この作品はいかがでしたか?
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「どぅああああああッ!!」「この俺を舐めるなよ…?」
うたくんにゲームで10連敗。
こいつ…………強すぎる。
「チートしたな!!」
「してねぇよッ!!」
嘘だろ…?実況歴10年の俺がただの幼馴染相手にフルボッコ……
「ぐう……、もう一戦だ!!」
「受けて立とうじゃねぇか」
そうして、もう一戦。
案の定負けた。
「もーー!お前強いんだよ!」
「お前が弱いだけだよ〜んw」
「あー腹立つこいつクソだわ」
「うぇーい雑魚〜w」
そんなこんなしてる内に、12時を過ぎた。
「じゃ寝るかー。」
「俺うたくんの部屋で寝ようかなw」
「ほんとに勘弁してくれ…」
流石に貸してくれた部屋で寝ることにした。
うたくんは寝るらしいが、まだ俺は寝るとは言ってない。
まだ12時だし、作業しないとだな。
俺は貸してもらった自分の部屋の鍵を閉め、電気を付けた。
荷物も端に揃えて置き、くつろげるスペースも十分。
空き部屋にしちゃ広いな…。
さすが金持ちの坊ちゃんだな、と思いつつリュックに入れたパソコンを出して、電源を入れた。
うたくんに教えてもらったパスワードでWiFiを繋ぎ、事務作業に取り掛かる。
サムネイル作りや納品の確認まで、色々な作業をするのがリーダーの務め。
サウナバカや庵野、東京オーシャン、あすた、俺といった編集スタッフが編集した動画の確認。
編集にもそれぞれの個性があって面白いんだよな。
例を挙げると…時間をかけて最高級のものに仕上げてくる庵野や、テロップでツッコミを入れてくるあすた。
ここでもみんなの個性が光ってる。
もともと面白い動画が、面白いやつの面白い編集でもっともっと面白くなる。
だから俺は編集が大好きだ。
作業開始から役2時間。
「あ”ー……眠っむい…」
そろそろ寝よう。もう朝んなるぞ……
ベットに入ろうとしたところで、視界がぼやけて眠りに落ちた。
翌朝。
「うぅ、…あれ、俺…?」
朝起きて俺は、ふかふかのベッドに横たわって寝ていた。
「……なんで?」
うたくんが運んでくれたんだろうな〜。
案外心配性だし、うたくん。
ぐちゃぐちゃになっている荷物たちを整理して、俺はリビングへと向かった。
「うたくんおはよー!!」
俺が元気に挨拶すると、嫌そうに耳を塞いだうたくんが洗面所から出てきた。
「朝からうるせぇ…」
「ごめん!!ww」
ごはんは適当に食べといて、とうたくんが指を差した先はテーブル。コンビニで買ったであろうパンなどが大量に置かれている。
「えぇ、買いすぎww」
「え、そう?好きなやつ好きなだけ食べれるように買ったんだけど…」
多すぎたかな、と頭を搔くうたくん。そういえば髪の毛もボサボサで、パジャマのままだ。
(うたくんも今起きたのかな)
あ、そういえば。
「うたくん俺が寝てる時ベットに運んでくれたん?」
「あー…うん。風邪ひくし」
一応言うけどうたくんの方が体重が軽い。俺が重いんじゃなくてうたが軽いの。
(運ぶのだいぶ苦労したんじゃ…?)
「ありがと!!」
そういって俺が笑うと、うたくんもいつもみたいにくすっと笑った。
コメント
2件
2人仲良い姿が見えるわ( *´꒳`*) 運んであげたうたくんすっご… 編集の事について考えられるのほんとすごい✨