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氷羽
船倉の奥、灯りも届かない狭い区画。
羽京は後ろ手に縄で縛られ、柱に寄りかからされていた。
「本当に……こんなの、氷月……」
「こんなの、とは失礼ですね。あなたが逃げるからですよ」
氷月は淡々とした声のまま、羽京の顎をつまんで上向かせる。
その指は冷たいのに、逃げられないほど強い。
「手を縛られたら素直になると思ったんですけど、まだ暴れますか?」
「……もう、暴れないよ」
「嘘ですよね。さっきも逃げようとしたじゃないですか」
氷月は羽京の太ももを掴み、強制的に開かせる。
縄で動けない羽京は抵抗すらできない。
「怖がってるのも分かります。でも……やめてほしいって言わないんですよね?」
「……っ、言えないだけ……」
「言えないのなら、やめませんよ」
氷月は羽京の腰を持ち上げるように抱き寄せ、準備も最低限のまま押し入った。
「っ……あ、ぁ……氷月……!」
「声、大きいですよ。誰か来たらどうするんですか」
言いながら、わざと深く突き上げて羽京の喉から声を絞り出させる。
「やっ……待って……そんな、強く……!」
「強くされると腰が逃げようとしますね。……逃がしませんよ」
縄で固定された腕が軋む。
羽京は身をよじるが、氷月が腰を掴んで逃げ道を塞ぐ。
「羽京くん、こんな状態で感じてるんですか。……ほんと、どうしようもないですね」
「ちが……っ、ちが……! でも……っ」
「でも、じゃないですよ」
氷月は羽京の涙を親指で拭うくせに、動きはさらに激しくなる。
「泣いても止めません。言葉でやめてって言いなさい」
「っ、ひ……氷月……や……っ」
「“や”じゃ分かりません。……本当にやめてほしいんですか?」
問いかけながら、奥を突く動きだけが容赦ない。
羽京は声がうまく出せず、縄がきしむほど身体を震わせた。
「……っ、もう……いく……っ」
「許可してませんけど……」
氷月は腰を強く引き寄せ、一度深く貫いた。
「あ……ぁ……っ!」
羽京が果てると、氷月はその力の抜けた身体を抱え直し、小さく笑う。
「……縄、まだほどきませんよ。もう少しこうしててください」
終わり
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