赤葦「俺は天宮と昼ご飯一緒に食べたかったんだけど」
瑠璃「…ッ…そう…まぁ別にいいけど、私といても楽しくないと思うけど」
赤葦「天宮と一緒に過ごせれるだけで嬉しいよ」
瑠璃「…そ」
此奴は…よくそんな恥ずかしいこと言えるなぁ…
普通の女子だったら惚れてるぞ
てか何で私とお昼過ごしたかったんだ?
屋上
瑠璃「…」
赤葦「あれ?誰も居ない」
瑠璃「ここの屋上には来る人が少ないからね」
赤葦「それって例の幽霊の話?」
瑠璃「あー…皆はそう噂してるみたいだね」
赤葦「何か知ってるの?」
知ってるも何も……
瑠璃「それ、”私”なんだよね」
赤葦「…え?」
瑠璃「え?」
赤葦「じゃあ、幽霊は…居ないってこと?」
瑠璃「そうなるね」
赤葦「でもどうしてそんな噂が…」
瑠璃「んー…1年の時だったかな〜」
1年の時
瑠璃「…うわッ風強ッ…」
屋上に来た時、強風で。
髪の毛が乱れちゃったんだよね、それにフード被れなかったし…
そう思っていたら、ドアが開く音がした
モブ「…ふぎゃ!?風やば!!…ん?」
瑠璃「…?」
誰か来た?
そう思って、振り返ると、髪の毛のせいで顔が見えなかったからか。
驚かせちゃったんだ。
モブ「ぎゃあああ!?!?幽霊だァァァァ!!!!」
勢いよく走って、逃げてっちゃったんだよなぁ
その子
瑠璃「幽霊…??」
瑠璃「まぁ、時間帯もあったからかな〜夕方でもあったし」
赤葦「そうだったんだ…」
瑠璃「まぁでも幽霊の噂でここの場所独り占め出来るから良いかな笑」ニコ
赤葦「ッ!////…初めて見た」
瑠璃「何が?」
赤葦「天宮が笑った顔」ニコ
瑠璃「ッ…そう、かな?」
赤葦「うん、天宮と同じクラスだったけど…いつも1人で外の方をよく見てたしさ、だから、笑った顔とか知らなかった。でも…今笑った顔が見れて良かった」ニコ
瑠璃「ッそ、うなんだ…」
赤葦「…ここの屋上には天宮しか来ないの?」
瑠璃「どーだろ…でもここに来る人は見た事ないかな」
赤葦「じゃあさ、俺も入れてよ」
瑠璃「…ぇ」
赤葦「天宮の世界に」
瑠璃「…!!」
初めて私(孤独)の世界に入ってきた人、
そして、初めての好きな人。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝